ジャンボマックス 誰の子 予想や考察

ジャンボマックス面白いですね~。最新話(2022年10月17日現在)のひとつ前で、ついに茜さんに、その子の父親は誰??と聞く回がありました。で、次の最新話を見ても、その時話した台詞はなにも描かれておらず、その内容を聞いた女科学者はあなたサイコー!と吹き出しただけの情報で終わっています。さて大した情報もなく、ただの推測ですがその辺の話を書いてみようとおもいます。




誰の子か  物語の構造から

たておの子供だと思います。

勝手な推測ですが、あかねさんの子供問題って、この物語の大きな命題の側面もあると思います。お金目当てに思える美人との結婚、お金目当てでもある浮気は絶対しない男との結婚、連れ子、性的な関係はなし。

人生を性の視点だけで語ろうとしたら、その全ての要因、女の本質やプライドや気性、同様に男の本質やプライドや気性。そして性と子供とお金と結婚と生き方。全てがあかねさんとたておの関係には詰まってるんですよね。なので茜さんとの関係や進展は、まさにこの話の象徴であり、主軸だと思います。

で、結論を書いてしまいますが、勃起はしないが射精しないわけではないので、(この辺は本編で意図的にミスリードさせられている気がします。)

「たたなくても、出るし、できるわ(セックスなのか、子供のことなのか、結婚生活のことなのかはあえてぼかす)。」的な台詞を女科学者に言ったんだと思います。女科学者がどこまで知ってるかを試すために、ぼかして言って相手の反応を見ているのてしょう。ただ読者視点で見ると、これ、痛烈な皮肉です。

ED薬を、売りさばいて小銭稼ごうとした小悪党も、もっと悪い根っからの悪党もこの物語には出てきましたが、それらの悪がはびこった根幹は、男の勃起への憧れや期待や執着です。ヤバイのはわかっててもその魔力に抗えなかったんですね。

でもよくよく考えてみると、登場人物の女性は誰一人として(うろ覚え)、このED薬を崇拝していないんですよね。この薬を飲んでやって欲しいとか、勃起した形状やら、その絶倫具合を、全く褒め称えてはいないんですよ。

男は勃起や絶倫にとらわれているけれども、いや、そんなもの全然別に必要じゃないでしょ、子供も出来るわ。という茜さんの返しが、痛烈な皮肉な訳です。というわけで、物語の構造やオチや、方向性からの推察から、たておの子供だと思います。男は翻弄されてるけど、そんなところを女は見てないわって訳です、





誰の子か 茜さんの性格より

たておの子供だと思います。

本編で語られているあかねさんの性格から推測しても、たておの子供でしょう。文化祭の準備で人一倍がんばり、大作を作り上げたものの、終わってみればもう要らないから捨てましょうとバッサリな学生時代。このエピソードから、計画性と合理性と冷徹さ冷静さの印象を受け取れます。言い換えるならば、目的のためには全部のエネルギーを計画的に惜しまず使い、そこに感情的にどうこうというものがなく合理的に立ち回るということです。

そのイメージ通りの人であるならば、今回の結婚に茜さんが何を求めたのか。何を欲していたのかと考えると、それはたておに求めたものからわかります。つまり、娘の留学費用や渡航費用のお金です。

お金のための結婚だったと言えばそれまでですが、連れ子の娘のために下手したら4桁になるお金を工面してくれて、しかも本心からサポート応援してくれる相手。それは、ただお金とは言えずに、娘への教育観や人生観として同じものを持っているから、結婚したとも言えるわけで。パートナー選びの基準としては、そこそこ間違ってもいない気もします。

裏を返せば、前夫と別れた理由も主たるものは、この辺のお金と教育観のちがいにあるのだと予想できます。感情的に別れたわけではないので、必要があれば会ったり、協力してもらったりも普通に頼みます。娘の教育にそれほど熱心ではない、今後も熱心ではないので別れたけれど、生物学的な父親だし、諸々の関連関係性があるので、娘にも普通に会わせるし、妊婦だからいざという時に、そばに誰か付き添いでいて欲しいとかの理由で、連れだって歩いても、あかねさんの中の理屈で言えば、筋が通った正しい考えになるわけです。男から?一般的な感覚からすれば、前夫と会うのは嫌だとわかりそうなものですけどね。

最初はお金を出してくれたけれども、たておはそのうち出してくれなくなるかもしれません。娘が一人前になるまで、たておからお金を継続的にサポートしてほしいと思っている合理的なあかねさんは、たておからの信頼を勝ち取るために何をしたか、しようと思うか。というわけで、たておの子を妊娠する選択肢以外ないわけです。

あかねさんのドライな部分ばかりをあえて意図的に描かれているので、男や読者からすれば、どこか嫌な女に見えてしまいます。しかし、こうして上の観点で見ると、美人で頭もいい、でも、人の感情に寄り添えない不快にさせる選択肢をついつい選んでしまう、そんなドライクールビューティーと思えば、可愛い人にも見えてくる気がします。

まぁ、実際問題、自分の計画や合理性に相手を付き合わせて、思いのままに動かそうとする、巻き込むというのは、自分をコマのように動かされている感じで嫌な人は嫌そうですけどね。でも、たておのことを十分理解している描写や、お金を引っ張り出すためだけというよりは、お金があって誠実だから結婚したけど、お金だけじゃない結婚という描写もちらほらみられます。





元ED目線での考察

今回、色々と考察しましたが・・・、全く的外れか大当たりかはわかりませんが、元EDであった自分の経験や感覚がかなり反映されています。

いや、ぶっちゃけますが、勃起してもしなくても、男女関係は大差ありません。考えてみてほしいのですが、本気の100%になったからといって、あるいは特殊なED薬?だから120,150%になったからといって、それだけであなたのソレはそんな凄い働きをするんでしょうか。フル勃起、あるいは、いつもより調子のよい勃起をしたところで、それだけでアナタとは最高!!他の誰よりあなたが一番!!になるんですか、いやなりませんよねって話です。超凄いポテンシャルのもん持ってたら話は別ですが、60点の100%は、所詮60点です。笑

あるいは、レストランでの食事みたいなもので、レストランに行くまでの雰囲気とか、食事中の会話や諸々のタイミング、レストランの衛生面や音楽やオシャレ感や風景などの雰囲気、果ては、厨房や接客の人の態度など、総合で今日の食事は美味しかったと味わうように。仮に、100%になる=料理の味がいつもよりちょっと良くなるとしても、それって全然大きな要因じゃないんですよね。(いや、いつもつねにずっと不味いだとそのうちそのお店から足は離れそうですが・・・。でも、その程度です。)

なので、元EDを通じて勃起に囚われていた自分を振り返るような視点で、ジャンボマックスを読み解き、こんな感じの記事になりました。




終わりに

茜さんの子供騒動で、たておは長年くすぶっていた勃起への囚われが再燃し、茨で闇の道に入っていく。その中で、自分より勃起に囚われすぎる男たちをみて、冷静になって、勃起との適切な距離を見出していく。

はては、カヨちゃんとの触れ合いで、性行為以上に濃密に、会話でお互いを理解し合う最高の夜を過ごせたと気づく。少し外を歩こうかなんてエスコートする余裕や、新ED薬を作るために、他人を篭絡したり、他人を動かす会話術まで身に着けていく。

人を疑うことのなかった男が、色々な人の雑念にもまれて、裏切られて社会を知る半人前の前編と、本当に困っている人に向けたED薬を作りたい!!という自分の信念を汚す、汚した奴らへの落とし前をつけ、今後も陰でちゃんとした真似されないED薬作りを続ける?ことで一人前になろうという後編。この物語がどう着地するのか、もっと考えるのは野暮なのでこの辺で。

ただ、こんなたておの成長と戦いの警察まで巻き込んだ壮大な物語は、普通に茜さんが、あの日はメモリアルで気分が盛り上がってたし、できそうな日だったから、つい、あなたのベットに入り込んで色々悪さしたのよ。もうこれ以上は言わせないでよ。はぁと。で何も始まらずに終わっていたかもしれない話だと、俯瞰してみて思うと、本当に男と女のすれ違い。見えているものの違いが本当に面白い。




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