見出し画像

創作活動の根幹は、音楽だと思った話 ~音楽作曲理論体系が全ての土台かもしれない~

絵や小説やダンスや漫画や音楽。ありとあらゆるものを人間は作り出すわけですが、多分一番原始的で最初に生まれたのは、音楽だと思います。何かを叩いて音を出して、歌って、踊って、一日を彩ったんだと思います。だから、全ての人間の気持ちよいとか楽しいとかの原理やメカニズムの一番根幹にあるのは、音楽の世界だと気づきました。

音楽知識0なのに、なぜか作曲技術、作曲理論のyoutube動画を見た時、文章・小説の書き方技術論?以上に、すっとこう根幹の理解が紐解けた気がしました。今までなんとも小手先で文章を書いていたと浅はかさに驚きます。というわけで、文章も音楽と考えた方がわかりやすいという話を整理しようと思います。








小説や文章も、音楽もリズム

まずの捉え方は、文章もリズムからなるということです。音と音のリズムもあれば、もっと大きなフレーズとしてのリズム(メロディ)もあります。

具体的に文章では、句読点や一文の長さから来るリズム。段落のリズム、章の長さのリズム。空白のリズム。文章で、そして、どんどん大きくしていった単位でどういうリズムやメロデイを作るかです。




テーマやハ長調等、曲のジャンルや大枠

どんなメロデイやリズムも作れますが、既に多く発見されている気持ちよい心地よいメロディやリズムがあります。それに倣いましょう。

一番大前提に来るのは、曲のテーマ(文章で言いたいこと)であり、それを表現するハ長調(明るい、前向き、明快)か、イ短調(暗い、悲観的、ネガティブ、冷たい)の二種類が大枠でしょう。

ふざけた文章、下ネタ文章
固い文章
ポエミーやパンクロックやソウルな文章
ポップスな文章
ロックの文章
クラシックな文章(学術文章)

こう考えてみると、なんだか解りやすいし、頭のスイッチを切り替えるように、そのとき書きたい文章をもっと根幹から考えられそうです。あるいは、その人が書いた文章を踏まえて、私ならもっとロックに書くのに!とかイメージがわきやすい気がします。





空白と繰り返しやら

音楽技術論の中で、素人音楽を添削して直す動画を見ましたが、文章でもまんま同様のことを指導していました。

1、空白を忘れがち。息継ぎがないと自然な曲に聞こえない。文章では余白のことてすね。しっかり余白を適時とらないと目に痛々しい文章で心地よくありません。

2、リズムは繰り返しで生まれる。 エーメロ、ビーメロ、サビもそうですし。もっと小さい単位でもそうです。一定の形を繰り返すことで、落ち着きや予測が生まれて、リズムが生まれます。全体を同じ流れに乗るよう整えます。

3、オカズも入れる。おまけや主線律から外れた別のメロディラインを作ることですね。文章や物語で言えば、話の筋から外れたおまけをいれることや。文章のリズムをあえて崩す箇所を作ることです(崩すパターンも一定にして、サブメロディを作る)。お笑いもそうですよね。フリとオチ。予測や期待をあえて裏切り違うことをするから、笑いが生まれる。あえて外す。

4、複雑にしがち。色々凝ろうとしてはりきりすぎ。メロディラインもある程度そうだし、ベースラインはとかくもっとシンプルでいい。文章で言えば、言葉の使い方や語彙のことでしょうか。あるいは、形容詞や副詞の使い方かもしれません。目立つように派手に荘厳にするために色々な言葉を多用して飾りすぎていると、直前の文章みたいに、浮ついた印象になります。





おわりに

まだまだ気づいたばかりなので、拙い理論体系です。ただ、文章をメロディで捉える視点は目から鱗でした。カッ、キーン、カッ、キーン。という歯切れのよいリズムを想像すれば、一問一答形式の文章を書くことができます。

良い文章?と考え込むと袋小路に陥り、大衆受けと玄人受け、自分好みやら迷走してしまいがちです。しかしリズムと捉えるならば、状況によっても良い文章は変わるし。自分の好みのリズムと他人好みのリズムもあることがすんなり受け入れられますし。その時々で使い分けてもいいし。その時にあうメロディを1から即興で作ればいいだけです。ジャズのソロみたいに、少し勢いで挑戦してみても面白いでしょう。

さて、最後になりますが、日本語は世界で一番難しい部類の言語と言われることがあります。ひらがな。カタカナ。漢字。単純な数で比較しても覚えることが多い上に、主語動詞副詞やらの文型の位置が曖昧だからです(法則が曖昧だと未習得者には理解しにくい)。さらに、表音文字と表意文字を組み合わせることで、様々な表現まで可能だからです。複雑すぎることこの上ありません。

難しい言葉をつかえる日本人凄い!と言いたいわけではなく。ペイントソフトとフォトショップみたいな話です。難しい複雑だからこそ、できることや自由度が無限近くあるということです。他の楽器よりも面倒だけれども、使いこなせればそれだけ独特で含みのあることができるということです。創作にこれだけ向いている日本語環境に生まれてよかったと思います。日本語も楽器やリズムと捉えると、そんな風にも受け止められます。

ただ小手先の一文を短くしましょう、見出しを作りましょうとかの技術論から一旦離れて、自分が心地よいリズムを探求してみてはいかがでしょうか。是非使いこなして、自分だけのリズム、メロディを作ってみてはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?