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*読書録* 『DX沼からの脱出大作戦』 今木知隆 2024年 ダイヤモンド社

 今回紹介する本はこちらです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4478118450

コンセプト

 DXは目的を達成するための手段です。デジタル技術は顧客を開拓し、売り上げや利益をポジティブに伸ばすために活用されるべきものです。しかし、DXを行うこと自体が目的になってしまった場合に問題が起こります。
 本書では、効果的なデジタル技術の使用法を紹介しながら、問題解決のアドバイスをしています。ECサイトやSNSの運営、デジタル広告やデジタルマーケティングの現場で疲弊している方、DXを進めたいがデジタルに明るくない経営陣の方におすすめの一冊です。

概要

 売り上げに貢献する、攻めのDXの目標は「顧客に製品やサービスを買っていただいて満足してもらい、自社を成長させること」です。そのためには、自社と顧客を知り、仮説を立て、その上でデータを見る必要があります。
 重要なのは、独りよがりの思い込みを排除するために定量的な分析と、顧客像を深掘りして改善施策を導き出すために定性的な分析を組み合わせることです。両軸の分析をもとに改善のサイクルを回す必要があります。

スタートとゴールをつなごう

 データ分析の目的は、潜在顧客がどのように購入に至ったかのルートを見つけることです。「入口」と「出口」を結ぶルートを見つけることが最重要課題です。
 仮説の出発点は「自分の会社が何をどうやって売っているか」です。それをもとに、お客様がやってきて商品を購入する「顧客購買プロセス」をモデル化します。このようにデータを用いた定量調査で代表的な顧客像を把握し、顧客観察などの定性調査で具体的な行動や理由を深掘りすることが望ましいです。

RQ至上主義

数億円かけたデータ分析でわかったのは、アホでも知ってる常識だった・・・
そんなことはありませんか?

カバーそでからの引用

 こうして、中心となるアイディアは「何かを明らかにしたい場合は仮説を立てて検証するのが大事」ということでした。
 DXは便利アイテムですが、便利だから問題を解決してくれるわけではなく、目標を持って使う主体がいてこそ真価を発揮するということなのでしょう。
 そして、アホでも知ってる常識も、一つの真理であるということも見逃せないのです。

まとめと反省

 仮説を持ってデータを見ない限り、データは何も教えてくれません。何を分析したいのか、きちんと目的を持つことが大事です。

 分析手法というハンマーを振り回したいだけで、とりあえずデータをふわっと取り始めた失敗が記憶に新しいです。というわけで失敗記録をを下に置いておきます。


おまけ:


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