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1日の使い方

木頭では毎年GWころから
釜炒り茶づくりがはじまります

「昔は、道走りよったら、茶摘みよるしがようけぇおったけんど、今はやんだおらんもんの。」

徐々に釜炒り茶をつくる家庭も
減りつつあるそうです

先日、イベントでお茶を摘みながら
地域の方から

「朝から、暗ぁなるまで1日茶摘んで、葉は一晩置いて、翌朝はように茶炒って、揉んで、干しての。また、茶摘んでを何日間かしよったの。」

というお話を聞きました
最近では
朝から摘んで
夕方炒って干して
というスタイルも増えてきたそうですが
時間と自然の力を有効に使うという点では
丸一日摘んで
翌朝、太陽が庭に当たり出すまでに炒って
(炒る作業も火を使い暑いので朝だと涼しい!)
太陽が当たり出したら干して
また、丸一日茶を摘んで
そんな時間を使い方をする方が
無駄がない!!

「わぁんくは、朝はようから炒って、干してしよるぞ。」

という情報をいただき
木頭移住8年目にして
朝炒るバージョンに参加できることに!!

朝5時に起き
鶯やヤマガラ
コジュケイ、トンビなどの
鳴き声BGMと共に
ご近所さんくへチャリで向かう

すると
早朝のきれいな風景が広がっていて
思わず見とれてしまう

家どこだったかなぁと
キョロキョロしていると
狼煙が上がっているのですぐ発見(笑)

「ほんまにきたわー!」

と言われ、
すでに炒りがはじまっていた!


足元が熱くないように
据付のかまど
しかも軒下に設置
すごい!

入り具合はどれくらいですかと尋ねると

「ほんなん、けんとまくじゃわぁ。ははははは。」


と、ほかほかの茶葉が
むしろの上に!!


「てみの上で揉んでもええけんど、滑って揉みにくいけんの。むしろの上じゃったら、滑りにくいけん、しっかり揉めるんよだ。むしろの目に直角になるように揉むんぞ。」

なるほど!

「揉んでみるか?やってみんとわからんもんの。揉め、揉め。」

揉み方は随分
地域の方に教えていただいてきたので
まるでテストのように見守られ・・・

「ほんだけ揉めたら上等じゃわ。いけるいける。」

と言われて一安心(笑)


揉んでる間に
次の茶葉が炒られていて
揉み終わったら

干す人もいて
またすぐ揉むという
効率のいい人員配置!!

「今朝は少なめじゃの。」

と、言いつつも
何釜もあったお茶・・・

非常に効率のいい動きすぎて
30分で終了!!


広い庭には
むしろが敷かれていて

終わる頃には
庭いっぱいのお茶と
朝日がバッチリ当たっていた

「昔の家の庭が広いのは、茶やら米やら、山菜やらを干してしよったけんよ。」

今では
庭で何かをどっさりと干すことも
少なくなってきたんだなと


お天気のいい日が
2日間も続けば
お茶もパリッと乾くそう
乾き具合の目安は
茶の茎が
パキッと折れるほど乾いたらOK

「こないだ摘んだ茶も、帰りに出して、はよう日向に当てといたらええわ。」


先日の
釜炒り茶づくりイベントの茶葉も
絶賛乾燥中なので
家までの帰り道に
日向へ早速出しました


今日は
茶の葉を干している場所で
ずっと仕事をしながら
日向を追いかけ
茶葉を移動させました^ ^


おかげで
パリッパリに乾きました^ ^

「乾いたら、缶に入れる前に、影に置いて冷ましとけよ。冷ましてから、缶に入れるんぞ。」

週末はすこし
お天気が悪そうなので
缶にしまっておいて
無駄な湿気を吸わないようにしておくといいんだとか

また、お天気が続いて
干したいときは
缶から出して干したらいいんだそう

木頭の暮らしのあれこれをやっていると
地域の方が
いいタイミングで
様々な知恵を教えてくださいます^ ^

今年も
たくさんの方々の力と知恵をお借りして
たくさんの釜炒り茶ができました^ ^

今日は早起きをして
朝から夕方まで
お茶、お茶、お茶の1日でした^ ^

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