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【奮闘記】デスクとスーツケースから始まるローラーコースター

突然のオファー

「はい、分かりません!」と元気に恥ずかしがりもせず参観日に発言するような女の子だった。その頃は、真っ黒に日焼けしていた私。一般的には大人と呼ばれる年齢で、少し日本人ぽくなった私はクアラルンプールの高層ビルに1人佇んでいた。もし、私がその現場を別の視点から見ていたら、さぞかし不安そうな女性が小さなデスクの前に立っているのをみて心配になっていたかもしれない。人生経験は豊富な方に分類されるかもしれないが、社会人2年生だった私は間違いなく迷子だった。日本に本社がある会社の子会社立ち上げのオファーは、都市伝説以上に不思議な感覚でしか無かった。

形から入る

半年くらい前まで時間を巻き戻す。マレーシアに会社を立ち上げてみたら⁇というオファーにどう進めたら良いか分からなかった私が向かった先は、本屋さんだった。電子書籍よりもアナログな本を好む傾向があり今だに本屋さんへ行くのが好きだ。確か、横浜の本屋に行き、会社経営とか起業関連の書籍を端からパラパラ読もうと本屋に行った。どちらかというと形から入る私は、マレーシアで会社を立ち上げるには⁇みたいな本を必死に探した。目的の本を見つけた時はまるで宝の地図を見つけた海賊のように喜んだ。その喜びも束の間、本の中には本当に知りたいことは書いてなかった。

フィールドよりジャングル

フィールド研究者の私、路のないジャングルにおける作法は4年近い活動を通じて身につき始めていた。しかし、社会というフィールドにおいては右も左も分からない状態で始まった。ただ共通点はあるように感じている。チャレンジをし続けたら新たな発見に繋がる糸口が見え隠れする。鬱蒼と茂ったジャングルで最初は全く見えなかった鳥や他の貴重な生物が時の経過と共に観察出来るようになるのと似ている。私はビジネスを分野として学んだ経験はないけれど、フィールドで培ったサバイバルマインドをフル回転させている。それが正しいアプローチなのかは分からないけれど、地球貢献を実現する為の試行錯誤のひとつとしてはありかもしれないと考えている。少なくともその仮説を検証する事で見えてくる「景色」があるはずだ。

【こちらの話、思い出話の間になるため不定期にはなりますが続きを書いていこうと思います。こちらもよろしくお願いします。】

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