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早川世詩男展「そらへ」

ギャラリーハウス・マヤで開催中の早川世詩男さんの個展へ行ってきました。え?これ原画?という具合に、もしかしたらデジタルプリントと見紛うほどのクラフトマンシップ!久しぶりにクラフトマンシップという言葉を思い出したくらいです。恐ろしくきれいな原画で、心底驚きました。

絵の内容も本当に素晴らしかったです。気持ち良い色、空間、フォルム。

そんな早川さんは、僕の『虹のふもと』装画を褒めてくれたのですが、そのとき、僕のは特に何の変哲もない普通の絵だなという思いがよぎりました。

早川さんの絵は、描かれている世界観もファンタスティックという言葉が似合う素晴らしさなのです。でも内容がどうという以前に、目に楽しいのです。目が喜ぶといいますか。

きっと絵というのは別に変わったところがなくても、目に楽しければ良いのかなという思いを新たにしました。そういう意味では、上の僕の絵も目に優しい、じゃなくて楽しい感じはあるかもしれないなと。この絵はSNSでもけっこう評判が良かったのです。

よく見て、ああ、ここがこうなっていてこれがこうなのかとか、理解してから良さを感じる絵ももちろん悪くないでしょう。でも別にクレバーな必要は何もなく、ひと目見て目に楽しい、それだけで十分良いのだなと思いました。というか目に楽しいことこそ大事なのかもしれません。

早川さんの個展の感想を書いているようにみせかけて、自分の絵について言及してしまいましたが、つまり彼の絵の楽しさ、素晴らしさに感動して、勇気をもらったということであります。


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