目指す場所が変わった。

体に溜まったイライラを
吸い込んだ煙と一緒に吐き出す

10年ぶりに買ったタバコ。
大人なのに何か悪い事をしてるようで
ドキドキしながら火をつけた。

深く煙を吸い込むと
脳がくらっとする。

何も考えたくない時に
一人で喫煙所に行っていた
大学時代を思い出す。

あの頃悩みがないようで
将来への不安や
自分は何者なのかという問いを抱えていた。

大人になれば当たり前に就職して
結婚して子供を産む。
当たり前の生活を
当たり前に手に入れるための
当たり前の学生時代。

何の面白みもなく
毎日同じような日々を過ごしていた。

今の自分は
あの時思っていた当たり前から
外れようとしている。

就職して結婚して寿退社して
子どもは生まれなかったけど
当たり前の幸せな暮らしをしていた。
それを変えようとしている。

変わろうとする事に
こんなにストレスがかかるとは思ってなかった。

今までとは違う事をする。

なぜ
何のために
変わったらどうしたいのか

明確な目標が見当たらない。

それでも変わろうともがき続けるのは
その先に見たい世界があるから。
それを本能でわかっているから。

タバコでボンヤリとした頭で
そんな事を思う。

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