アルジャーノンに花束を

初めて読んだ。
ずっと読まなきゃっていうか、有名な本だからそれほど言葉は私にとって大切な思いと一緒に入ってくるとわかってたのに、有名な本だから読んでこなかった。

自分も世界に数えきれないほどいるほかの読者と変わらないのに、自分自身と張り合って意地になっていたんだと思う。そんな自分を見透かされたような内容で、会社から帰ってきて寝るまでに読みきった。

日曜日から昨日までは、いい加減に力を緩めたらいいのに、緩め方がわからない今の自分に対してイライラしていた。やっといろんなことを遠回りしてみようと思える自分になってきていたので、今こそと思って読んでみて良かった。
今まで自分が好きになった作品は、いつも誰かと繋がっていたので、またこの本を手に取るたびに大切だった人が一緒に思い出されるんだろうなと思う。
忘れそうになっても、すぐには思い出せないかもしれないけど。
その道は遠回りじゃないし、自分にとって暖かくて確実にその時間に救われた自分がいることも一緒に覚えていたい。

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