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老木と同化し木脈に踊る(詩)

初夏の露に洗われ

木々は喜び発色の緑を彩る

鍾乳洞の滴の音色と

老木にまとわりつく巨大な口

優しい囁きに覗き込む

指は溶け出し

時が頭脳を刺激し始め

艶と人生がある若木に逆行する

童子の遊ぶ声がやってきて

血脈は木脈に踊り出す

同化した体からは叫び声は出ない

もう老木と共に短い時を夢想するまでだ

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