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ジョジョから学ぶハードロック・ヘヴィメタル【ラスボス編】

そこにシビれる!あこがれるゥ!

皆さん、荒木飛呂彦先生の傑作「ジョジョの奇妙な冒険」は好きですか?

自分は現在Netflixで先行配信中の第6部「ストーンオーシャン」もしっかり視聴済みなぐらいには好きです。

いや~、早く続きも見たいですね~。


ジョジョと言えば、そのキャラクターやスタンド名の元ネタに「ハードロック・ヘヴィメタル(HR/HM)のバンド名や楽曲名」を使用している事も有名です。

そして、自分は割と熱烈なHR/HMファンでもあります。

HR/HMは日本ではあまり人気や知名度の無いジャンルなので、そこに関しては常々寂しい思いを抱いています。


先日、Netflixで「ストーンオーシャン」を視聴中、ふと「これは…ジョジョの知名度を利用してHR/HMの魅力を多くの人に知ってもらうチャンスかも?」と思い立ちました。

という訳で、ジョジョで元ネタとして用いられたバンドや楽曲の紹介をしていきます!

今回は、強烈なインパクトを残す各部のラスボスにフォーカスしていきますので、今までHR/HMに興味がなかったような方も是非読んでみて下さい!


※注意!

ラスボスの紹介をするという事で、どうしてもある程度のネタバレを避けられません!!

未読・未視聴の方は気を付けて下さい!!


第1部「ファントムブラッド」

第1部のラスボスは、ジョジョを象徴するキャラクターの1人である「ディオ・ブランドー」

元ネタはアメリカ出身のヴォーカリスト「ロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio)」です。

このディオ、HR/HMの歴史を語る上では外す事の出来ない、超重要人物です。

幼少期からオペラを聴いて育ち、トランペットのトレーニングを受けていた事による絶対音感、圧倒的な声量と中音域での驚異的な声の張り、そしてその独特の世界観を作り出すドラマティックな歌い回しは、HR/HMを黎明期から支え続けたレジェンドとして絶大な人気を誇ります。

マンガのディオは第3部でもラスボスとして登場するので、ここではディオのキャリア前半について解説しましょう。

ディオがその知名度を上げたのは、イギリスの人気バンド「ディープ・パープル(Deep Purple)」を脱退したリッチー・ブラックモア(彼の名も第7部で登場)が結成した「レインボー(Rainbow)」にシンガーとして加入した1975年。

その唯一無二の歌唱力はリッチー・ブラックモアの音楽性と見事に融合し、一躍HR/HM界を代表するヴォーカリストとなります。

レインボー時代の代表曲は…名曲揃いでどれを紹介するか迷いますが、初心者に紹介するなら「Kill The King」ですかね。

(※1977年のミュンヘンでのライブ映像。楽曲が始まるのは1:44辺りから)

ライブとは思えない凄まじい安定感と驚異的な歌唱力、いつ聴いてもテンションが上がります!

レインボーでスーパースターとなったディオでしたが、音楽性の違いで1978年に脱退すると、その直後にヘヴィメタルの始祖的バンドである「ブラック・サバス(Black Sabbath)」(このバンド名も第5部に登場)に電撃加入。

前任者であるオジー・オズボーンとはかなりタイプの違うヴォーカリストなので色々と心配されましたが、ブラック・サバスとしては新機軸となる方向性の名盤「Heaven & Hell」をリリースします。

タイトルトラックの「Heaven & Hell」はディオの歌唱力と個性を存分に活かした超名曲!

(いつのライブ映像か明記されていませんが…ドラマーがヴィニー・アピスなので1980年以降の映像)

元々約7分と長尺の曲がライブアレンジで更に長くなっていますが、ラストのサビの高揚感はとんでもないカタルシスを生み出しています!

ディオはこの後1982年にブラック・サバスを脱退して自らのバンドを立ち上げますが、そこから先は第3部のパートで紹介しましょう。


第2部「戦闘潮流」

第2部のラスボスは、究極生命体となる事を目指す柱の男「カーズ」

元ネタは、アメリカのロック・バンド「カーズ(The Cars)」

このカーズはハードロックと言うよりは「ポップロック」や「ニューウェイブ」にカテゴライズされるようなバンドなので、正直なところ自分はあまり詳しく語れません…。

という訳で、軽く概要だけ触れます。

カーズは1978年にデモテープがラジオで人気を博した事でメジャーデビューを果たします。

デビューから安定してヒットソングを連発していて、アメリカではかなり知名度のあるバンドですが、何故か日本ではあまり人気が無い不思議なバンドです。

大ヒットしたクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディー」にも登場したチャリティーイベント「ライブエイド」、そのテーマ曲にカーズの「Drive」が選ばれている辺り、かなり大物なバンドなのは間違い無いです。

1980年代らしい柔らかい雰囲気を持った、良質なポップバラードですね。


第3部「スターダスト・クルセイダース」

第3部のラスボスは、スタンド使いとなって復活した第1部のラスボスでもある「DIO(第3部からはこの表記)」

という事で、元ネタももちろん同じく「ロニー・ジェイムス・ディオ」ですが、ここでは1982年にディオが立ち上げたバンド「ディオ(DIO)」について説明していきます。

前述の通り、レインボーでもブラック・サバスでもある意味「雇われて」加入した面があったディオは、自身の表現したい音楽を追求するために、自らの名を冠したバンド「ディオ」を結成します。

ディオの追い求めていた音楽は、自身のルーツとも言えるクラシック音楽的な「様式美」を取り込んだヘヴィメタル。

「ディオ」結成後にリリースした3枚のアルバム、「Holy Diver」「Last In Line」「Sacred Heart」は、現代まで連綿と続く「様式美系メタル」のバイブル的存在として、メタルファンなら必聴の作品です。

個人的には「Last In Line」収録のタイトルトラック「Last In Line」が一番好きです。

(1984年、フィラデルフィアでのライブ映像)

この凄まじい迫力のヴォーカルと、ある意味くどいほど「様式美的」なメロディラインの組み合わせこそ、ディオが求めていた音です。

この「様式美的」な音は、そのくどいメロディがアメリカではあまり好まれませんが、「ディオ」はアメリカでも成功を収めている辺り、その完成度の高さが伺えます。

その後の「ディオ」は音楽性的に迷走した時期などもありましたが、2010年にディオが胃がんで亡くなるまで精力的に活動を続けていました。

(2006年、日本のメタルフェスLOUD PARKでのライブ映像!)

当時64歳とは思えないこの驚異的なパフォーマンス!!

マンガのディオのように「吸血鬼として若さを保っていたのではないか」と言いたくなるぐらいです。

もうその声を生で聴くことが出来ないのは残念ではありますが、その絶大な存在感と素晴らしい作品群は、いつまでも我々メタルファンの心に刻み込まれています。


第4部「ダイヤモンドは砕けない」

第4部のラスボス「吉良吉影」は、3つのスタンド「キラークイーン」「シアー・ハート・アタック」「バイツァ・ダスト」を操ります。

その元ネタはどれもイギリスのロック・バンド「クイーン(Queen)」の楽曲で、それぞれ「Killer Queen」「Sheer Heart Attack」「Another One Bites The Dust」が由来です。

クイーンに関しては、映画「ボヘミアン・ラプソディー」の大ヒットもあり、あまり詳細を語る必要は無いかもしれませんね。

ロックを基調としたバラエティに富んだ名曲の数々と、フレディ・マーキュリーのオリジナリティ溢れるダイナミックな歌唱は、世界中で人気を博しています。

名曲揃いなクイーンの楽曲の中から荒木先生が元ネタに採用した3曲ですが、個人的にはなかなか面白いチョイスだと感じています。


まずはクイーン初のヒット曲とも言える「Killer Queen」

この映像、映画でも登場した「口パクと当て振りを強要されたTV番組」でのものです。

独特の空気感とキャッチーなメロディ、フレディ・マーキュリーの妖艶な歌唱、ブライアン・メイの奏でる特徴的なギターサウンド、そしてクイーンの代名詞とも言える美しいコーラスワークと、クイーンの魅力がギュッと詰まった1曲だと思います。

危険な魅力を振りまく高級娼婦を「男の心を爆発させるキラー・クイーン」だと謳っていますが、それを爆弾のスタンド能力に当て嵌めたのは納得のいくところですね。


続いての「Sheer Heart Attack」ですが、ちょっと説明がややこしいです。

まず、前述の「Killer Queen」が収録されている3rdアルバムが「Sheer Heart Attack」という名前なんですが、その中に「Sheer Heart Attack」という楽曲は存在しません。

そして、6thアルバム「New Of The World」に「Sheer Heart Attack」という曲が収録されています。

先ほどの「Killer Queen」とは打って変わって、速いテンポでギターリフを刻んでいくハードロックな曲ですが、単なるハードロックではなくクイーン独特の空気感が保たれているのがいいですね。

ちなみに「Sheer Heart Attack」は直訳すると「突発的な心臓発作」ですが、そこから転じて「暗殺者のナイフ」というような意味があるそうです。

マンガの中で広瀬康一を追いつめていく「シアー・ハート・アタック」は、まさにそんな怖さを感じさせていましたね。


3つ目は「Another One Bites The Dust」、これも名曲ですね。

それまで作曲にはあまり関わってこなかったベースのジョン・ディーコンが作った曲で、ドラムのロジャー・テイラーは「ディスコっぽすぎる」と気に入らなかったようですが、あのマイケル・ジャクソンに「シングルにするべき」と進言されたという逸話があったりします。

そして、マイケル・ジャクソンのセンスはやはり正しく、この曲がクイーン最大のヒット曲となっています。

「Another One Bites The Dust」は日本語に訳すると「別の誰かが倒れた」ぐらいの意味になりますかね。

それに「地獄へ道連れ」と邦題を付けた人のセンスは本当に素晴らしいと思いますが、そこからまさしくその意味のようなスタンド能力とする荒木先生のセンスも凄すぎます。


第5部「黄金の風」

第5部のラスボス「ディアボロ」のスタンドは、時間を吹き飛ばす「キング・クリムゾン」と未来を予知する「エピタフ」の2つ。

イギリスのプログレッシブロック・バンド「キング・クリムゾン(King Crimson)」、そしてキング・クリムゾンの楽曲「Epitaph」が元ネタとなっています。

「プログレッシブ(革新的)」と称される通り、ジャンルやスタイルに拘らず新しい試みをどんどん取り入れていくその音楽性は、これまたハード・ロック的ではなく、あまり詳しく語れませんが…。

取り敢えずキング・クリムゾンと言えば、デビューアルバム「In The Court Of The Crimson King」収録の「21st Century Schizoid Man」でしょう。

一度聴いたら忘れないような絶大なインパクトを誇るこの曲は、あまりプログレッシブロックに詳しくなくてもその超絶技巧や複雑さを純粋に「凄い」と感じます。

そして「Epitaph」も同じアルバム収録の曲です。

「Epitaph(墓碑銘)」という名の通り、スケール感がありつつ物悲しさを全編に漂わせる曲ですね。

キング・クリムゾンは50年以上に及ぶ長いバンドの歴史の中でその音楽性を何度も変化させていますが、2010年代以降は過去の楽曲をライブで演奏する方向にシフトしていて、そしてライブ・ツアーと言う形態での活動は2021年で終える可能性があると発言しているようです。


第6部「ストーンオーシャン」

6部のラスボス「プッチ神父」は、4部の吉良吉影と同様に3つのスタンド「ホワイトスネイク」「C-MOON」「メイド・イン・ヘブン」を操ります。

元ネタはそれぞれ、イギリスのハードロック・バンド「ホワイトスネイク(Whitesnake)」、ポール・マッカートニー&ウィングス(Paul McCartney & Wings)の楽曲「C MOON」、クイーンのアルバム及びその中の楽曲「Made In heaven」となっています。


まずはイギリス人ヴォーカリストのデイヴィッド・カヴァデールが立ち上げたバンド「ホワイトスネイク」

このカヴァデールは、ディオの説明にも登場したディープ・パープルの3代目ヴォーカリストとして世に出てきた人物です。

ディープ・パープルのオーディションを受ける以前は、「肥満体形、ニキビ面、服のセンスも悪い」という状態だったらしいですが、美容整形やダイエット専門クリニックへの入院を経て加入したという、もの凄い逸話が残っています。

裏を返せば、そうまでして加入させたいほど歌唱力が抜群だった訳で、カヴァデールはその実力を遺憾なく発揮して瞬く間にトップヴォーカリストの一員となっただけでなく、整形で手に入れた容姿のお陰で相当の女性人気を誇りました。

「Burn」などの名曲を残したこの時期のディープ・パープルでしたが、ギタリストのリッチー・ブラックモアが脱退すると一気に機能不全を起こし、その状況に嫌気がさしたカヴァデールも脱退(そしてほぼ同時にディープ・パープルは解散)してしまいます。

そうして、1978年にカヴァーデルが新たに立ち上げたバンドが「ホワイトスネイク」です(前振りが長くなってしまいました…)。

活動初期はディープ・パープル在籍時に築いた人脈を上手く活用して着実に人気を得ますが、しばらくすると人間関係やドラッグ問題などもあり、活動休止をするような時期を経験します。

それでも、メンバーチェンジを繰り返しながらアメリカでのヒットを模索(ラジオや音楽番組で人気の出やすい楽曲を制作)していった結果、元々人気のあったイギリスだけではなくアメリカでも人気のバンドへと成長しました。

そしてその人気を現在まで続く不動のものとしたのが、1987年の名盤「1987」(※)です

(※非常にややこしいですが、「1987」はイギリス盤タイトルで、アメリカ盤は「Whitesnake」、日本盤は「白蛇の紋章~サーペンスアルバム~」というタイトル)

残念ながら、マイケル・ジャクソンの「Bad」という歴史上最も売れたアルバムのせいで全米チャート順位は2位が最高でしたが、アルバム全体の完成度、そして喉の手術を経て進化したカヴァデールの歌唱は、当時のハードロックの理想とも言えるでしょう。

特に、名曲「Still Of The Night」はその印象的なMVも相まって、ハードロック史に名を残す偉大な曲として認知されています。


その後も度重なるメンバーチェンジを重ねながら精力的に活動しているホワイトスネイクですが、日本での人気も高く、割と頻繁に来日公演を行っています。

(2011年、LOUD PARKでのライブ映像!)

2013年にDVD/Blue-ray化(YouTubeにフルでアップされているのはまずいのでは…)されたこの来日公演ですが、自分はほぼ最前列で見る事ができただけでなく、ドラムのブライアン・ティッシー(日本ではB'zのサポートドラマーとして有名)が投げたスティックをキャッチするという、とんでもない幸運に恵まれました

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他のライブでの戦利品と共に、宝物として実家に保管してあります。


続いて、ポール・マッカートニー&ウィングスの楽曲「C MOON」ですが…、流石にギネスが認定する最も成功したグループアーティストである「ビートルズ(The Beatles)」とポール・マッカートニーについては、詳細を説明する必要は無いですよね。

そして、そのマッカートニーが立ち上げたバンドであるポール・マッカートニー&ウィングスは、どう考えてもハードロックではない事もあり、自分は全然詳しくありません…。

この「C MOON」という曲も、今回調べる為に初めて聴いたぐらいです。

…正直なところ、自分は全然ピンとこないと言うのが本音です。

音楽の好みなんて人それぞれではありますが、マッカートニーの曲にピンとこないのは、なんだか自分のセンスが悪い気がしてくるから不思議なものですね。


続いての「Made In heaven」は、さきほど「クイーンのアルバム及び楽曲」と書きましたが、少し語弊があります。

元々はフレディ・マーキュリーのソロアルバム「Mr.Bad Guy」に収録されていた曲で、彼が亡くなった4年後にクイーンがアルバムを発表する際、その楽曲と名前を使用したものです。

当然クイーン版は、演奏がクイーンのメンバーに差し替えられています。

全体に感じる独特の透明感と盛り上がりのあるサビ、そして直訳すると「天国で作られた」、そこから転じて「理想的な」という意味になる曲名は、プッチ神父のスタンドとして相応しいですね。

ただ、この「メイド・イン・ヘブン」というプッチ神父のスタンドですが、ジャンプ本誌掲載時は「天国への階段(Stairway To Heaven)という名称でした。

元ネタは、史上最強のハードロックバンドである「レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」の超名曲「Stairway To Heaven」。

ハードロックの最高到達点とも評される、本当に偉大な曲です。

徐々に加速していくテンポ、そしてラストでの盛り上がりからの美しい締めと、こちらも(と言うかこちらこそ?)まさにプッチ神父のスタンドに相応しい楽曲です。

それなのに名称が差し替えられた理由としては、明言はされていませんが「レッド・ツェッペリンが権利関係にかなりうるさいバンドだから」と推測されています。

まあ、日本でやっているから許されている(?)部分はありますが、海外版だとスタンド名なんかは違うものに差し替えられているものばかりらしいですからね…。


第7部「スティール・ボール・ラン」

第7部のラスボス「ファニー・ヴァレンタイン」は、「Dirty Deeds Done Dirty Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)」、そしてその進化形である「D4C-ラヴトレイン」という2つのスタンドを操ります。

それぞれ元ネタは、オーストラリアのハードロック・バンド「AC/DC」のアルバム及び楽曲名「Dirty Deeds Done Dirty Cheap」と、アメリカのソウル・トリオグループ「オージェイズ(O'Jays)」のヒット曲「Love Train」です。


まずは世界的なハードロック・バンドAC/DCの初期の作品である「Dirty Deeds Done Dirty Cheap」。

(1991年、ドニントンでのライブ映像)

シンプルなギターリフを骨格としたAC/DCらしい楽曲ですが、個人的には彼らの作品中では地味な曲だと思っています。

ギターリフというハードロックの根幹を極めて頂点に立ったAC/DCには名曲がたくさんありますが、ジョジョファンに紹介するなら6部でスタンド名になっている「Highway To Hell」がいいですかね。

(2009年、ブエノスアイレスでのライブ映像)

見よ、このライブでの盛り上がり!!

流石は全世界でのアルバムのセールスが歴代10位なだけはあります。

シンプルながら中毒性のある特徴的なリフ、そして金属的とでも表現するべき尖った鋭いその音像は、まさに唯一無二です。

ちなみに、「AC/DC(エーシーディーシー)」というバンド名は、2部に登場するキャラクター「エシディシ」の由来にもなっています。


続いて、「オージェイズ」の「Love Train」ですが…。

申し訳ありません、ソウル・ミュージックは完全に自分の守備範囲外です(汗)。

とりあえず、この曲はアメリカのヒットチャートで1位を獲得しているみたいですね。


第8部「ジョジョリオン」

第8部のラスボスである「透龍」は、「明負悟院長」として振舞う「ワンダー・オブ・U」というかなり特殊なスタンドを使います。

元ネタは、「キング・オブ・ロックンロール」こと「エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)」の楽曲「Wonder Of You」

史上最も売れたソロアーティストであるプレスリーは、黒人の音楽だった「リズム・アンド・ブルース(R&B)」が、「ロック・アンド・ロール(R&R、つまりロックンロール)」と名前(と若干の音楽性)を変えて白人の音楽として認識される流れを作った、言わばロックの先駆者です。

この流れが無ければその後のハードロックやヘヴィメタルは誕生していなかった可能性が高いですが、流石に自分の知識もプレスリーまで遡ってカヴァーしていませんので、あまり詳しい事は語れません…。

とりあえず、プレスリーと言えばジョジョの6部でスタンド名にもなっている「Jailhouse Rock」でしょうか。

誰もが耳にしたことはある超有名曲ですが、こうやって改めて聴いてみると、ブルースから「横ノリ」な要素を取り除き、そこにカントリーの要素を少し加えて、それを激しく演奏しているように感じますね。

ブルースがロックへと変化していく過程が少し理解できた気がします。


続く…のか?

以上、割と長々と語ってしまいましたが、如何だったでしょうか。

これを機に、ジョジョだけでなくハードロックやヘヴィメタルに少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。


その気になれば文字通り元ネタの分だけネタがあるこの企画、念のため今回のタイトルも【ラスボス編】となっていますが…、実際のところ次回以降があるかは全くの未定です。

それでも、ジョジョファンらしく、この一文で締めたいと思います。

⇦ To Be Continued

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