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サステナブル ファッションについて〜Fashion Revolution Day in Japan〜

2013年4月24日。

バングラデシュ首都ダッカ近郊のラナ・プラザ崩壊事故が起きた4月24日をFashion Revolution Dayとし、毎年世界各地でファッションを変革することを目的にイベントが行われております。

昨日TRUNK HOTELにて行われたこのイベントに参加してきたので感じたことを少し書いてみようと思います。詳細まで書くと果てしないので特に印象に残った点だけ抜粋していきます。

【イベントの構成】

様々な企業・行政の方を招き45分のトーク×4回、終了後交流会、という構成でした。

Session1は環境省の方と繊維商社 豊島の方の対談。

Session2ではVogue Japan × Kering

Session3はH&M × ストライプインターナショナル

Session4は特定非営利法人ゼロウェイストアカデミー×パタゴニア

【Session1】

今回はSession1について。

ざっくり言うと、環境省・・・環境問題の現状について  豊島・・・具体的に行っている活動について  という内容でした。

まずは環境省の方のお話から。

環境問題の現状については、SDGs、パリ協定、Planetary Boundaries、海洋プラスチック(2050年の海には魚よりプラスチック量の方が多くなるという試算もあるらしい、、)、マイクロプラスチック等のお話がありました。

こういった現状を踏まえると今後はサステナブルではない企業から人材や資金は離れていくとか、、投資の世界でもそこが投資するか否かの大きな基準となっているそうで、サステナブルな取り組みをしていない企業は会社運営自体が持続可能じゃなくなるよねなんてことも話されており、自分も転職活動する際はそこの所はよくチェックしとこうと思いました。でもまあ確かにデザイナーズブランドの会社で働いてて、サステナビリティ関係の話題なんて一瞬足りとも聞いたことがなくずっと疑問に感じてはいたな、

あとは問題解決のためにイノベーションを3つの側面で起こす必要がある、という話が印象に残っていて、3つの側面とは①技術のイノベーション(主に企業の役割、IoTやAIの活用) ②経済社会システムのイノベーション(主に国、自治体の役割、仕組み自体を設計する) ③ライフスタイルのイノベーション(主に地域、国民の役割、消費や廃棄の仕方)です。これって要は特定の誰かや団体の力だけではどうにかなる問題ではなくて、世界全体で取り組まなきゃ解決できないって話ですよね(当たり前だけど)  そう思うと、ファッション界でも一部の人にだけサステナビリティ意識を浸透できればいいのではなくて、一人でも多くの人にこの問題に関心を持ってもらえる様に(だって皆何かしら服は着てるから)ファッション業界の人は取り組んでいかなきゃいけないな、と改めて思いました。

次に豊島の方のお話です。

豊島では16年前からオーガニックコットンの取り組みを開始していたそうで(早い!)、実に様々な取り組みをされているなあという印象でした。

オーガビッツ(organic +bitsの造語)という活動では、オーガニック100%コットンではなく、10%混のものを多くの人に着てもらおうというプロジェクトで、え、そんな感じでいいの?と思われるかもしれませんが現状オーガニックコットンが占める割合ってコットン全体の1%にも満たないそうです。だからまずは10%を目指そうよ、ということで実際に多くのブランドと協業している様です。

他にも、FOOD TEXTILE(廃棄される食の材料で生地を染色)やオーガビッツラン、植樹会など、とにかく全てにおいて現実的なことから少しずつ行い、参加のハードルを低くしているというのが、印象的でした。やはり参加し易くして一人でも多くの方に関心を持つきっかけを作らないと意味ないですよね。前述の通り特定の誰かの努力だけでは解決しない問題なので。一般大衆に広げるためにはどうしたら良いか、、単純に皆が知ってる企業がそういう問題をもっと取り上げたら浸透するのは早いですよね。ユニクロとか無印良品とか。スタバとかカフェチェーンでコーヒーの残りカスで染めたTシャツ販売するとか。ちょっとアイデアが単純ですがマス層に認知度を上げるという意味では良いんじゃないかと思います。

最後に、「認証マーク」のお話もありました。消費者からするとエコなものを選択したくてもイマイチどれがそうなのか分からないよね、って話なんですが、認証マークだと結構これが規定など複雑らしく(詳細は私も調べてないですごめんなさい)、これを選べば少なくともエコである!というのが分かるマーク的なのがあれば消費者も選び易くなるよね、と。これすごく大事なポイントだと思ってて、結局「環境に良いことをしなきゃ」って思いだけだと疲れちゃって人によってはなかなか続かないと思うんですよね。けど分かりやすいマークがあれば「私は環境に配慮した商品を選んだ」っていう自己肯定感も生まれるし、こういう心理的なことをうまく利用していくことも大切かと思います。

【まとめ】

Session1では環境問題の現状という規模感の大きい話から始まりましたが、消費者目線で考えると参加し易くて、分かり易く、自己肯定感も生まれる、そんな心理面を利用した取り組みが、多くの人々を巻き込むためには重要なのかな、と私は思いました。(もちろん現状把握はめちゃめちゃ大事)

長くなってしまいましたが、お読み頂き有り難う御座いました。自分が感じたことをまとめてみただけなので詳細情報もなく分かりづらい文章であることお許し下さい、、





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