あなたが保育園に落ちる現象の本当の理由は、保育園が少ないからではない。

では、なんなんのか

保育園落ちた、日本死ね。という言葉を聞いたのは今より少し前のことである。保育園を落ちたことから日本への不満を的確に主張していたのをよく覚えている。

だけれども、あなたが保育園を落ちた本当の理由は、保育園が少ないからではない。それは表面上のことであって本当はもっと深い理由がある。

そもそも働いている保育士が少ない

保育士は多い。日本にはいくつもの保育士を養成する学校があり、何人もの資格取得者を生んでいる。
つまり、保育士はいるがみなさん働いていないのである。保育士としてはね。

みなさん他の仕事をしているわけだ。

なぜ他の仕事をするのか

賃金低い、ハードワークである、責任が重い。この3つが原因である。

そもそも賃金が低い。公立の保育園は別として私立は本当に低い。そして残業代はでない。

そしてハードワーク。作り物や保育計画などの書類物が多く、残業、持ち帰り当たり前。使用者は大方園長一人なため、仕事量のコントロールは不可能。

さらに責任が重い。まず担任制度。会社が最終的な責任を負うとはいえ、子供になにかあったとき担任にはそこそこバッシングがなされるだろう。
しかし、担任一人に対して子供が多すぎる。事故が起こるのは無理もない。
ただでさえ予測の難しい子供達を一人で複数みるのは困難だ。
預かるのは命であり、大人と違って脆い。

以上の三点を鑑みると、他の職業を選択するのは頷ける。

なぜ保育士の待遇がこんなにも低いのか。

保育士の供給過多と事業性に問題があるからである。

まず保育士は毎年数多くの学生が免許を取得す
る。つまり毎年新卒をたくさん雇うことができるわけである。実際免許を取得すれば保育士として就職するのは不自然なことではない。

一方でたくさん雇えるということは、たくさん解雇していることになる。解雇といっても法令に定める解雇事由に当てはまらないとならない。解雇事由は厳しく、一年に何人も当てはまることは考えにくい。

簡単にいえば、待遇が悪く勝手に辞めていくのである。つまり、保育士の供給過多が待遇の悪さとバランスをとっているのである。

もう一つは事業性が悪いことである。保育園の保育料は収入によってかわる。保育料は園の収入にはならず、代わりに補助金が園の収支を支えることになる。この補助金が安い。
そのため待遇を低く押さえざるおえないのである

つまり単純に儲からないのである。
儲けるには有料のサービスを増やさなければならないが、それはさらなるハードワークを生むことになる。悪循環である。

つまり
待遇が低いのは当然といえば当然なのである


保育園に落ちる

保育園が少ない

保育士が少ない

保育士の待遇が低い

保育園の制度事態が良くない

もっと言えば、他にも理由がある。
例えば園長が世襲、幼稚園を併設、認可外や認定こども園などあげだせばきりがない。

個々の保育園ごとに事情が違う。一概には言えない。

あなたが落ちた理由はなんだろうか。
単純に保育園を増やせば解決するのだろうか?
保育園は子供の命を預けるところでもある。

預けて終わりではない。僕はそう思う。

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