ぼくの住んでいるアパートは閑静な高級住宅街の中にある。
東京で例えると、田園調布や成城のような感じだ。

アパートの数軒隣には、世界の長者番付にも載ったことがあるという映画俳優が住んでいるらしい。
たまに、家の周りに出待ちのファンらしき人が集まっている。

昨晩、2軒隣の富豪からディナーに招待されたので行ってみた。
厳密に言うと、招待されたのはぼくの同僚で、ぼくは勝手に着いて行った。

家主はインド国内外でビジネスを展開しており、服飾や燃料関係など、事業は多岐に渡っているらしい。
日本では滅多にいないレベルの富裕層なのだが、恐ろしいことに、この住宅街には同じようなレベルの家が何十軒も建ち並んでいる。
その一方で、インドでは極貧の暮らしを強いられている人もたくさんいるわけで、光が強い分、その影も一層濃くなってしまうのだろう。
いちおう彼の弁護をしておくと、寄付も盛んにしているとのことだった。
実際、邸宅や調度は豪勢であったが、服装は質素な感じで、「1周回った金持ち」感があった。前澤社長的な。

最後に、写真を2枚だけ。

まるで映画のセットのようだった。