風光明媚な港町コチに別れを告げ、西ガーツ山脈の高原リゾート・ムナールへ移動する。

まずはフォートコーチンから、バス停がある内陸部のエルナクラムへ。

ボート乗り場へ向かっている途中、オートバイで通りかかったお兄さんが後ろに乗せてくれた。
ありがたい。

歴史的街並みが広がるフォートコーチンに対して、エルナクラムはしっかりと街だ。
しっかりと街で車の往来は激しいが、みんなのんびりしていてギスギスした感じがない。

バスターミナルに到着。

係員に聞いて、ムナール行きのバスに乗り込む。

ケララの州営バスはガラス窓がない。
蛇腹になったビニール製の窓が上部に折り畳まれており、窓を閉めたい時はそれを下までおろす。
ガラス窓がないので、開放感がすごい。

乗り込んでから30分ほど待って、バスは11時過ぎに出発。
直行バスではないので、バスはちょくちょく停車する。

2時間くらいはだらだらと町が続く。
そのうち少しずつ上り坂が増え始め、緑が多くなってくるのがわかる。

平地を走っている間、窓から吹き込む風は熱風だったが、緑が濃くなるにつれ肌に心地よくなってくる。

そしてそこからさらに2時間ほど走ると、茶畑が姿を現した。

ムナール一帯は標高1,600m、気温もガクンと下がって、肌寒さすら感じる。

午後4時、ようやくムナールに到着。
コチから約5時間のバス旅だった。

ホテルにチェックイン。
ムナールはリゾート地ということで、普段の旅行と比べて少し奮発した。

外はあいにくの雨だったので、近くのレストランで食事をとって、あとはホテルにこもっていた。

雨は残念だが、いかにも山らしい風情がある。

というわけで今日は、移動だけの日だった。