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小波(さざなみ)

小波とは

 自分の中で小波(さざなみ)と名付けている現象がある。

それは突然やってくる。

これから先の計画を立てるとき。
誰かの何気ない言動。
おもむろに始める一日の振り返り。

 何気ないきっかけで。まるで、車のタイヤに踏まれて飛ぶ小石のごとく、予測不能に自分の脳の海に飛び込んできて小さな小波を立ててくる。
この時点で「ああ、また飛んできた来たか。」とは思う。
最初は、まあこんな小波くらいすぐおさまるさと余裕をこいて対処法を考える。その波をあっちから鎮めようとしたりこっちから鎮めようとしてちゃぷちゃぷする。そして気が付いたらとんでもない波になって、心がぐしゃぐしゃになるということがよくある。

 分かってはいるのに、僕はこの小波をいつも津波のレベルに増幅させてしまう。こうなってしまうともう何も手につかない自分の完成である。この時の自分の状態がひどく苦手だ。

 これに対する対処法を考えてみたい。

考えうる対処

 考えられる対処として、
①小石が飛ばないようにすること
②小石が飛んでしまった時に小波をできるだけ増幅させないで対処すること の2通りで考えるのが妥当だろう。

①小石が飛ばないようにする

①について
考えられる対処としては、小石(悩みの種)をあらかじめ拾って掃除しておいて、いきなり小石が眉間に飛んでくるのを予防すること。あるいはここに石が落ちてるぞっていつも点検しておくこと。
この投稿を考え始めて、この方法があることに気が付いた。そりゃそうだよな。普段から気を付けていたら飛ばないんだもん。

具体の対策としてはまず、どんな形の石(悩みの内容)がクリティカルをもらいやすいのかそのきっかけが訪れるのかを徹底的にリストアップすることとか。

人に対する嫉妬なら、どんな場面でどんな風に嫉妬してしまったのか。
将来への不安ならどんな面での不安なのか。(お金か、地位か、生き方か)
自分の発言への後悔(嫌味っぽく言ってしまった、感情を隠せなかった)
など自分の悩みとなるきっかけを整理してあらかじめ答えを作っておくことが必要になる。

これをしておいたら、いざ小石が飛んできても「はいはい、その小石ね。」って思いながら、キャッチできる気がする。

これ等のことは今までやってこなかったから、たった今小石ノートを作った。あれ、これ意外にも効果あるか?

②小波の増幅を抑えること

 次に、②そうはいっても小石が飛んできて小波が生まれてしまった時。
これは、これまでの経験上なかなか鎮めることができない自分の性質を最近あきらめ、受け入れることはできている。受け入れてはいるけれど、できることなら早く鎮めたい。そんなことを考えていた折に、オードリー若林さんの社会人大学人見知り学部卒業見込みを読んだ。

"性格とは形状記憶合金のようなもので、もともとの形は変わらない。"

"今となっちゃ「ポジティブシンキングになれる方法」も「自信をもって輝ける方法」も全く興味が分かない。結局、今回の人生でこの形状記憶合金から下りられないんだ。と自分を変えることをあきらめ、自分の性質を受け入れることにした。"

"受け入れてからは負の感情に飲み込まれそうになる時、「またか!」と形状記憶合金をなぞるようになった。そうすると不思議なことに案外飲み込まれたりしないのである。事前にシミュレーションしたいるから受け身がしっかりとれる。"

社会人大学人見知り学部卒業見込みより

かってに共感することがおこがましいかもだけれど、すごく自分の小波の状態に似ていると思う。
ここで若林さんは、距離や日常生活とのクラッチを切るということはあまり有効ではなく、没頭がネガティブを体外へ排出すると言っていた。

これは自分にも大きく通ずるところがある。
いつも小波がひどくなると、本屋に行って本を買って一冊読むのだ。
読み切ったころには、小波がだいぶおさまっている。

これだ!と思った。
これをルーティン化していくと今の自分とうまく付き合っていけるかも。

まとめ

まず常日頃から小石の種を探して自分でQ&Aの小石リストを作っておく。それで小さな小石とかの悩みの種はあらかじめ自分でつぶしておく。

そしてどうしてもよけれない、でか石や不意打ちの第三者から小石を食らった時は形状記憶のルーティンに乗って「また来たか。ふんふん。」と思いながら、その足で本を買いに行こう。

次の小波が楽しみである。
かかってこい!