akiさん
この夏。
akiさんが体調不良で入院されて、ライブが中止になったことをX(旧Twitter)で知ってから、ずっとご回復を祈っていました。
8月29日に旅立たれたことを知って、現実を受け止めつつも、この世界にakiさんがもういないことが信じられません。
ここから書くことは、私、武村貴世子と接していただいたときのakiさんのお話です。
akiさんは、Laputaのときにラジオ番組のゲスト出演でお会いしました。
それから、ソロになってからも何度も番組でインタビューをさせていただいてきました。
akiさんは私にとっては、とても温かい人でした。
お会いするときは、いつもおもしろいことを言って、必ず笑わせてくれました。akiさんにお会いできるときは、いつも本当に楽しかったです。
いろんなお話をしてきました。
akiさんだから、話せることがあった。
akiさんにしか、話せないことがあった。
あるとき、とても悩んでいることがありました。
私は何もできない。私はどうしたらいいのでしょう。
苦しい胸の内を、akiさんに相談したら、こう言ってくれました。
「武村さん、見守るのも力ですよ」
見守るということが力になることを、
akiさんの言葉で、私は初めて知りました。
それ以来、akiさんのこの言葉を、私は生きる上でとても大切にしています。
ヴィジュアル系の世界は男社会で。
女の私がこの世界で仕事をしていくのは、不安になることも多く。
そんな中で、akiさんは、私にとってこの世界での、安心して頼れるお兄さんのような存在でした。
akiさん。
ソロの作品では何度もspecial thanksに名前を入れていただいてありがとうございます。応援しているミュージシャンの作品に自分の名前をクレジットしていただけるということはこの上ない光栄で、心から嬉しかったです。
同時に、akiさんにだけは、この世界で認めていただけているような気がして、とても大きな励みになりました。
akiさん。
今日、家に帰ってくるときに、餃子を買ってきました。
いつかのゲスト収録のときに
「この間、飲もうと思って、つまみに餃子とかおっさんっぽいものばっか頼んだら、お店の人がファンだったの! 早く言ってよ! だったらもっとかっこいいつまみを頼んだのに!!(笑)」
と、話してくれて、一緒にめっちゃ笑いましたよね。
だから、今日は餃子を買ってきて、お酒を飲みました。
akiさんとの思い出は尽きません。
akiさんに出会えたことで、幸せで、楽しくて、笑顔になれたことがたくさんありました。
akiさん、本当にありがとうございました。
献杯。
武村貴世子
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