「犯罪心理学」の教科書に記されている基本的な分析視点は、犯罪者の経歴分析(主に学歴と職歴)、さらに、家族の経歴分析、さらに広げて、親兄弟姉妹どころか親戚まで含めた経歴分析であり、多くの場合、偶発的ではなく、必然性があり、私は、昔、研究室の研究者Kがアルコール中毒(血糖値は、普通、120 mg/mlですが、対象者Kの値は、500 mg/ml)で、精神病院の独房(一般の部屋ではなく、独房の場合、特別な治療を要する患者)に隔離された時の担当医師の家族どころか親兄弟姉妹まで含めた分析法に驚愕

「犯罪心理学」の教科書に記されている基本的な分析視点は、犯罪者の経歴分析(主に学歴と職歴)、さらに、家族の経歴分析、さらに広げて、親兄弟どころか親戚まで含めた経歴分析であり、多くの場合、偶発的ではなく、必然性があり、私は、昔、研究室の研究者Kがアルコール中毒(血糖値は、普通、120 mg/mlですが、対象者Kの値は、500 mg/ml)で、精神病院の独房(一般の部屋ではなく、独房の場合、特別な治療を要する患者)に隔離された時の担当医師の家族どころか親兄弟姉妹まで含めた分析法に驚愕したことがありました。
担当医師は、まず、本人Kの経歴を調査、本人Kに聞き取り調査、つぎに、研究室で対象者に接する機会の多い人たちを病院に呼び出し(私は、部屋が同じで、机が近かったものの、対象外、対象者Kが、アルコール中毒患者であることに気づきませんでした)、個々に対し、対象者Kの研究室での振る舞いや仕事のやり方や周囲との関係について、聞き取り調査、その後、対象者Kの家族(配偶者)、つぎに、対象者の両親と兄弟姉妹を病院に呼び出し、個々に対し、聞き取り調査を実施し、アルコール中毒に至った原因の考察を行いました。
私が研究室から受けた報告内容では、両親と兄弟姉妹に対する聞き取り調査の結果であり、その時に感じたことは、対象者Kが社会に適合できないのは、対象者Kだけの特性だけではなく、社会に適合できない種目は異なるものの、兄弟姉妹も共通の特性の持ち主であると言うことでした。


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