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もりのこえん卒園式2024年3月

だから上天花町、という名をこの土地につけたのだ。

例年、里山じゅうで黄色や桃、紅白あらゆる色の花が咲き乱れると、それらを一箇所に集め、みなで飾りつける日がある。山口市にある「もりのこえん」のそつえん式。5歳の友人たちが卒園するとのことで、お祝いにきました。

今年は、春の雨に濡れる草花とともに、里山のみなさんと保護者、関係者70人が集まり、3人の子どもたちに言葉を贈り、みんなで手をつないで歌い、互いに感謝しあう。

映画にも出演してくれた彼ら彼女らと一年ぶりの再会。こちらへ手を振って駆け寄ってくれる。一年経ったみんなの顔つきも、ふるまいもぜんぜん違う。

保護者の皆さんが地域の皆さんに対して「子どもを育ててくれてありがとう」と、それにもらい泣きしたぜえ…。

ほんとうに、おめでとうございます。

式の前日には上天花町の「タバコのおじさん」のお宅にお邪魔してこれからの夢を語りあう。70歳の兄貴のドリームのほうが、自分より野心的じゃあないか。

「桜の匂いがしたから、今年も反町来るのって、さゆりさんに聞いたんよ。そしたら、さゆりさんが来ますよーって。ああ、今年も来るんやってね」

そして互いの杯に酒をそそぎあい

沈黙の中で、日本酒が身体に沁みていくのを感じる。

これらの出来事が、あまりにもありがたく美しく。これは日本の里山や田舎で感じることが多い。こうしてまたしても、なつかしくて新しい価値を体験する。多くは忘却されて長い、60、70以上の方々は知っている。このままでは、多くが引き継がれない。でもそれは、これからの世界に必要な技と感性だ。そう思うから、それを伝えつなぐ責任を勝手に感じ、またカメラとペンを握るのでした。模造紙とふせんもね。

もりのこえんの皆さん地域のみなさん、NPO法人市民プロデュースと「たねカフェ」での対話した地域の皆さん、山口・福岡の稽古仲間たちとの再会。

みんな互いの中に、夢や希望を見ていると感じた。課題よりも価値によって、そして、正しさより楽しさによって、つながることの力を、自分は山口の皆さんから身をもって教わっている。

学ぶために、貢献するために旅に出てみれないか。

これはほんとうに価値ある体験だけれど、それは「つながりの力」次第だと、思いました。これなんだよなあ、欲しいのは、つくりたいのは。パイプ椅子に「反町さん」と付箋で書いてあるそれだけで、それが人生で忘れえないような宝物になるんだから。結局、撮影のためその椅子に座る事はなかったけれど、そこにもらえたんだ自分の席を。同時に、それはいくらお金があっても買えるものでないことにも、気づく。

今回、その実現にあたり、移動や宿泊の世話までしてくださった明子さん、さゆりさんをはじめ、皆さまに本当に感謝しています。


遅くとも一年後にはまたかえってきます!年々滞在時間が伸びていくという、このパターン

と、感じたことを忘れないための帰りの飛行機内メモでした。長くなっちった。

写真は、もし特定非営利活動法人 もりのこえんさんのFacebookやウェブサイトで上がったら見てくださいね。

園児も、ご寄付も受け付けております。(認定NPOのため寄付控除が受けられます)

https://morinokoen7789.wixsite.com/morinoko

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