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Bリーグがすごく良かった

年末に実家に帰省したときに、高校時代のバスケ部の友人がスサノオマジックのチケットを取ってくれて、観戦してきました。

観客の熱狂があった

ぼくがBリーグの試合を最後にみたのは、10年前くらい。今調べたら、まだ、Bjリーグ時代だったみたい。
僕に近い年代の選手が若手として活躍しているころだった。
当時の試合も、楽しく見たんだけど、なんというか、上手な人達のバスケの試合をみたな、という感じだった。
もともと、バスケをするのは好きだけど、NBAであっても熱心に見るタイプではない僕は、それ以来、足が遠のいていた。

それが、今は随分様相が変わっていた。「帰省のときに友達とスサノオマジックみてくるね」と親に日程を知らせると「よくチケット取れたな」と言われたことに、まず驚いた。
地元の人間にとって、「スサノオマジックの試合」が、「人気」で「チケットを取りにくいもの」として認識されているということだ。

そして、試合当日、ゲームがエンターテイメントとして完成度が高く仕上がっていることと、観客がそれに熱狂していることに驚いた。
僕も、子どもたちも、試合をすごく楽しんだ。

エンターテイメントへの意志を感じた

改めてBリーグのサイトをみてみると、将来構想として「真のアリーナエンタメ」という言葉が載っている。

試合を観戦してみて感じたのは、バスケの試合をエンターテイメントにしよう、という意志をもって取り組まないと、こうはならないだろうな、ということ。

試合前に会場暗くして火をボウボウと焚いてみたり、大型のスクリーンが配置されていたり、チアの人達が踊っていたりと、いろんな要素はあったんだけど、なんというか、自信をもってやっているな、というのがすごく印象的で、それは受け取る側としても、すごく気持ちのいいものだった。

それは、観客の側にも感じたことで、エンターテイメント、もっというと、日常を超えた熱狂の場所としてスサノオマジックの試合を楽しんでいる雰囲気を感じた。
僕が会場に足を運ばなかった10年の間に、ずっとこの場をあたためて来た人たちがいたんだな、という勝手に感謝する気持ち。

あと、何より地元に応援できるチームがある、帰属意識をもてるチームがある、ということが、こんなにもいいことなんだな、というのを実感した。
希望をもたらしている、と言っても過言ではないのでは。

日本人、バスケ上手くなってる?

そして、何よりバスケのレベル高くなってるのでは?
試合の大事な場面でスリーがばんばん決まるし、アリウープやダンクが気持ちよく決まっていた。
Bリーグみたあとに、スラムダンクの山王戦を読み返すと、沢北の最後のシュートは、あれはステップバックしてスリー打ったらよかったがな、と思うくらいに(高校生のバスケマンガとプロリーグ比べるのが変なのだけど)。

外国人選手ももちろん上手いのだけどそれ、なんというか、ペリン・ビュフォード選手みたいに、「巧い」選手がいることが、全体としての層の厚さを感じさせた。

裾野を広げるのに余念のないBリーグ

市営の公園のバスケゴールにもスサノオマジックのロゴ

試合を観に行くのは10年ぶり、と言いながら、実はBリーグとのタッチポイントはずっとあった。
それは動画。facebookでBリーグのアカウントをフォローしていると、各試合のハイライト的なプレイが数分の動画にまとめられているのがfacebookのfeedに流れてくる。これが結構面白くて見ちゃう。だから、選手の顔と名前もある程度一致しているのも、楽しめたポイントだったのかも。

勝手に今後への展望

それぞれの公式サイトから数字を参照して作成。
動員数は野球の10分の1(軸のメモリが左右で違う)

こんなに楽しくて盛り上がっているのだから、さぞかし観客動員数も爆伸びしてるんだろう、と思って、公式サイトから合計観客動員数を引っ張ってきて、野球のセパリーグ合計と比べて見た。
そもそもコロナ禍での入場制限とかあったり、さらに、開催期間とコロナ禍がどう被っているかが違うので、一概に重ねて比べることも難しいけど、成長率(グラフの傾き)でみても、野球と顕著な差があるわけでもなかった。

上で貼ったBリーグの公式サイトでは、「NBAに次ぐ世界第2位のリーグへ」と書かれている。
これが何のランキングでの2位なのかはよく分からないが、今の規模感でこんなに楽しいんだから、規模の拡大を追求していくより、あんまりアセットが重たくならないようにしながら、熱狂の度合いを広げて、そして深めるのがいいのではないかな、と勝手に思った。

そういう意味では動画に投資するのはすごく良さそう。

今回、帰省したことをきっかけに観戦に行った僕が、東京での試合も観に行こう、とふとしたときに思えるように、タッチポイントを継続してもてるもいいんだろうな。
(こんだけ褒めといて、帰省後にすぐ東京でアルバルクとかサンロッカーズとかの試合を観に行ってなくてごめんなさい)

小咄

タイムアウトやインターバル、ハーフタイムのたびに、お姉さんたちが出てきて踊って会場を盛り上げていた。

それをみていた小2娘が「あれは何をしているの?」と聞いてきたので「応援してくれてるんじゃないかな」と答えたところ「なんで踊ると応援になるの?」と至極真っ当な反応。そうだね、なんでなんだろう・・・と同意した。

一方、試合後に4歳男児に「バスケどうだった?」と聞いたら「お姉さんがかわいかった!」と元気いっぱいに教えてくれました。彼にも、そうだね、と答えた僕でした。

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