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福島県 ヒメオオクワガタ採集記

2022/10/2(日)
福島県 檜枝岐村 広沢林道


※注 今回の遠征結果は激渋です。

9月半ば頃からハマってしまったヒメオオクワガタ採集。今年はこれまで運良く群馬/宮城/秋田/栃木で採集できました。(本当は地元埼玉ラベルも採りたい…けど採れて材採くらいかな)
しかし、気付くと10月になり旬も過ぎ…

まだいける

"まだ舞える"と意気込み友人を強引に誘い決行。
遠征先は前日まで迷っていました笑
シーズンが終わりかけているという事、未採集県の確実に採れるポイントが少ない(私が知らない)事で3県で迷いました。
(確実にor行けば採れる様な場所でなければ行く気が起きない怠惰っぷり。基本いつもそんな感じ)

その3県は採集記から"恐らくここでは"と場所を特定したり、登山情報に稀に記載されているヒメオオ画像等を頼りに新潟県or長野県(安曇野/松本)or福島県(超有名林道)のどちらかに決めました。
他にも色々な"林道行ってみた"動画等、さらに地形図やGマップでも下調べ。

結局、私達の経験的に長野/新潟には疎い為採れそうな福島県へ遠征する事に決めました。

今回は道の駅檜枝岐村で仮眠を摂る事を踏まえ、前日の夜9時に出発。友人を拾い国道4号へ。

速い 信号少ない 車線多い

ほぼ高速道路のようなもの。
東北地方の各都市へ行くなら高速道路を使っても4号線を使ってもさほど大差ありません。
ただし、夜間かつ4号線付近の都市に限ります。

今回は檜枝岐村。4号からは相当外れます。残念。
栃木県北部で4号と別れ、121号線へ。
道の駅たじまを横目にしばらく進むと会津or檜枝岐村への分岐点。アーチ状の鉄橋の高架下、ここをくぐると遂に来たなぁ!感が増します。笑

檜枝岐村は今回で2度目。初回は2年前の街灯巡りで道の駅まで来たくらい。
そして今回の広沢林道は初。数々の採集記を読みながら行きたいなぁなんて思っていた憧れの場所です。しかし埼玉からの"遠さ"が私を阻んでいました。笑

途中、前方をかなりの速度で走る 品川 "わ"ナンバーのプリウスが小動物(イタチ?)を轢いて露骨に速度を落としていて笑いました。轢かれた獣も下半身は不随、上半身だけ海老のように激しく動き、この世のものとは思えない動きで不覚にも笑ってしまいました。

眠気と運転疲れと深夜テンションが入り交じった偏差値2の状態で檜枝岐村に到着。
道の駅に着いた頃は3時を回っていました。

先程まで暗闇だった道路から2つの大きな門。
檜枝岐村も「よくきらった」と歓迎。

夜中でこの迫力、なかなか。

この先にある道の駅檜枝岐村に車を停めます。
意外にも尾瀬へ行く前泊登山客の車等で広大な駐車場の7割は埋まっていました。
(当時は全部同業者だと勘違いしてました笑)

流石檜枝岐村。正真正銘の秘境だからこそここまで人は魅了されるのでしょう。

到着してすぐ、満点に広がる星空に感動。
手を伸ばせばすぐ星を掴めます。
そんな夜空を写真に納めたくなり撮影。
スマホで星景写真は厳しい。笑

オリオン座は確認可能

【GALAXY s10 プロモード】
・ISO:1600
・シャッター速度:15秒
・絞り:解放

だったような… この設定で撮りました。

道の駅にて仮眠の準備。
車内では2人問題なく足を伸ばせて寝れる環境。
キャンプ用のマットを忘れたので寝床は硬めでした…

しばし仮眠

偶に案内所の綺麗なトイレを借りました。
日が昇ってから分かった事ですが道の駅檜枝岐村の全施設が綺麗で整備されていました。

夜中でも安心して使えます

トイレ内は暖房もついており快適。
外側には案内板もあり良い道の駅です。

つい見てしまう

他にもありました。

"秘境さ"だけなら分かるわ

車へ戻り就寝しますが寒い、寒すぎる。
10月上旬の気温ならまだ快適だろうとナメてました。

fuckin' cold

およそ5時間くらい経った頃、明け方の過冷却により目覚めました。寒かったなぁ。
寝るために前方移動させた荷物から暖まれるものを引っ張り出します。

ありました。混ぜそばにします。

学生限界飯セット


少しでも陽のあたる場所に移動して食べました。
ちなみにこの混ぜそばかなり美味い。

木のアメニティもあって充実

明るいと良い。気温も上がりやる気が出てきます。

夜中のトイレ


改めて駐車場の広さに驚きました。

夜中はほぼ埋まっていた


友人も起床し、広沢林道へ向けて出発。
道の駅からは45分。意外に時間かかります。

良い朝のドライブ

ここを抜けると原生林環境に入ります。

いかにもヒメ環境

進み続けヘアピンカーブを何個か抜けて遂に広沢林道に到着。
虫屋のメッカ、広沢林道。

現着

広沢林道内はオフロードにより底を擦る事になるだろうと車を停車場に停め歩くことにしました。

既に停車場には2台の他県ナンバーがあり有名林道なだけはありましたね。
林道内では1台見かけました。

早速、付近を流し見していると。。。

真ん中の若ブナの細枝に!


落とさないように網を伸ばしてキャッチ。
確認すると…

10月ラベルのヒメオオゲット


ヒメオオクワガタでした!
(これがこの日最初で最後の個体…)

広沢林道を進んでいくと最初に柳の広場を発見。側にあった柳に近づくといきなりオオスズメバチが!
襲われかけたので逃げるように林道を進みました。かなり恐怖を感じた様です笑
あんなのに刺されたら最悪終了です。

林道脇の野葡萄(?)では…
(ウリハダカエデに登る最中?)

コブヤハズカミキリを発見。

叩くと落ちてくるやつ


手掴みで採集。

秋の風物詩感ありますね


その後も延々と林道を進みます。
脇にある木も蹴ったり揺らしたり。
何も落ちてきませんが笑

標高1200m前後

途中直進方向か左方向に分岐する開けた場所がありました。そこにも柳の群生がありましたが何も得られず。
両方の道を進みましたが結果は0。
途中でお会いした同業者の方も採れて無い模様で計10回、今シーズン中に広沢林道入りしているとの事。(1度も採れてないそう。。。)
この日採れていなかったのはシーズン的な問題もありそうですね。

同業者圧により昔と比べて少なくなったのではとは思いますが多少斜面の崖を降りたり、藪漕ぎをすれば見つかると思います。
9月上旬の平日辺りに攻めれば良さそうです。
(週末はどうしても採集圧が。。)

また、案外適当な木に付いているかもしれません。
私の知る限りでは、
柳系/カンバ類/野葡萄/クマイチゴ/白樺/ブナ類/カツラ/タラ/ウリハダカエデ/ミズナラ/etc…
の木に付くと思われます。

特にヒメオオ採集において関東難関県(埼玉、東京)のルッキングでは"適当な木"(特に注意深く見ない木)に付いていると思っています。
そもそも生息が薄いと思いますが笑

なんだかんだ広沢林道の探索は終え車へ。
次の日はお互い内定式がある為早めに昼頃に切り上げ。

ヒメオオ♂1匹
コブヤハズカミキリ2匹
の寂しい採集結果になりました笑

小さい方は突如首を噛まれ、捕虫。

捕まえたヒメオオと広沢林道。
もうここは良いかな。

林道感謝


帰路も眺めが最高で癒される。

再びの道の駅檜枝岐

土産に梨を購入。
テンは買えませんでした笑

欲しい

道の駅を後にして埼玉へ。
「またきられ」と書いてありますが迷うな〜。

お疲れ様でした。


ここら辺にはまだ良さそうな林道があるのでいつかはまたこのフィールドに来たいです。
お疲れ様でした。

以上。福島県遠征でした。

【追記】
翌年2023年も広沢林道へ訪れました。
9/18(月)、同業者などに聞いた話だと既に土日含めライバルが20組ほど入ってる模様。
連休最終日のちょうど正午、友人と林道へ。

超有名採集圧マシマシ林道ですが、
一応今年も確認できました。

齧り痕とヒメオオ♀

裏に♂も発見しました。

陰で見にくい

慎重に採集すると、

顎ストレートな♂(ボロボロ)


ハンノキ系の樹種?


友人も2♂採集しており、
見落としもあるのだなぁ〜と。

一応50超え

終わり。

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