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トイ・プードル・インザドリーム


昼下がりの雲は、トイプードルの形をしている。
揚々と空を闊歩するその姿は、未来への希望に満ちていた。


しかし数分経つと、もうトイプードルの姿は跡形もない。
海の藻屑のような残骸があるだけだ。


何もかもが、絶えず変化する。
永遠に美しいものなんてどこにもないから。

だから私たちはいつも、大きな力を持つ誰かの手の中で踊らされているだけに過ぎないのではないかと思う。

すべては夢だ。
雲のように頼りなく揺蕩う、儚い夢。

いつかは消えるよ。
君もあなたもあの子もあの人も。
いつかは、目の前からすっかりいなくなる。  
それがセオリー、だ。


悲しいの?


だけど足掻いても仕方ないから。
なるべく素敵な夢を見ようよ。

粉々になったトイプードルは、いつしか宇宙の粒子になる。

光るよ。
そしてあなたにも見える。

それを希望って、呼ぶ人もいるかもしれないね。


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