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FOMOを刺激しユーザー心理を突く戦略(後編)

前編の続き!

先延ばし心理の誘発

「いつでも見られる」環境は、ユーザーニーズに応え、ユーザーの選択の自由と柔軟性を提供する一方で、先延ばし心理、つまりプロクラスティネーションを促してしまうことがあります。

プロクラスティネーションってご存知ですか?先延ばしする心理ですね。

ちょっと話がそれますが、このnote。本当に私続かないんですよ。
なにしろ小学生の頃の夏休みの宿題は、基本的に夏休みのほとんど最終週にやるタイプでした。夏休みの絵日記は、最終週に一気に書いていました・・・先延ばし心理です。
いよいよ締切!と火がつかない限りやらないんです。
noteも自分の意思では続かないのですが、うちの社員の一人が「社長は毎週2回は必ず書いてください!」というんです・・・w

絵日記のイメージをAIに描かせましたがこんな立派な絵日記書けないですよねw
あと相変わらず文字を画像にするのは苦手なAIさん。

ダイエットも明日からでいいか〜〜・・・これも一種のプロクラスティネーションですかね。実際明日からでいいと思っていますw

話がそれましたが、
コンテンツ視聴の文脈では、「後で見る」という選択が行われやすくなります。
結果として、「いつでも」が「いつか」に変わり、最終的には「決して見ない」になる可能性があります。

この「いつでも見られる」による先延ばし心理は、FOMOと直接的に関連しているわけではありませんが、FOMOを利用することでこの問題に対処できるかもしれません。

これを読んでいる多くの方はそれじゃダメだって思いますよね

例えばライブ配信のように「今しか見られない」「インタラクティブな仕掛けで、その時しか楽しめない企画」などにより、FOMOを効果的に利用することで、ユーザーの満足度とエンゲージメントを高めることができます。

ユーザーの満足度やエンゲージメントを高めることは、ユーザーの求めることとは違うのでしょうかね。初めは求めていなかったけど特別な体験や高い満足度を得ることが、ユーザーにとって幸せであれば、それは見えていなかったユーザーニーズと言えるかもしれません。

VODサービスは、視聴者にとって前例のない便利さと選択肢の豊富さを提供しましたが、それだけではユーザー体験の全てを満たすことはできません。

私が昨年まで代表をつとてめていたLiveParkという会社が、よくライブコマースを実施していました。日本においてはライブコマースをやれば売れるというものではありませんが、緊急性や希少性を創出することで、大きな盛り上がりを作ることができます。実際1回の配信で1億円を超える売り上げを上げたケースもありました。

ライブ配信だけということも無いです。
VOD系サービスでも「期間限定公開」や「特別イベント」といった施策を取り入れることで、コンテンツに対する緊急感を創出し、視聴者のFOMOを喚起することができます。これにより、「今見なければならない」という動機付けが生まれ、先延ばし心理を克服しやすくなります。

先日、LiveParkではある有料の動画配信コンテンツを販売したんですが、売り上げのピークは販売開始週と販売最終週なんですよね。
販売開始週は、すぐに見たい、誰よりも早く見たい、初動に乗り遅れたくないFOMOな人たち。
販売最終週は、もうこれで買わないと見逃してしまうというFOMOな人たちですね。

リアルイベントなども同じですよね。


ということで結局のところ、ユーザーが本当に求めるサービスを提供するには、ただニーズに応えるだけでは不十分なんですよね。

ユーザーに「今この瞬間」を大切にしてもらうことで、経験を豊かにして、記憶に残る体験を提供することができるかもしれません。

時にはちょっとした不便さや緊急性を仕掛けことも必要だということですね。このバランスを見極めて、うまく取り入れることが、成功の鍵となるってことですね。

とか言いながら、
ライブ配信やろう!その瞬間に参加した人だけが本当に楽しめる企画をやろう!でも見逃した人からもお金もらいたいから、アーカイブ配信もやろう!いやむしろアーカイブで見ている人に楽しんでもらえるようにしよう・・・とかあれこれ色々な要素が入ってきて・・・
ま、こんな話見に覚えありますよねw

今日は以上です!

※おまけ
FOMOをFOMAと空目した人が多いですw

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