ボツ企画シリーズ①3年B組!金満センセー!

3年B組!金満先生!

ボツになった企画書シリーズ。ボツになったけど、わりと頑張ったので誰かにみせたくて投稿します。

OKになる場合でも書き方自体はこんな感じなので、
企画書ってこんな感じなのかー、と思う人の参考になれば幸いです。

新作長編企画書
制作 喜友名トト
タイトル案
:3年B組!金満センセー

分類・ジャンル
:教師・学園物(シリーズを想定)

キャッチコピー
:生徒の問題はすべて解決する。金で。

概要
 桁外れの資産家であり、非常に偏った主義思想をもつ高校教師が主人公。主人公は金の力であらゆる学園の問題(現代社会でよく聞くようなの)を痛快に解決していき、主人公に触発された生徒たちはそれぞれに成長していく。主人公もまた生徒たちの姿から自身に欠けていたものを見つける。
(富豪刑事+GTOみたいな雰囲気を狙いたい)
 

登場人物
主人公:東十条 王示(ひがしじゅうじょう おうじ)
 石油王で世界的IT企業のCEOで投資家、そして私立月読高校の教師。27歳の男性。元々名家の生まれではあるが、幼少期に父が事業に失敗したことから極貧を経験しており、世界一の大富豪たる地位は本人の能力でで築き上げたもの。
 資本主義を誰よりも理解しており、『この世は弱肉強食であり、強さとはすなわち金』という信念を持っている。冷静沈着かつ傲慢不遜な自信家であり、その反面人間感情の機微に疎い。容姿端麗なため初見の女性にはモテるが変人なので恋人はいない。

 高校教師になった理由は『金で解決できないことはないと証明するため』。作中では、学園や生徒の問題解決に大金を投入していく(例:甲子園に行くためにドーム球場を練習場として買い上げメジャーリーガーに指導させる。イジメを解決するためにいじめられっ子のトレーナーに中東の傭兵を雇う、生徒に薬物を広める反社会的グループを壊滅させるために軍隊を投入する、など)。が、実際に生徒たちを救うのは金の力だけではなく、東十条の説く『心の強さ』『人生における戦い方』だったりする。
 教師の仕事を通して生徒や同僚の教師たちと触れ合うことで徐々に人間味を増していき、教師としての使命感を抱いていく。担当科目は世界史。
 
サンプル台詞
「努力は必ず報われるというのは資本家の作り出した嘘だ。君は搾取され続ける奴隷になりたいのか」
「パパ活、結構なことじゃないか。だが価格が安すぎる。もっと高く売れ」
「生徒に手を出すのならば、私は容赦しない。最低でも一個師団と戦える武力を用意するがいい」

同僚の女教師:金沢 八重(かなざわ やえ)
 ヒロイン。23歳の新任教師。年齢より幼く見えるタイプで、ギリギリ美少女でも通じる外見。田舎出身で純情・素直・真面目・熱血が特徴で、教師という仕事に夢と理想を持っている。東十条にはたびたび『なんでもかんでもお金、お金って!世の中にはお金より大切なものがあるんです!』的なことを言い、反発してくる。(あとから明かされるが、東十条が教師になったのは金沢の言葉が原因)
 教師物のドラマオタで、まっすぐに接すれば生徒は答えてくれる!とか思っており、生徒にはバカにされる意図で名前を訳して『金八せんせー』と呼ばれているが、本人はそれを喜んでいる。本作の語り部ポジション。野球部の顧問で担当科目は現国。
 まっすぐな努力家だが、バカ。好きな男性のタイプは武田鉄矢だが、東十条に惹かれていく。

同僚の保険医: 城井 毬(しろい まり)
 美人でエロい体をした保健室の先生。26才。
 全男子学生がマスターベーションの材料として彼女の空想を用いたことがあるという伝説がある。頭の緩そうなのんびりとした口調「〇〇なんですよぉ~」で話し、ゆるふわな雰囲気があるが、実際には頭が切れる。自分の女性としての魅力を知っており、男に媚びるのも得意。東十条を性的な、そして婚活対象的な意味で狙っている。
 仕事は普通に優秀で、意外にも生徒思い。金沢にも慕われている。

校長:平野 凡(ひらの ぼん)
 舞台となる私立月読高校の校長。定年間際の事なかれ主義者。教育への情熱はすっかり失っており、何事もなく退職金をもらうことだけを目標に日々をやりすごしている。そのため、イジメなどの学校内の問題はすべて『なかったもの』として放置している。作中の舞台である月読高校が荒れているのは半分くらいコイツのせい。趣味は少女買春で、東南アジアで10000人以上の少女を買っている。

生徒1:野比 咲夜(のび さくや)
 東十条のクラスの男子生徒。華奢な体と美少女のような顔のせいで舐められがちで、気弱な性格からイジメを受けている。最初に東十条に救われる生徒で、生徒たちのなかではメインキャラとなる。

生徒2:郷田 タケル(ごうだ たける)
 東十条のクラスの男子生徒。陽キャグループに属するスクールカースト上位者。野比をイジメる主犯。

生徒3:相沢 静香(あいざわ しずか)
 東十条のクラスの女子生徒で、人懐っこく可愛いタイプ。オシャレ好きなティックトッカーで、アイドル的な配信を行うなど自己顕示欲が強い。実はパパ活(売春)で稼いだ金を配信に使っている。東十条に救われ、生徒としても女性としても東十条に惚れる。

あらすじ(話のパターンや方向性の例)
一章「これより授業を始める」
 様々な問題を抱えた私立月読高校。そこに赴任してきたのは世界一の大富豪である東十条だった。東十条は偶然出会った金沢の言った『世の中にはお金より価値のある仕事があります。それは教育です!』という言葉の真偽を確かめるために、高校で教鞭をとることにしたのだ。
 赴任初日、学級崩壊の様相をみせるクラスの様子をみて、東十条は生徒たちに話す。
『このまま行けば、君たちの人生はこのようになる』。具体的かつ鮮明に伝えられた悲惨な未来は、経済的視点からみた客観的な事実であり、卓越した政治、経済の知識を持つ東十条の語る言葉には異様な説得力があった。
 反発する者、興味をもつ者、生徒たちの反応はそれぞれだったが、東十条は続けて言う。『私が君たちを教育する。それは、この資本主義社会で覇者となる道だ』。こうして、東十条の教師としての道のりが始まる。

二章「努力が必ず報われるというのは嘘だ」
 最初に東十条とまともに会話をした生徒、野比。野比は郷田グループから深刻なイジメにあっていた。低次元の問題を理解できなかった東十条だが、みじめさに涙を浮かべる野比や、事態の解決に奔走する金沢をみて、彼なりの方法でイジメの撲滅を謀ることを決める。
 東十条は野比を課外事業に連れ出す。プライベートジェットで向かった先は英国。野比は、東十条がコネクションを持つ英陸軍特殊空挺部隊SASの訓練に参加させられることとなる。
 地獄のような訓練を課される野比は、精神崩壊ギリギリまで追いつめられるが、東十条の独善的な叱咤激励(努力は必ず報われる)をうけ、イジメられていた過去と決別し強くなっていく。訓練を終えた野比はもはやひ弱な少年ではなくなっており、部隊の教官に比べればどんなイジメ主犯者でも、しょせん高校生なので何も怖くない、と考えるようになった。
 帰国した野比は、東十条の提言にしたがい、郷田グループを呼び出す。どれだけ怪我をしようと最高の治療を約束するし、警察沙汰になってもすべて金でもみ消すという東十条の言葉を受け、クラスメートたちが見物する中で郷田に決闘を挑む野比
 しかし、訓練で強くなったはずの野比だが、郷田を制圧することができない。これには理由があった。
 実は、郷田もまた東十条の『課外授業』を受けていたのだ。金に釣られてロシアまでやってきたあとに拉致され、特殊部隊で訓練を積まされていた郷田は逃げることも許されず徹底的にしごかれ鍛え上げられていた。
 東十条に騙されたと思いつつ、野比はなんとか郷田を倒そうと努めるが、勝負はなかなかつかない。互角の戦いを繰り広げる野比と郷田。いつしか、二人には互いに対する敬意を持ち始める。それは『あの地獄のような訓練をお前もやってきたのか』というシンパシーによるものだった。
 二人の戦いは壮絶なものとなり、見守るクラスメートたちのなかにはもはや一人たりとも野比を侮るものはいなかった。
 決闘の勝者は元々の体格と運動能力に優れている郷田だった。野比の努力は報われなかったのだ。だが、打ちのめされた野比にはかつてのようなみじめな敗北感はない。やるだけやったんだという気持ちと、それでも及ばなかった激しいくやしさが胸を占めていた。郷田もまた、これほどのガッツを見せた野比をかつてのようにイジメる気持ちは消えていた。
 倒れた二人は、互いをある意味で認め合った。
 戦いを終えた野比に東十条は言う。『君は郷田に負けた。そしてこれからも殴り合いでは勝ないだろう。だが、もはや君はそれを是とする精神を持っていないはずだ。そして、この世界で他者と優劣を競う競技は殴り合いだけではない』。
 野比は、身体能力の差で郷田には喧嘩で勝てないことを悟った。だが、負けたままでいるつもりはなかった。さらに東十条は言う。『競争には優劣と順位が付き、勝者は得をする。これは厳然たる事実だ。だがら、勝てる勝負を見つけて戦え、そして勝て』。
 野比は、必ず郷田を負かし、上に立ってやるのだと決意した。道は無限にある。勉学、芸術、資産……。努力が必ず報われるとは限らない。大切なのは、勝利するために努力する意志そのものなのだ。
 理不尽がまかり通り、人々が競争を余儀なくされる世界に立ち向かうための心構え。野比が手に入れた意志は、教師としての東十条が初めて生徒にもたらしたものだった。
 なお、遅れて現場にやってきた金沢は、殴り合いのすえに倒れた二人の生徒をみて、古き良き学園ドラマの場面『河原で殴り合って仲直り』だと勘違いする。

三章「売春がしたければ高く売れ」
 東十条に懐いてくる女子生徒、相沢。相沢はファッションと音楽を好み、皆から好かれるアイドル的な存在であり、動画配信サイトでも少し人気のある配信者でもある。
 そんな相沢だが、人には隠している裏の顔があった。なにかとお金がかかる配信のため、日々のチープな贅沢のため、そして自己承認欲求を満たすために、相沢はパパ活(少女売春)を行っていたのだ。
 特殊作戦部隊を使い生徒の動向を確認していた東十条は相沢のパパ活に気が付き、溜息をついた。問題が起きたからではない。相沢の愚かさに呆れたのだ。
 ふとしたきっかけで相沢と話す機会を得た東十条は述べる。「売春は現代社会では悪とされているが、歴史のある職業であり、一概に否定できるものではない。だが、君のやっていることはコストパフォーマンスが悪い。愚かだ」。
 相沢は否定されたことに苛立ち、反論する。『専業主婦だって広義の意味では売春みたいなものじゃん』『可愛さや女性的な魅力を使って幸せになりたいだけ』
 話の流れで色仕掛けめいたことをしてきた相沢に対し、東十条は『ならば明日、私が君を買う』と宣言する。
 翌日、待ち合わせ場所にやってきた相沢を待っていたのは、異次元なまでに高級なデートコースだった。(プライベートジェットで南の島に行き、貸し切りにしたビーチで遊く、三ツ星シェフをフランスから呼んだディナーなど)。
 初めての経験を不安に思いつつも、次第にテンションが上がり楽しんでいく相沢。デートの様子をSNSにアップしてたくさんの反応を得たことについても喜ぶ。
 夢のような一日を過ごしたあとで、東十条は相沢に告げる。「君の売春では、今日のような幸福を得ることは一生できない。だが、上手く売れば毎日でも出来る」。
 東十条はさらに続けた。「結婚が売春に通じるものだという君の主張は理解した。そしてそうであるなら結婚は商行為であるはず。商行為ならば高く売るべきだ。現在の君は価値と機会を損失しているだけにすぎない。それはすなわち搾取だ」
 東十条は具体的かつ的確にパパ活のリスクを説明したのち、オススメの『売春』を提案する。程度の低い世界では買い手の程度も低い。一流の世界にいけばそこにいる男も一流であるため、そんな男に売れば(結婚すれば)より高いリターンを得られる。『女性の魅力を使って幸せになりたい』という相沢はそうすべきだ。
 言葉に詰まる相沢に、東十条はある提案をする。在学中にいくつかの目標(成績や課外活動など)をこなし、立派な淑女になることができれば、英国社交界への推薦状を書き、金銭的な援助もする、というものだった。
 なお、この推薦状や金銭援助はあくまで投資であり、投資というのは将来的なリターンありきで行うもの。この場合、相沢が一流の男と結婚して資産を手に入れた場合はリターンをもらう。
 担任教師が女子校生に行う提案としてはあまりにも不道徳的かつ不適切な提案だったが、嘘がないことが明確に伝わり、また期待されているという喜びもあって相沢はこの契約に同意する。
 以降、相沢は立派な淑女を目指して奮闘しつつ、東十条に恋をしているキャラとして描いていく。

※上記のようなイメージで一冊あたり3~4人の生徒の問題を解決していきつつ、東十条も生徒の成長や交流を通して教師として人間として成長していく。

作品の狙い
:教師を主人公とした学園物は一定の需要があるので、その層を狙いたい

:教育現場における現代の問題は数多いが、これを圧倒的な財力で解決していくということ
で爽快なストーリーを描く。

:独善的な主人公の作中での主張は極端なものだが、これにある種の説得力を持たせ、『強く生きていくためのバイブル』的な見られ方を付与したい

:投資の仕組みやマクロ経済のあり方、資本主義の構造を若年層にわかりやすく解説する側面を持たせ『学べる小説』にする。

 GTO、暗殺教室、のように生徒や教師一人一人を丁寧に描写していくことでキャラ人気を獲得し、長期シリーズ化に耐える構造としたい。

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