喜友名トト

沖縄県在住、小説家。KADOKAWAノベルゼロ様より「悪の組織の求人広告」シリーズ、双…

喜友名トト

沖縄県在住、小説家。KADOKAWAノベルゼロ様より「悪の組織の求人広告」シリーズ、双葉社さまよりネット小説大賞受賞作「僕は僕の書いた小説を知らない」、LINE文庫さまより「初恋解離」などを出版、e-storyアプリ「peep」、LINEノベルで公式連載をしました。

最近の記事

「余命1日の僕が、君に紡ぐ物語」―あとがき:岸本アキラ

はじめましての方ははじめまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。 岸本瑛と申します。このたびは私の新刊、「余命1日の僕が、君に紡ぐ物語」を手にとっていただいて、誠にありがとうございました。 手に取っていないけどこの文章を読んでいる方はぜひ手に取ってくださるとうれしいです。 さて……上述した新刊を読まれた上で、この文章を読まれている方はこう思ったのではないでしょうか。 「お前本編とキャラ違くね?」 そらそうですよ。新刊はいわば回顧録みたいなもんなので、普段の私の言動や

    • ボツ企画シリーズ④フーテンの寅子さん~女はつらいよ~

      ボツになった企画書シリーズ。ボツになったけど、わりと頑張ったので誰かにみせたくて投稿します。 ちなみにこの④は私にしては珍しく女性向けライト文芸を意識して作りました。 OKになる場合でも書き方自体はこんな感じなので、 企画書ってこんな感じなのかー、と思う人の参考になれば幸いです。 新作長編企画書 制作 喜友名トト タイトル案 :フーテンの寅子さん~女はつらいよ~ 分類・ジャンル :ライト文芸、女性向け恋愛物 キャッチコピー :待ってろ、次の王子様。 概要 :大富豪(

      • ボツ企画シリーズ③78億7500万人の生贄

        ボツになった企画書シリーズ。ボツになったけど、わりと頑張ったので誰かにみせたくて投稿します。 OKになる場合でも書き方自体はこんな感じなので、 企画書ってこんな感じなのかー、と思う人の参考になれば幸いです。 新作企画書 制作 喜友名トト タイトル案 :78億7500万人の生贄 ジャンル・類似作品 :胸糞悪い系サスペンス・デスノートやデビルマンなど キャッチコピー :あなたは、正しい人間でいられますか? あらすじ  舞台は架空の新型感染症が全世界に蔓延している近未来

        • ボツ企画シリーズ②ヤリチンクソ野郎、地球を救う

          ボツになった企画書シリーズ。ボツになったけど、わりと頑張ったので誰かにみせたくて投稿します。 OKになる場合でも書き方自体はこんな感じなので、 企画書ってこんな感じなのかー、と思う人の参考になれば幸いです。 新作企画書 制作 喜友名トト タイトル案 :ヤリチンクソ野郎、地球を救う 概要 :イケメンでヤリチンなチャラ男が、地球を侵略しに来た異星人の美少女を一晩で惚れさせて地球を救う話 あらすじ :イケメンでヤリチンで筋金入りの女好きな大学生レイジは、夜の街で男たちに追わ

        「余命1日の僕が、君に紡ぐ物語」―あとがき:岸本アキラ

          ボツ企画シリーズ①3年B組!金満センセー!

          3年B組!金満先生! ボツになった企画書シリーズ。ボツになったけど、わりと頑張ったので誰かにみせたくて投稿します。 OKになる場合でも書き方自体はこんな感じなので、 企画書ってこんな感じなのかー、と思う人の参考になれば幸いです。 新作長編企画書 制作 喜友名トト タイトル案 :3年B組!金満センセー 分類・ジャンル :教師・学園物(シリーズを想定) キャッチコピー :生徒の問題はすべて解決する。金で。 概要  桁外れの資産家であり、非常に偏った主義思想をもつ高校教

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          レバーの謎~伝わらなかった話~

          レバーの話。ここでいうレバーというのは、モツ焼き屋さんや焼肉屋さんで食べる、あのレバー、つまり食べ物のレバーのことだ。 先日、友人とモツ焼き屋さんで飲んでいたとき、私がレバーについてのある疑問を話したところ、その友人は(そのモツ焼き屋さんの大将も)私の疑問を理解してくれなかった。 共感してくれなかった、ということではない。疑問それ自体が、つまりは「何が疑問なのか?」ということが伝わらなかったのだ。 酒も入っていたため、多分、私の話し方が論理性を欠いていたのだと思う。 な

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          曹植の詩を解説/何がどうすごかったのか?

          曹植って知ってますか? 日本ではそこまでメジャーな人物じゃないけど、三国志好きな人なら「ああ、曹操の息子ね」ってくらいの認識だと思います。 で、もう少し知ってる人なら「ああ、詩が凄いんでしょ」って感じかもしれませんね 蒼天航路とかでもなんか凄かったですね。 でも「詩が凄い」って何でしょう? どう凄かったのでしょう? 同時代の他の詩人と、どう違ったのでしょう。 っていうとあんまり答えられる人いないと思います。なのでご紹介したいです。 実は私は、大学時代は中国古典文学を

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          弓道警察について考える/現実とフィクションの描写のズレ

           弓道警察、という言葉をご存知でしょうか? 多分この記事を開いてみた人はご存知かと思いますが、一応最初に説明すると、↓のようなことです。 創作における弓道の描写に関し言及する人々。  要するにどういうことかというと、アニメとか小説で弓を使うシーンがあったときに、「その矢の持ち方はおかしい、正しくは~」とか「この小説の弓の形は現実的ではない」とか、そういう声をあげる、ってことですね。  似たようなもので、ジャガイモ警察(中世ヨーロッパにジャガイモはない!)、とかもあります

          弓道警察について考える/現実とフィクションの描写のズレ

          本の営業について考える/推される本の話。

           ※ここで書いていることは、私が自分の知っている範囲のことで考えた推測です。  先日、出版社の営業の方のご意見を目にする機会があり、それをきっかけに色々なことを考えました。というか、今でも考えていて、自分の中で纏まっていません。  だから、まとめるために文章にしているところです。  さて、その営業の方のご意見というのは、こちらです。 「出版社の営業が優先して売る(推される)のは今売れている本です」。  最初に言っておきますと、このご意見は実にごもっともなことで、何も

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          文章の副業ってどうやるの?~なろう作家が、フリーライターをやり始めた話②~

          フリーライターへの道をエロ記事ルートから歩き始めた私。 早速張り切ってバリバリ書くぞ!と思ったのですが、その前に色々とやらなくちゃいけないことが出てきました。 なにやらライター仕事は進め方の作法があるらしい記事を執筆するライティングのお仕事ですが、私は実際に始めるまで『指定されたテーマについてWordとかメモ帳とかに書いて、それをメールに添付して送ればいいのだろう』と思っていました。 実際、そういう風にして進められる仕事もあるのでしょうが、私が最初に契約したサイトはそう

          文章の副業ってどうやるの?~なろう作家が、フリーライターをやり始めた話②~

          文章の副業ってどうやるの?~なろう作家が、フリーライターをやり始めた話①~

          ここしばらく、新作小説を書くかたわらにわりとそういう活動をしていたので備忘録的に記します。文章書くの好きな人とか、もしかしたら読んで役に立つこともあるかもしれません。 なんか最近、副業が流行ってんな……2020年9月。ふとそんなことを感じました。Yahoo!ニュースとかで一日一回くらいは副業についての記事を見かけるほどです。 多分、コロナの影響などで会社員の収入が落ちたりした関係なのでしょう。 会社員はダウンした収入を補填するために副業に興味を持ちはじめ、会社側は賃金カ

          文章の副業ってどうやるの?~なろう作家が、フリーライターをやり始めた話①~

          投げ出しがちなめんどくさがり屋/怠け者が小説を書き上げるための小技②

          なんとなく第二回です。意識低い系物書きシリーズなのです。 あくまでも『めんどくさいとか怠け心でモチベが維持できず一作を書き上げることが難しい人のためのお話』なので、よりクオリティを上げたいとか、なんかで賞を取りたいとか、そういう場合はもっと役に立つレベルの高い記事をご参照ください。 ①を未読な方はぜひそちらをご覧ください。 前置き終わり。以下、小技の紹介です。 3:推敲はしない 推敲って、結構楽しくないですか。自分で書いた文章を読み返し、書きかけの原稿を読んであれや

          投げ出しがちなめんどくさがり屋/怠け者が小説を書き上げるための小技②

          投げ出しがちなめんどくさがり屋/怠け者が小説を書きあげるための小技

          noteです。最近よく見かけるので、ちょっと書いてみます。 何書こうかなー、好きな酒とかバイクの話でも書こうかなー、とも考えたのですが、おそらくこの記事を発見するような人は小説が好きな人でしょうし、私は一応小説家なので、小説を書く上で役に立ちそうなことを書くことにしました。 他の方がやられているような立派な創作論とか、世界観やキャラの構築に必要な技術指導とかではないです。 曲がりなりにも一作書き上げるための、途中で投げ出さないための話です。 「書き始めたけど途中でやめ

          投げ出しがちなめんどくさがり屋/怠け者が小説を書きあげるための小技