ボツ企画シリーズ④フーテンの寅子さん~女はつらいよ~

ボツになった企画書シリーズ。ボツになったけど、わりと頑張ったので誰かにみせたくて投稿します。
ちなみにこの④は私にしては珍しく女性向けライト文芸を意識して作りました。

OKになる場合でも書き方自体はこんな感じなので、
企画書ってこんな感じなのかー、と思う人の参考になれば幸いです。

新作長編企画書
制作 喜友名トト
タイトル案
:フーテンの寅子さん~女はつらいよ~

分類・ジャンル
:ライト文芸、女性向け恋愛物

キャッチコピー
:待ってろ、次の王子様。

概要
:大富豪(大物ヤクザでも可)の一人娘である主人公が、日本各地をフラフラと旅して過ごしつつ「運命の恋人」「私の王子様」を探す話。
 主人公は毎回違うタイプのイケメンと出会い、恋をするが結局結ばれることはなく次の旅へ、という形で物語が進む。出会うイケメンたちはそれぞれ魅力的ながらなんらかの問題を抱えていたりするが、主人公との出会い・交流を通してその問題は毎回解決する。
 映画「男はつらいよ」を下敷きとして、人情噺風に展開。ご当地グルメネタやほっこり旅物の要素を挿入。

あらすじ
 主人公は大財閥の一人娘、寅子。恋愛小説家として活動しつつ、いつか運命の恋人と巡り合うことを夢見ていた寅子だったが、妙齢になったこともあり、両親から結婚することを命じられる。結婚の相手は幼い時からの許嫁である馨。馨は容姿端麗かつ性格も良い万能なイケメンなのだが、寅子はこの結婚を拒む。(馨とは幼馴染の親友であり、恋の相手として考えられない。運命の相手とはドラマティックに出会うものだという恋愛脳、実家のコマになりたくないという意地)。揉めたすえ、寅子は運命の王子さまは自分で見つける! と実家を出奔し、日本各地を回る旅にでることになる。

 以降、ご当地物で描かれがちな魅力的な土地に寅子が訪れ→その土地でイケメンと出会い→恋に発展するが→なんやかんやあって寅子が潔く身を引き→一覧の出来事を寅子が恋愛小説に昇華させて発表し→その印税で旅生活を続ける。という流れが続く。各エピソードでは難病物で泣ける話、荒事の関わる活劇、人情噺っぽいものとバリエーションを持たせる。

※VS金沢の茶道家のおぼっちゃまイケメン、VS沖縄の漁師のガテン系イケメン、VS大阪のお好み焼き屋のヤンチャ系イケメン、VS広島の反社系イケメンとか。

 一方、寅子の許嫁である馨は寅子を愛しているため、旅暮らしの寅子を追い、陰に日向に寅子を見守り、助ける。
※寅子は最終的には馨のことを好きになり、二人は結ばれる。

 
登場人物
主人公 來摩 寅子(くるま とらこ)

 大財閥の一人娘で、長い黒髪が特徴の超美人。
庶民の江戸っ子だった父方の祖父の影響で性格的には気風のいい姉御肌。しかしながら乙女チックな面を持ち合わせており、ディズニー映画ばりの運命の王子様と巡り合うことを夢見ている。
 恋愛体質で惚れっぽい。基本的に能天気で、教養はあるがおおむねバカ。お嬢様育ちのせいで一般常識に欠ける面がある。ケンカが強い。

 東十条 馨(ひがしじゅうじょう かおる)
 寅子の許嫁のイケメン。名家の次男坊であり、高い教養と聡明さをあわせもち、さらに武道の達人かつ金持ちで紳士というスパダリ中のスパダリ。
 幼少期は泣き虫のいじめられっ子だったが、そのとき寅子に助けられて以来、ずっと寅子のことが好き。(現在のように優秀になったのは、寅子にふさわしい男になろうと頑張ってきた成果)許嫁の立場ではあるが、寅子に不本意な結婚はしてほしくないと思っている。
 基本的には穏やかで優しいタイプだが、寅子に仇なす者には一切の容赦をしない冷徹なところもある。自由奔放なところを含めて寅子を愛しているため、彼女の好きにさせるしかなく、毎回違うイケメンと寅子の恋を見守りつつ寅子の尻拭いをする哀しいポジションの人。
 
 

 作品の狙いと売り
:様々なタイプのイケメン及び多様なパターンのラブストーリーを連作としつつ毎回切ない失恋で終わるということで、恋愛小説好きな人にリーチ。

:一方で、主人公の女を絶対かつ献身的に愛しているスパダリのイケメンを配置することで、安心感を付与。

:ご当地物、旅物としての要素をいれ、旅行記的な魅力を付与

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