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【ソシガヤ格闘記・初朝】開幕3時間前。ここまでの思いを文に。

こんにちは。初めまして。
慶應義塾大学メディアデザイン研究科修士2年、
休学中の吉田凌太(よしだりょうた)といいます。

急に名前を言っても誰もわからないでしょうけど、僕は今緊張しています。3時間後に控える、まちづくり会議を控えて、興奮のあまり昂っています。これが未来を変える大きな一歩になるのだと1人でニコニコしながら、パソコンに直面して、文章を校正しています。

そんな邪な気持ちを抑えつつ、思いを文章にしていきたいと思います。この文章が誰に届くかわからないけど、未来の自分が読み返したときに、馬鹿だなと思えたら幸運です。

自分は今休学中です。言い換えれば、どこにも所属していないニートです。周りの大学や大学院の同期や仲間は大企業でバリバリ働き、社会的な地位と世渡りの術を得ている中、僕はニートになってしまいました。
ニートだからって別に特別でもないし、なんとも思ってませんが。


大学院の同期たちも今頃修士論文を書き終えて、夢に見た海外旅行で楽しみながら、これまで蓄積した苦労を癒すために、色々なことに挑戦しているでしょうか。

僕が休学を決意したのは、ちょうど半年前でした。
2023年度から2年間にわたり、世田谷区の産業発展会議と呼ばれる、今後8ヵ年の産業ビジョンを決める会議に区民委員として参加させていただき、その中で自分の思いがふと萌芽してきたのがきっかけです。

まちづくりのビジョンを作る側、いや専ら出来上がった完成物に対する物言いをする役割を徹する中で、ふと自分が何ができるのだろうかと考えた時に、自分がやっていることが単に産業ビジョンの文字を修正し、入っていない言葉をただ修正する以上の役割でしかないことに、大きな違和感を感じました。

これって僕じゃなくてもいいんじゃないか、というのが本音です。
もちろんいただいた仕事で、かつ自分が任命されている以上、責任はまっとうしますが、こんな形で街に関わっていても、正直何もワクワクしないし変化もしないと感じました。

かといって、特段ツテも人間関係も、飛び抜けた才も持ち合わせてない自分に残っているものは、根性と馬鹿力だけ。だからこそ何かできないかとずっと絶え間なく動き続けてきました。

その中で出会ったのが祖師谷という街です。
自分の高校が成城学園の近くにあったこともあり、度々祖師谷商店街は自転車で通ったり、時には店に入ったりしてました。
駅前から両方向に伸びる商店街には、空に舞うウルトラマンの格好よさと、温かみを感じる商店のおじさんたちで魅力に溢れていました。直感的に好きなんです、祖師谷が。

そんな祖師谷をふと巡っているときに、祖師谷まちづくりセンター主催の「祖師谷まちを考える会」に出会いました。僕以外の参加者は祖師谷に在住の方や、すでにまちづくりに参画されている方ばかり。そんな中に直感で飛び込んでみました。

すると、なんたる中にいる人の温かさと未来に向けた明るさや。
もちろん僕が議場で圧倒的に年下でした。それは平然たる事実です。ただ歳なんて関係ありません。皆さんが笑顔、かつ冷静に街のあり方を見つめ直さないといけないと熱気に溢れて議論している姿に、本当に刺激をもらいました。改めて、この会を開催しようと決起してくださった祖師谷まちづくりセンターの皆川さん、その他の方、参加者の皆様には感謝しかありません。

そこからは自分もいつしか祖師谷のファンになりました。
まだまだ知らないことはたくさんあるけど、たくさんの魅力ある人や店、文化、活動に溢れる祖師谷こそ、未来の街、いや日本や世界を支える場になると僕は確信しています。時に協調し、時に破壊しながら、新たな芽を作っていきたいと思ってます。

近年、少子高齢化やその他マクロ的な市況の変化により、
より厳しい目線で、まちづくりというものが捉えられがちです。
かつ日本では、選挙の投票率の変化が政治参画の絶対値になってしまう現状が否めず、もっと柔軟な社会に包摂の仕方に変えていってもいいのかなと思ってます。思考のOSとかデータのあり方も変わる中で、人間のバグをうまくいかす時代にしていきたいですね。

これまでの当たり前や事例の横流しをするのも時には大切ですが、
祖師谷には祖師谷の住んでいる人がいるという最大の特徴があります。それは人だけでなく、計算機や有機物、自然、全てに適用できます。これらの相関によって、街が構成されている以上、これらを突破するには、相互間のやり取りを辛抱強く続けていくほかないと思っています。そして人は一人では生きていけない、のも同様に事実であり、色々な依存先があってこそ初めて自立できるはず。

僕は単に、10年先も30年先も隣人と一緒に笑顔で暮らしたい。思いはそれだけです。そんな未来を少しでも実現できるかもしれないという想いにかけて、明るい未来の兆しをつくっていくために、祖師谷で小さな実験と足掻きをつくっていきます。愛と友情は絶対に消えないし、それが生きる証。

これが大きな革命になるかもしれないし、何も変わらないのかもしれない。
僕は一人ではない。だからこそみんなで積み重ねます。

とりあえず3時間後頑張ります。


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