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崩壊スターレイル②景元と羅刹の知略戦

 

 
素の羅刹って「気さく」で「食いしん坊」で「良い人」なのでは?と語った前回でしたが、今回はメインストーリーの「羅刹」「景元将軍」との知略戦について語っていこうと思います。

*ここからメインストーリー羅浮編の壮大なネタバレあり*
 
 
 
 



 


■建木事件の真相



 
羅浮の建木事件の一番の原因である
「星核」を持ち込んだ犯人は……

羅刹だったのです!
 

詳しく話すと長くなるので、ストーリー詳細はこちらの記事で。

 
 

 
羅浮編ストーリーの最後に、この事実が発覚!
星穹列車も羅刹を「丹恒の友人」として認めていたのでびっくり!
 
 

しかし、実は最初から
羅刹を疑っていた人がひとりだけいたのです

それが「景元将軍」!

崩壊スターレイル公式Xアカウントより引用
 

どのくらい最初からかというと…
羅刹が 羅浮(らふ) に入国した時でした。


「……えぇ……そんな馬鹿な」
とお思いの方にこれを…。

スターレイル初期から実装されている
「光円錐「今が丁度」」

崩壊スターレイル公式サイトより引用


将軍います。
フォログラムでもなく生身のご本人


将軍に疑われているらしいというのは、
羅刹本人も気づいていました。

崩壊スターレイルのYou Tubeチャンネル、ショートムービーに光円錐の動画にて、その内心を少し吐露していたり。


「僕はただの行商人だ。
 ここまで注目される価値はない」

と日傘で将軍の視線を遮る羅刹
 

 
 
  
では、なぜ将軍は羅刹を疑っていたのか…?

その詳細が話されたのは、景元将軍の師匠である
鏡流(けいりゅう)」の同行クエストでした。
 

崩壊スターレイル公式Xアカウントより引用


 


 


■景元将軍の性格と過去


 
さて、そんな景元将軍とはどんな人物かといいますと…
「飄々として常に眠そう」というのが、一般市民の印象のようで「無眼将軍」(いつも目を閉じてる)というあだ名で呼ばれていたり。
 
しかし、実は知略に長けていて数々の戦で伝説を残している人物
今回の羅刹への疑いも、知略の一つだったようですが……
 

 
 
 

崩壊スターレイル公式Xアカウントより引用

 
ここで少し将軍の過去ついてもお話しましょう。

景元将軍は、かつて
仙舟同盟史上の伝説の英雄集団
「雲上の五騎士」の一人でした。

 
絶世の剣技を誇る鏡流(けいりゅう)
雲吟の術を有す持明族の丹楓(たんおう)
星槎を巧みに操る狐族の白珠(はくじゅ)
神器を製造した名匠・応星(おうせい)
そして智謀に長けた景元
 
彼らは魔を払い、数多くの伝説を残しました。 互いに酒を酌み交わす程仲の良い関係でしたが、700年前の豊穣の使令との戦いがきっかけで5人は散り散りに…。

今や仙州に残るのは、景元将軍のみ。


「当時の自分の力では、バラバラと崩れていく五騎士をどうにもできなかった…」という想いが、今の景元将軍の用心深い「知略での先読み」に繋がっているような気がします。
 

 
「雲上の五騎士」について、とてもよくまとめられた考察をご紹介

【崩壊スターレイル考察】雲上の五騎士鏡流の過去判明!白珠の正体や白露がかわいい理由をゆっくり解説【崩スタストーリー考察解説】ゆきの様
 
 

【スターレイル考察】「飲月の乱」の真実について。 著者:酒呑ルト様
 
 
 
 
 
 
 
 
 


■景元と羅刹の知略戦



「鏡流(けいりゅう)」の同行クエストでは
「雲上の五騎士」時代の話と平行して

羅刹と景元将軍による
「知略戦」が行われます。

 
 

内容が分かるととても面白い舌戦なので、ツッコミを入れつつ2人の会話を追っていってみたいと思います。
 


 
舞台は、龍の民がかつて住んでいた「鱗淵境」
この場所で羅刹を審判するという将軍

「容疑者の僕に枷つけなくていいのかい?将軍殿」
と羅刹は余裕の表情
 


 
「天舶司の調査によると、羅浮に滞在してた数日間、君は誰とも商売してなかった。
ちょうど君が離れる予定の日に災いが勃発した
と問い詰める景元将軍
 

……調査によるとって言ってるけど、
将軍その間、羅刹をストーキングしてたよね?
 


証拠写真(公式光円錐)

 
 

 
「君は騒ぎに乗じて幽囚獄に忍び込んだが何もしてない。なのに、星核に対する責任を負うと自首してきた。 怪しい、どう考えても妙だ」


将軍でなくても疑問に思う行動。
あれだけの騒動を起こしたのに、なぜ羅刹は何もしなかったのか?
 


 
僕は行商人として頼まれた『物』を送り届けたまでさ。幽囚獄には僕の求める物がなかっただけ。自首をしたのも怖かったから。同盟の追跡から逃れるのは難しいからね」

と、にこやかに白を切る羅刹

━━知略戦、すでに始まってます…。
 


 
「ふっ 行商人?羅刹殿は冗談が上手い」

「哀栄の城での所行、シュラウドベール星域に残された数々の過去…私の口から説明したほうがいいのかい?」
 

「哀栄の城」とは、もしや羅刹の故郷?
「シュラウドベール星域」知らない、新情報?  将軍、羅刹が滞在した数日間でそれだけ調べたの? 興味津々すぎない??
 


 
「それとも……
 あの舌を噛むような名前で呼ぶべきだろうか?」

 
それって、もしや……
 


某崩壊3rd 公式Xアカウントより引用



 
「………………。
ほぉ…さすが『神策将軍』と呼ばれることはある」

(この短期間でそこまで調べるとか……
 なにこの将軍……)


おそらく羅浮では誰にも知られていないだろう思っていた情報を、将軍に調べられていたとわかり流石の羅刹も若干引きぎみ
 

 
 
 


[考察]

常にフォログラム通信を使う、用心深い景元将軍が「何故、姿を表して羅刹を見張っていたのか」ずっと疑問だったんですが、もしかしたら姿を表した時点で「羅刹の過去」をかなり知っていたのでは?と。 


将軍は天舶司の調査とは別に、神策府の策士から届いた羅刹の身辺調査報告で「シュラウドベール星域での過去」などを知り、
「この羅刹という人物、なかなか面白い…」と興味を抱き、”あえて”将軍である自分が彼の前に姿を見せることで、どんな反応を示すのか試したのでは?と思ったり。 気づくのか、もしくは逃げるのか…。
 

そんな将軍に羅刹は
「 気づいた上で、知らないふりをした 」

逃げも隠れもしない、この豪胆さを見た将軍は「面白い!」とさらに興味を抱き、徹底的に羅刹の過去を調べ始めたのではないかと考察。
 
羅刹さん、厄介な人に目をつけられました…。
 





 
将軍の入念な下調べが効いたのか、ここから羅刹の雰囲気が一変。鋭い眼差しと少し皮肉な物言いに。 彼の「行商人」という仮面を剥がすことに成功


「将軍殿が『妙』に思っているということは、僕のかわりに『星核事件の容疑』を晴らしてくれるのかな?
 


 
「いいや、それは私が決めることではない。
今回の件は同盟を転覆させようとした重罪。 ゆえに法に従い、仙舟『虚稜(きょりょう)』に護送され、十王司と七天将の連合審判を受ける。」
 
 
ここでも新たな地名が…!
「仙舟・虚陵」について調べてみると「謎に包まれた仙舟の船であり、生存報告があるのみで現在地も分かっていない。」とのこと。 仙舟同盟の「罪を裁く裁判所」的な役割の船なのかも。
 



 
「捕まったらこの美しい景色は見れないだろう?」と言われ、羅刹は「鏡流から、この場所の事を聞いたことがある」と雲上の五騎士の話を持ち出す。
 
「将軍殿が僕をここに連れてきたのは、鏡流殿の話をするためでは?」
と鋭く切り返す。
 



 
ここあたり豊穣の被害と対策について
難しい言葉で2人が会話しているんですが
要約すると…

「将軍も豊穣の被害見たよね、どう思う?」

「酷いな。しかし同盟は
 これまでもずっと豊穣と戦ってきた」

「でも、その同盟のやり方はちょっと古すぎない? 僕も含めて同盟以外にも豊穣と敵対してる勢力いるよ。
でも、”神”を殺すって難しいよね。
倒す以外に別の方法があるんじゃないかな?」
 



 
「君の師匠、鏡流殿は
 天啓を受けて魔陰の身から帰れた

 彼女は宇宙をめぐり、解決方法を見つけ出した
 



「 …… 続けろ」
 
 
思わず、命令口調で話の先を促す将軍

「魔陰の身」とは長命種にとってはまさに「呪い」
魔陰の身に落ち亡くなっていく仲間を見続けてきた景元将軍にとって「いつかは我が身も…」と考えるほどの悩み。

ゆえに「魔陰の身への対処」「豊穣への新たな秘策」という情報は、本当に…喉から手がでるほど欲しいものだったのではと。
 


 
「すまないが…将軍殿。
 どうやら次の一手は『虚稜』に打たれることになりそうだ
 
 
「将軍が食いついた…」と笑顔の羅刹
すかさず「この続きは『虚稜』でしか話さないよ?」と釘を打つ
 


 
「やはりそう出たか…罪を認めたのは手段。
 真の目的は『十王の勅令(ちょくれい)』を利用することで、『虚稜』に向かい六将軍と元帥に会うこと
 
 
将軍も薄々感づいてましたが、どうやら羅刹と鏡流の本当の目的は「六将軍と元帥に会うこと」 そこで「豊穣への新たな秘策」を語りたいということらしい。
 


 
「 ━━その『棺の中の物』
 そのために用意したのであろう」
 
 
先程、うっかり羅刹の話術に引っかかってしまったため「棺の事もちゃんと調べてるぞ!」と牽制を送る将軍。 結構負けず嫌いだよね…。
 


 
「将軍もさっき言っていたじゃないか
”それは将軍殿が、ましては僕が決めることではない”
同盟の法がそうなっているだから、逆らうわけにはいかないだろう?
 
 
「さあ、どうかな?
僕は”同盟のやり方”を利用しただけだよ?」

はぐらかしつつ、牽制に対し皮肉で返す羅刹…!!
 


 
「 …実に見事。素晴らしい一手だ」
 
 
 
仙舟同盟の法には、さすがの将軍も逆らえない。
相手は「連合審判で話す」と言っているから「豊穣への新たな秘策」は気になるものの、ここで無理に問い詰めることも難しい。

今の将軍は羅刹たちを虚稜へ送るしか手段はない。

まさに「手詰まり」
「素晴らしい一手」
 
 

 
景元将軍はこのやりとりをすごく楽しんでる感じがしたり。
羅刹の過去を知る将軍は、
智謀にたける彼との舌戦を望んでいたんじゃないかと。
 
羅刹もそれを薄々気づいて乗って上げた感もあったり。
互いに知略を好む同士?
のちのち「ライバル」や「知己」として関係を築けそう


 
 



[考察]

羅刹と鏡流には、普通に景元将軍を説得する手もあったんじゃないかと。 羅浮には、カフカに使った「窮観の陣」(心の中を見る陣)もあるので「豊穣への新たな秘策」が嘘ではないとは分かってもらえる。

しかし、そこから仙舟全体、六将軍や元帥へと策が伝わるには時間がかかりすぎる。 「魔陰の身」を患う鏡流は…おそらく、あまり”命の時間”がない。

いろいろな煩わしい手続きをすっ飛ばして、直接七将軍と元帥に会うための対策として、考えた案が「星核を持ち込み建木事件を起こし、連合審判に持ち込むこと」だったんじゃないかと。
 
 
 
 
 
━━━でもここまでの展開…
本当に羅刹たちだけで考えたのか?と疑問が

「星穹列車」「絶滅大君」の現れ方があまりにもタイミングが良すぎる気がする。 もしかしたら「星核ハンター」にいる未来が見える「エリオ」がすべての脚本を書いたのではないかと考察。
 

 

知略戦後に、羅刹と将軍の元に 刃(じん)がやってくるんですが、刃の話しぶりだと2人の話をかなり前から聞いていた感じがある。

なのに、羅刹の存在がないかのようにスルーしている。
「不死の豊穣の力への対処法」は死を求める刃からしたら、かなりの重要案件なのでは…?

もしかしたら、この話を事前に知っていたのではないか?
 
 
 
 

羅浮篇後半、丹鼎司(たんこうし)での羅刹の発言


「星槎海(せいさかい)に行く前に、とあるト者に今回の旅の運勢を占ってもらったんだ。彼はこう言っていた━━『従うのみ』。行く先を気にせず、流れに身を任せれば得るものがある、とね。」
 

 
この星槎海に行く前に出会った
「とあるト者」とは…「エリオ」なのではないかと。 
 
 
やはり「星核ハンター」と「羅刹と鏡流」は
裏で繋がっている気がします。

 
 
今後のストーリーで掘り下げてほしいですね。
 
 
 
 
 
 


■ 終わりに


現在、崩壊スターレイルでは、バージョン2.0「ピノコニー編」がアップデートされ、新たなキャラクター、謎めいたストーリーが展開されてますが、改めてじっくりと羅浮のキャラクターを深掘りするのも楽しいなと感じました。


たぶん、本来の羅刹って
「気さくで食いしん坊の良い人」

しかし、一旦策謀を巡らせれば
将軍をも唸らせる「知略家」にもなれる人
 
 
このギャップが凄く面白い!
これからも色々やってくれそう…!
 
そんなワクワク感を感じさせてくれるキャラクターなんです。
 

 

この記事を読んで下さった方が、「羅刹」という魅力的なキャラクターを少しでも好きになってもらえたら嬉しいです。


【崩壊:スターレイル】羅刹 キャラクターPV 「行者の誓い」

 
 
 

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