明後日は母の日。母の日には、お母さんに赤いカーネーションを贈るならわしになっている。亡くなったお母さんには、白いカーネーションを捧げる。子供の頃、ピンクのカーネーションが大好きだった私は、お母さんに本当は、ピンクのカーネーションをあげたかった。けれども、赤と白を混ぜ合わせたピンク色のカーネーションをプレゼントしたなら、お母さんが病気になってしまうような気がして、気がするだけでも怖くて、実行した事は無い。私は、母が41歳の時の子供で、今でこそ40代の出産は普通だが、当時は高齢出産で、おばあちゃんと間違えられたこともある。母には長生きしてほしいと、そればかり思っていた。(母は89歳で安らかに眠りました)
　数日前から、スーパーマーケットの店先は、カーネーションの鉢で溢れている。赤はもちろん、赤の覆輪、ピンクもある。（白はない）明後日が賞味期限なのに、ほとんど売れていないように見えるカーネーションの行末が気がかりでたまらない。