見出し画像

氣づきの国語辞典「蓑」編

「並び生えた草」の象形と「草で作った雨具」の

象形から、「みの」を意味する「蓑」という漢字

ができた。

蓑虫は蛾の幼虫。

幼虫が作る巣が、藁で作った雨具「蓑」に形が似

ているため、日本では「ミノムシ」と呼ばれるよ

うになった。

幼虫はバラ科、カキノキ科などの果樹や、サツキ

等の葉を、特に7月から8月の梅雨後の夏期に食害

する。摂食後の枯葉や枯枝に粘性の糸を絡め、袋

状の巣を作って枝からぶら下がる。

ミノムシは身の回りの繊維であれば、葉や枝でな

くても、蓑を作り上げることができるため、毛糸

くずや細かく切った色紙の中に蓑を取り去った幼

虫を入れると、色鮮やかな蓑を作り上げる。

また、ミノムシは秋に蓑を作るため、俳句では秋

の季語となっている。

ミノムシ自体は発声器官を持たず鳴かないが、

季語では「蓑虫鳴く」と扱われる。

一説によれば、これは秋の深い頃まで枝先で鳴く

カネタタキの鳴き声であるといわれている。

京都にある知恩院。

七不思議の一つに数えられるのが忘れ傘。

左甚五郎が魔性をさえぎる力があるとされた傘を

魔除けとして置いていったという説と大雨の中に

傘を持たない童子がずぶ濡れになってやってきた

が、これが実は白狐の化身で、住処を追われたこ

とを恨みに思い、仕返ししようとやってきたが、

霊巖上人の法話を聴いている内にすっかり改心

し、霊巖上人が貸してくれた傘を軒裏に置き、

「これからは知恩院を守る」という証を立てた

という説とがある。

小学校の遠足で下から天井を覗いたのを覚えて

いる。

#氣づきの国語辞典
#氣づきのがっこう
#ことだまのせんせい
#蓑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?