氣づきの国語辞典「南無」編
敬意、尊敬、崇敬を表すサンスクリット語の間投
詞を音写した漢訳仏教語。
浄土教においては南無は「おまかせいたします」
という信仰対象への信仰告白を意味する。
信仰する仏の名前の頭に付けて「帰依」すること
を宣言し、その一部になり、輪廻転生から解脱す
ることを理想とする。
平家物語で平忠度が六野太にまさに討たれると
き、六野太を投げ払って行ったことが十念(南無
阿弥陀仏を十回唱えること)を唱え、その後、
「観無量寿経」にある「光明遍照十方世界、念仏
衆生摂取不捨」を唱え切る前に首を討たれる。
忠度だけでなく、周りの敵も味方も憐れに思い、
涙を流したと書かれている。
最近より好きになった平家物語から。
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