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なぜアメリカ留学に来たのか

はじめまして

 私は現在アメリカのコミュニティーカレッジに一年間交換留学に来ている大学三回生(現21歳)のくわじーです。昨年の9月にアメリカに来て早10ヶ月が経とうとしています。今の気持ちを認めようと思い、このブログを書き始めています。

 私は正直に言うと、留学に来る前は海外なんて一ミリも興味がありませんでした。旅行気分で留学に挑もうとしていたように感じます。英語も大学受験の時までどの科目よりも一番苦手科目だと意識していたしなぜ英語を勉強しているのかも必要性を全く感じていませんでした。文法や単語の暗記ばかり気にしてテストや大学試験のことばかりを当時は考えていました。きっとこう思っていた人は私だけじゃないはずだと思います。

そんな私が「なぜ留学を決めたのか」

 それは兄の存在です。彼は私と同じ年頃にカナダに半年間留学をしていたそうです。彼はそこで人生が変わったと言います。私にとって兄は親しい人の中で一番尊敬している人です。私と兄は17歳も年が離れているので正直兄ではなく、師匠のような気持ちでいつも話をしています。彼はいつも説得力のある話をしてくれます。魔法がかかっているのかのように彼から出てくる言葉はいつも根拠がしっかりとあり、論理的です。そんな兄に、私の大学入学が決まった頃にアメリカ留学を勧められました。私はすぐ目上の人や信頼している人に関してはすぐ言いなりになってしまうタイプなんだと思います。ですから、留学を勧められた時は「これは私の義務だ。」と特に自分の意思はないままに留学に行くことを決心しました。

大学に入学してからは週に5つ英語に関する講義を受けていました。大学一回生の頃です。起業経営専攻だった私でしたが、その時あまり自分に合った講義がなくこの大学の中では、英語のレベルが私が一番上だったので調子に乗って英語の講義をたくさん取りました。私って英語出来るんだと勘違いをしていたので。

そして、その時に一人のネイティブの先生に出会ったのです。

彼女は英語学習の楽しさを教えてくれました。大学一回生の時に初めて英語を勉強するのが楽しいと感じました。今まで試験のためだけにやってきた英語が全然違うものに見えたのです。英語学習に夢中になった私は、毎週毎週英語の授業が楽しみでとても大学が好きになりました。海外からの留学生が集まる場にも時々出向いたりもしていました。しかし今その頃のことを思うと、海外からの留学生と仲良くしたいと心では思っていたものの会話の仕方やどんな話をすればいいのかわからず、全然会話ができずに「今日せっかく行ったのに何も話せなかった。何をしているんだ私は。」と自問自答する日々が続いていました。一回挑戦して失敗をしたら自信や勇気を失くし、次の一歩を出すことは出来ませんでした。私は部活にも入っていたので、部活に逃げていたのもありました。

 2回生の春。留学の申請が4月の末にあったので説明会が開かれるとすぐに申請をしに行きました。留学は私の一つの通過点のように感じていて、そんなに緊張もしていなかったしそんなにワクワクもしていませんでした。今思うと私変だったなと思います。留学の準備をして行くうちに少しは実感が湧いていきました。

留学前もアメリカから来ている留学生と昼ご飯を一緒に食べられる機会があるということで私はわざわざ一人でそこに行ったのですが、なんと一言も喋らずに昼ご飯の時間は終わっていました。その時に「こんなんでアメリカなんか行けるのか私」と落ち込んだのを覚えています。こんな同年代のアメリカ人と関わることなんて大学生に入ってから初めて体験したことだったので今までに味わったことのない緊張感がありました。今も覚えているのは心の中で「この人は私のことどう思っているんだろう」「全然英語話せないじゃんこいつみたいなこと思われているんだろうな」などとばかり考えていました。

 こればかりは兄に「アメリカに行ってこい」と言われたもんだからもう後戻りは出来ない。きっと留学終わる頃には何かしら自分も変化があるだろう。英語も少しはアメリカ人に向かってニコッと笑顔で挨拶できるくらいにはなるだろうくらいに留学前は思っていました。

そんな生意気に留学について考えているうちにとうとう出発日が来たのです。

2018年9月14日 出国

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