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ダーニング(×捨てる、◯繕う)

ダーニングという手法を知ったのは5年くらい前。高い靴下でもなぜか踵だけがすぐにすり減ってしまう歩き癖のあるわたしにはうってつけのお直し方法だった。これまで泣く泣く処分した踵以外は全くダメになっていないウールのソックスが悔やまれるが、それ以上にダーニングの奥深さにすっかり魅了され感銘を受ける。お気に入りの靴下を捨てなくて良いだけでなく、穴の開いた部分を丈夫に可愛らしくさらに愛着の湧くものに自らの手でよみがえらせることが出来るとは。しかも細かなルールがなく技術も練習も不要というなんと自由なお直し!下手な部分こそがチャームポイントとなるなんてもはや魔法…

日本にも「こぎん刺し」など、実用を兼ねた美しい縫い物の文化は多々ありますな。安物を買って破れては捨て…というスパイラルから、脱却する必然性をこれまで以上に感じている。

20年以上前にもらったイギリス製メリノウールの膝掛け。ポツポツとあった小さな虫食いもこの通り。暖かいし全く毛玉ができないから良いものなんだろうな… 気づけばどこかに穴の開いたウール製品はないかと探してる自分が。

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