すべてはあなたの物語
加山雄三さん。
物心ついたときにはすでに大スターだった。
いま、朝日新聞で「人生の贈りもの」というコラムを連載されていて、人生を振り返り、語っておられる。
俳優・上原謙と小桜葉子の息子として生まれ、経済的には何不自由なく育った。
東宝に入ってからもすぐに黒澤明監督の作品に出演、『若大将シリーズ』は大人気となった。歌もヒット。
コラム・タイトルの変遷が面白い。
「パッとメロディー音楽は気楽に」
「ビートルズと食ったすき焼き」
ここまで絶頂期。
ところが、いきなり急転直下
「負債23億円 逃げた米国 結婚」
「卵一つ かみさんと分け合った」
多額の負債を抱え、稼いでもかせいでも差し押さえと税金で消える。
「ごはんが食べられなくて死んだら、借金が返せなくなるでしょう?」
と税務署に泣きついたが、「死んだら保険がおりますから」と言われたそうだ。ひどいねえ。
しみじみ、おっしゃっている。
「人生、苦しいことが99%、幸せは1%ぐらいだと。それぐらいに思っておくのが大切だと思う」
映画『君たちはどう生きるか』で学んだのは「人生はごっこ遊び」。
シェイクスピアは「人生は、舞台だ」と言った。
そう、それぞれが役割(ロール)を演じている「ごっこ」。
思い通りにはならない。自分ではない誰かの書いたシナリオだから。
ここで壁に当たれ
ここで調子に乗れ
ここで転べ
そういう時、どうすればいいか。
「そうきたか」と思いましょう(笑)
シナリオに書いてあるだけだから、その先も、きっと何かシーンが描かれている。歩けばいい。
会社経営も、生活も、思い通りにはならないことばかりだけど、責任なんて、こっちにはない。シナリオ書いた人が責任取ってください。
はい。魔法の言葉です。
「そうきたか」
そして、
「起こったことはすべていいこと」
これを英訳すると、こうなります。
Everything makes your stories.
すべてはあなたの物語。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?