甘苦しさを押し込めて

切ないとか、悲しいとか苦しいとかより、
甘苦しいという表現がハマる時がある。

そういう時って結構、
本当に心がやられている時だと思う。

淡くて脆い期待を抱いてしまって、
分かっていても如何しようも無いから、
ひたすらむずむずとした気持ちと
戦いながら時を過ごす他ない、もどかしさ。
そう、むずむず、する。

君はどういうつもりでその言葉を口にしたの?

君はどういうつもりで約束をするの?

君はどういうつもりで会うの?

君はどういうつもりでくちづけをするの?

君はどういうつもりで抱き締めるの?

君はどういうつもりで、私を ?

全部ぜんぶ聞きたいけれど、でもね、知ってる?
私は聞き分けのいい女なのです。

図々しい女なんか大嫌いなのだけれど、
たまには私だって図々しくしたい。
でも、その相手は君じゃないよね。
君であってはならないよね。

私は君の何が欲しいのだろう、
心?身体?時間?愛?言葉?

実は何が欲しいかなんて分かっているの、
だって私、
本当は図々しいのを心に隠しているのです。

こんなにも甘苦しい気持ちを、
君に全て伝えてしまって、
君の全てを手に入れて、
君が全て分かっていても、
君は全てを誤解して、
君との全て、御終いにしたい。

ばいばい、大嫌いな女へ。

180608

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