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コント番組「LIFE!」の劇団っぽさ

NHKのコント番組「LIFE! 〜人生に捧げるコント〜」を見ている。毎週放送していた去年までと異なり今年は不定期放送のようだけれど、過去のシリーズをさかのぼって片っ端から見ている。お気に入りの回は何度も繰り返し見ている。

以前の記事「人の笑い声を聞くだけで癒されている」でも書いたように、人が笑っている声を聞いているだけで楽しいというのが理由のひとつ。星野源を見るのが好きというのがふたつめ。あと最近感じたのは、LIFEのレギュラーメンバーの「劇団」っぽさが良いなぁと思ったことだった。

他のコント番組をあまり知らないので比較できないのだけれど、LIFEは普通の人たちの日常を模したスキットが多く、またレギュラーメンバーには芸人さんだけでなく、本職が俳優である人も多い。

そんな固定メンバーをやりくりしながら、ひとりの人がいろいろな役どころを演じる・種類の違う芝居が見られる、というのがここでわたしの言いたい「劇団」感だ。さっきは主役をやっていた人が次のコントでは脇役をやっていたり、普通の真面目なサラリーマン役をやっていた人がそのすぐ後に現実離れした愉快なキャラクターを演じていたりする。

あと、LIFEではコントの間に挟まれるフリートークコーナーも好きだ。ここでも先ほど書いた「劇団」感、そして「気心知れた仲間」感を見るのが楽しい。いくつか例を出してみたいと思ってスクリーンショットを撮ったら、なぜか星野さんとココリコ田中さんの場面ばかりになってしまった。笑

たとえば、トークコーナーでドランクドラゴンの塚地さんが自分のコンプレックスについて話が止まらなくなった時に、両サイドから田中さんと星野さんが「大丈夫!大丈夫だから!」と抱きしめてなだめる一幕。

臼田あさ美さんが頑張った思い出を振り返り、涙ぐんで言葉に詰まった時に「頑張れー!」と励ます星野さんと、画には入っていないけど田中さんが「うん、教えてー?」と優しく促す一幕。他の人たちも笑いつつあったかく見守っているのが微笑ましい。

目の前で繰り広げられる面白光景に、笑いを堪えるためもはやそこから目をそらした田中さんと、そんな田中さんをちらっと見上げる星野さん(かわいい)。

とにかくこういうメンバーの素が見えて、彼らが思いっきり笑ったり、誰かの成長や頑張りをあったかく見守ったりするのを視聴者もずっと見ていて、それがとても楽しい。

わたしは中学生の頃ジャニーズのあるグループにはまっていて、その時に自分のツボにはまっていたのもこういう「メンバー間の関係性を垣間見る」瞬間だったのを思い出した。個々のメンバーのかっこよさに加えて「グループの中でもこの人とこの人はとりわけ仲がいい」とか「グループの中でこの人は○○ポジション」とか、そういうメンバー間の関係性を知れば知るほどそのグループをより好きになっていく自分がいた。だからLIFEでも、コントそのものの面白さに加えて、こういう筋書きのない部分でメンバーの関係性や彼らの素が見えるのが好きだったのだと思う。

2017年のLIFEの放送はまだあまり見れていないのだけど、情報を見るとこれまでのレギュラーメンバーのように固定で出演する人が少ないようなので、LIFEの劇団感が好きだった私には少しさみしい。

これは2016年最後のレギュラー放送で、V振りの際に「それでは聞いてください、星野源で『恋』」とボケた時。この前年にも紅白出場曲SUNで同じボケをしていたのだけど、今年はこれが見られないのかな。さみしい。

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