いろんな言葉で死を表現する話

創作に耽っていた時期がある。それは筆を使ったものであったり、キーボードを使ったものだったりするがとにかく、「モノを作る行為」に酔いしれていた。

だいたいこういう急激な創作意欲を突き動かす感情はネガティブなものだった。誰かが嫌いだとか、何かが嫌いだとか、誰かが嫌いだとか。そのストレスをメタファー的な言葉に乗せて昇華させることが私のストレス発散だった。

ネガティブな感情は死と直結し、私が紡いだ長ったらしく文章は何を生み出したのか。詰まるところ何が言いたいかというと「お前死ねよ」ってことだ。

どうして創作物にはネガティブな感情が付随してくるのだろう。理由は簡単だ。元気いっぱいポジティブな人は文章なんか書かないからである。だから自分が何か書きたくなった時はできる限り明朗なエピソードを探して書くようにしている。若しくは、聞くに堪えないエピソードも出来るだけ面白おかしく笑えるように再構築している。

ここで話を戻して、自分の創作物について話すとする。例に漏れずわたしの文章もネガティブなものが多い。どの文章も要約すれば「お前死ねよ」である。たまに「死にたい」も混ざっている。何が「誰かワタシを見つけて」だよ、私くらい漢字で書けと言いたい。

とにかく未熟な私は創作をネガティブな感情の捌け口としてしか利用していなかったのである。今思うと何と愚かであるかと思わざるを得ないが、この一部もまた自分であると思うと何だか可愛く思えてくる。

ただでさえ暗い人間なのだから文章上でくらいは明るく振る舞おうと改めて思った、とまとめようとした時、この文章がそもそも暗いことに気づいた。最後くらい明るくまとめよう。


男性のくるぶしっていいですよね。ありがとうございました。

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