研かずお

田舎であくせく頑張ってます。 一度書き始めると勢いで書くタイプです。

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マガジン

  • 多様性のことをダイバーシティって言いたくない。

    雑記。随筆的なのが書きたかった。

  • 現代の短歌

    それっぽい文章が書きたかった。

  • 小噺

    素敵な物語を思いつきたかった。

  • 音楽

    音楽に批評的な視点を持ちたかった。

最近の記事

面接官にジョークを求められる話

寂しい時はありがとうございます。 他と異質を際立たせることが、自己の確立なのでまります。それ即ち、異質は、一部同質なのであります。異質になりたければ同質を伸ばす、あるいは極端に縮ませるのが正しいんです。伸ばすことは想像しやすいです。縮ませるには何をしたらいいんでしょうか。飛び抜けて質が劣る、量が少ないってなるのでしょうか。 目をキラキラさせている人は魅力的です。キラキラしている人には興味が向くし、もっと知りたいって思います。そのキラキラを向かわせる方向によっては陳腐ですし

    • 省みることが如何に重要かに気がついた話

      こんばんは。有機物です。 今これを書いているのは夜なのでこの挨拶を選びました。 今日も頑張って自家発電しています。毎日の日課になっています。 最近のマイブームは色々なジャンルの音楽を聴いてうわぁーおってなることです。 さて、バイトに励んでいます。今月は、大学生の特権、長い夏季休暇を有効利用して、かなり詰めたスケジュールでバイトのシフトを入れてもらっています。感謝感謝。ちょっとだけ食べたいな。 バイトの中で、色々人に出会います。鼻ピが開いている高校生だとか、バツ5の主婦と

      • カレーのスパイスが涼しい話

        暑い夏はとにかく涼を求める。 コーヒーはアイスを、ラーメンより冷やし中華を、温泉より海を求めがちだ。そんな暑い中でも、一人だけ異端児がいる。カレーだ。あいつは、辛いくせに夏になると食べたくなる。汗をかきながら、スプーンの上に作られた美しい比率のルウとライスを口の中へと放り込む。カレーには夏が似合う。 その日もうだるような暑さだった。コンクリートから立ち上るムンムンとした熱気がパンツの中にまでしみ込んでくる。「もう限界だ」と思い、近くにある喫茶店へ足を踏み入れる。名前も知ら

        • 自己顕示欲を削ぎ落す話

          上手い文章を書く人は、そこに自身が入ってこない。極限まで「私」を削ぎ落した文章こそが美しいのである。 文筆家でもある星野源はこのように言う。 こうやって駄文を投稿していて思うのは、まさにこの通りだなという事だ。文章を書き始めるきっかけというのは、「私」がこう思った、「私」がこうした。話の中心に私情が入ってくるのだ。そして、気づけば文章の中に何かしらの誇示が入ってくる。一見、普通の顔をした文章も、近くでよく見ると、誇らしげな顔をしてる。 この文章も読む人によっては、「文章

        面接官にジョークを求められる話

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          16本
        • 現代の短歌
          2本
        • 小噺
          2本
        • 音楽
          4本

        記事

          風邪を引いた話

          寝込んでいる。体がベッドに張り付けられて動かない。背中が寝汗でぐっしょりと濡れ、水に溺れ続ける夢を見る。頭がぐわんぐわん回る。 昔からよく体調を崩す私。基本的には月に1回、ひどい時には週に1回のペースで微熱が出ていた。微妙な熱で済む時はまだいいが、稀に籤が当たったかのように高熱を出した時はもう最悪だ。何度も経験するうちに慣れた、と言いたいところだがとにかく虚弱体質だった私は、熱が出るたび母に辛さを訴えながら看病してもらっていた。学校を休んで家にいる日は特別な日だ。起きていら

          風邪を引いた話

          遂にあいつが本格的にやってきた話

          遂にあいつがやってきた。 雨だ。 雨だ。雨だ。雨だ。雨だ。雨だ。雨だ。 新しい環境に慣れるための4月、その環境に慣れてきて憂鬱が生まれてくる5月。どちらも私たちは何とか乗り越えてきた。偉い。しかし、6月更なる難易度の試練が私たちへ降りかかる。そう、梅雨入りだ。毎年この時期になると、各地で梅雨入りを告げるアナウンサーの声が高らかに響く。あんなに笑顔で言わないでほしいというのはさておき、私たちはこの時期、宣言に怯えながらの生活が続く。 あんなに楽しみにしていた桜開花宣言を

          遂にあいつが本格的にやってきた話

          人が美しさを求めるのは当たり前の話

          みんな、イケメン・美女好きだよね! だよね?できれば付き合うなら美しい方がいいよね? そうなんです。人は美しいものを求めるんです。 それが人間の営み、本来の姿なのです。 さて、みなさん自己紹介でこのフレーズを聞いたことはあるのではないでしょうか。 「趣味は音楽を聴くことです」 「美術館巡りが好きです」 とりわけ、最近ではとにかく手軽に音楽を聴くことが可能になり、昔に比べると音楽にアクセスするまでのハードルは低くなった。また、美術館も撮影可能な場所も多く、SNSでの

          人が美しさを求めるのは当たり前の話

          逆向き列車に乗ってみたい話

          逆向き列車に乗って海へ行こう。 朝、無機質なアラームで一日が始まる。否、始めさせられる。 誰も求めてない新しい一日の始まりは、そんなことに気づくはずもなくノコノコとやってくる。 今日も仕事。明日も仕事。明後日も… そんなことを想像しながら体にカフェインをぶち込み食道の感覚が明瞭になる。 家から出れば、そこは戦場。任務を終えるまで休憩所、家には帰れない。 今日も生死を懸けた戦へ臨むのだ。 いけない、家に財布を忘れてしまった。 昨日夜中にコンビニに行った時にバック

          逆向き列車に乗ってみたい話

          寝ても終わらない日

          日記を書く。今日が終わる。 夜中に目が覚める。何故かパンツ一丁だ。お腹が痛いように感じる。自分の足を動かすことに違和感を覚えつつもベットから立ち上がる。 今日は春のくせに肌寒い。このまま寝ていたら風邪をひいてしまいそうだ。徐にクローゼットの中へ入り適当な服を選ぶ。 高校生の頃に買った着慣れたスウェットに袖を通し、そこに脱ぎ捨ててあったハーフパンツを履く。 お腹が空いた。何か食べ物を胃に入れたい。暗闇の中いつもの感覚を頼りに冷蔵庫の取手に手をかけ開ける。 見事に何もな

          寝ても終わらない日

          暇だっただけ

          「なんで、僕をわざわざ呼んだ?今日休みなんだけど」 「仕方ないじゃん、俺免許持ってないし急用だったんだから。カズヤ暇そうだし」 春の陽気がフロントガラスから差し込む。4月にしては外はまだ肌寒い。袖を通したナイロンジャンバーがシャカシャカと音を立てる。 「なんか久々じゃない?クニとこうやって二人っきりでドライブするのも」 「二人っきりって、これドライブじゃなくてただの移動だから」 「なんだよ、運転手に対してその態度は。ここで降ろしちゃおっかな〜」 「すみませんでした

          暇だっただけ

          いろんな言葉で死を表現する話

          創作に耽っていた時期がある。それは筆を使ったものであったり、キーボードを使ったものだったりするがとにかく、「モノを作る行為」に酔いしれていた。 だいたいこういう急激な創作意欲を突き動かす感情はネガティブなものだった。誰かが嫌いだとか、何かが嫌いだとか、誰かが嫌いだとか。そのストレスをメタファー的な言葉に乗せて昇華させることが私のストレス発散だった。 ネガティブな感情は死と直結し、私が紡いだ長ったらしく文章は何を生み出したのか。詰まるところ何が言いたいかというと「お前死ねよ

          いろんな言葉で死を表現する話

          世をずらせば真ん中になる話

          髭が大好きである。日本では髭は不潔の象徴である。諸外国では髭を蓄えた男性は凛々しさ、力強さに溢れていると捉えられる。 チェックシャツが大好きである。なぜかオタクくんが着る服という印象が強い。他の部分にこだわればその特有のダサさが味へと変わる。 コーラが苦手である。世界的飲料である黒色炭酸ジュースである。変な甘さと強い炭酸が口内と喉を苦しめる。 世をずらせば真ん中になるっぽい。

          世をずらせば真ん中になる話

          免許証を持っていない話

          免許証がない。 私は自分を自分だと証明するものを保険証しか持っていない。何かに登録する時は保険証を必ず携帯する。大学生だと証明するときに偶に学生証を使うくらいである。 免許証が欲しい。 なぜ、大きめの登録には保険証ではできないのだろうか。 確かに、保険証にそこまでの効力を求めるのは間違いであろう。ただ、もうちょっと何かできてもいいのではないだろうか保険証くん。君の力を私は信じている。 免許証がいらない?? なお、仮に免許証を取得できたとしよう。私の住む家には駐車場が

          免許証を持っていない話

          雨よりもっといい方法がある話

          人を雨男、晴れ女とかで区別する人が苦手なケニーです。 私たちは地球に生を受け、各々の営みを行っています。地球は、水が液体で存在する数少ない天体の一つとして知られています。水は地上と空中を巡り巡り、形を変えながら存在しています。 何が言いたいかと言うと、雨がウザいです。 私は自転車で20分弱の距離にあるバイト先で働いていますが、毎日しっかりと天気予報を見て、帰りに雨が降りそうな日は電車で行くという選択をとっています。 ところが、雨という男は、予報という枠には留まらないよ

          雨よりもっといい方法がある話

          洗濯物がジリジリと迫ってくる話

          洗濯物を干して取り込むのが憂鬱で仕方がない。 昔から、家でお手伝いをするのは決まって洗濯物を除くそれらだった。お風呂掃除も、掃除も嫌いではない。寧ろお風呂掃除や皿洗いなどの水回りの仕事はテンションが上がる。ここに私の水属性感が垣間見える。 しかし、私は服自体に愛情はたっぷりなのである。できる限り傷まない方法を模索して洗濯をする。ニットはネットに入れ、色移りには細心の注意を払う。 決して洗濯物が籠から溢れ出している状況にあるわけではない。少ない心の天使が私が洗濯のルートを

          洗濯物がジリジリと迫ってくる話

          「俺実はオタクよ〜」に対する正しい返答

          こんにちは。小学生の頃からニコニコ三代宗教(ボカロ・東方・アイマス)を通っていたオタク、ケニーです。 現代の日本には音楽チャートの上位にアニソンや歌い手の音楽が入っていることになんの疑問も抱かない、アニメやマンガ文化に対して寛容な雰囲気が漂っています。 これが数十年前になると、話は変わります。 アニメやゲームを愛するオタクは迫害の対象であり、世間一般からの目は厳しいものがありました。 それに比べれば、現代は自らをオタクと語ることに抵抗を感じることは随分と少なくなりまし

          「俺実はオタクよ〜」に対する正しい返答