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オフィスワークから肉体労働になって起きた変化

 新卒で入った会社を辞めてから、派遣で物流倉庫や工場で働いたり、酒蔵で日本酒作りをしたりと、オフィスでPC触る仕事から身体を動かす仕事へと変化しました。元々身体を動かすことは好きだったので、働き方の変化自体を楽しみながら仕事をする日々。多くの時間を費やす仕事の内容がガラッと変わり、自分の中でも色々な変化がありました。

 まずは肉体疲労によって、夜よく眠れるようになりました。PC作業やお客さん先へ営業に行く運動量から、現場で重たいものを運んだり、立ちっぱなしでの作業、時には走ったりと、日中の運動量が格段に上がります。それが、平日の5日間続くので、オフィスワークしていた時との差は歴然。

 特に酒蔵での働きは、30kgの米袋をガンガン運んだり、醪混ぜ、麹室での作業は汗をかきながらの仕事です。仕事が終わる頃にはしっかり疲労を感じ帰路につくので、家に帰ってご飯を食べお風呂に入ったら自然と睡眠モードに入ります。一気に運動量が上がったので、慣れるまではキツさもありましたが「心地良い疲労感」という印象の方が強かったので、そんな満足度も感じながら夜ぐっすり眠りについていました。

 肉体労働というか現場仕事に変わったので、1日の仕事の終わりが明確な点も大きな変化でした。営業や企画職をしていると中長期のスパンでプロジェクトを動かすので仕事を終えるという感覚を得にくいと感じます。一方で現場仕事はこれをやったら今日の仕事は終わりと明確に決まっていて、それが目に見える結果で現れます。

 例えば、200kg洗米をする、100個の荷物の仕分けをする、20台の作業機器の掃除をする、など。作業前と後の変化が目に見えるので、作業を終えた時の達成感は、オフィスワークでは感じ得なかった手触り感があります。心地よい疲労感もあって「今日も1日頑張った!」と充実した気持ちで、仕事を終える習慣は気持ち良いものです。家に返って食事をしながら「今日も仕事頑張ったわ~」と妻にボソっと言うと「そんな言葉初めて聞いたわ」と言われるくらい、充実感を持って日々を過ごしていました。

 達成感を持ちながら仕事をしていると自然とメンタルも上向いていきました。仕事を楽しんでいるとは少し違った感覚で、日々の達成感を積み重ねによって、自信がついてくる感覚です。業務内容は大したことではありませんが、組織の中で自分は役立っている感覚が自信を醸成してくれたのでしょう。

 また、日々重たいものを運んだり、身体を動かし続けていると、筋力もついていきます。オフィスワークをしていた頃は丸みを帯びていたフォルムだったのが、肉体労働に変わってから身体が引き締まっていきました。お腹や腕の脂肪が落ちて、上半身は明らかに筋肉がついて、鏡の前に立つこと少し楽しくなることも。そんな見た目の変化も自信をつけてくれる要因となって現れていました。

 オフィスワークから肉体労働に変化したことで、心身ともに健康になったと移住前の短期間で感じた経験。「肉体は精神に宿る」と言いますが、身体を動かすことが好きな僕にとって、その言葉を体現するような変化だったのでした。

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