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長野へ旅行に行って移住を考え始めた話

 ツマラン大人からの脱却を意識し始めた頃、当時付き合っていた頃の現妻と長野県へ旅行に行くことに。秋のシルバーウィークに被せて連休をとり、レンタカーを借りて数時間長野県を回る旅。なぜ長野だったかというと、知り合いのツテで良さげなホテルが予約できたのと、上高地など豊かな自然環境を求めて、長野に行くことに決めました。

 大阪から行くとなるとそこそこ時間がかかる場所でしたが、新幹線や特急列車を乗り継いで松本まで行き、道中移り変わる風景を楽しみながら向かいます。行ったエリアは安曇野、上高地、蓼科、佐久、軽井沢。それぞれ行きたい場所をピックアップして、上高地では大自然の中をハイキングしたり、佐久では大好きなよなよなエールの工場見学に行ったりしました。

 印象的だったのは安曇野で、駅前のレンタサイクルで自転車を借りてサイクリングをしながらわさび農園へ行くことに。ちょうど稲刈り前のシーズンでキレイな田園風景の中を自転車で走り、とても気持ち良い時間を過ごします。開けた田んぼ先に日本アルプスが広がる景色は豊かな自然環境そのもので癒やされる。

 訪れたわさび農園でも、キレイな水のせせらぎを感じながら農園の中を歩いて見学し、わさびソフトクリームや長野の名産おやきを食べました。レンタサイクルの返却時間が決まっていたのでのんびりするのもそこそこに、来た道を戻るように移動を開始します。が、ここで僕の雨男パワーが炸裂してしまい、ゲリラ豪雨に襲われます。

 めちゃ天気良かったのに分厚い雲がやってきて、突如大雨。雷もなり始めなかなかに辛い状況。近くの河川敷に屋根付きの休憩スペースを見つけて避難し雨が止むのを待ちます。幸いにもずぶ濡れ状態にはならず、寒かったけど耐えられるくらいの被害で済みました。

 それでもレンタサイクル返却時間には間に合わなそうだったので、電話をして状況を説明しOKをもらえ一安心。雨は言うてる間に上がり、駅前の返却場所に向かい、予定時間を少し過ぎたくらいで自転車を返却することができました。スタッフの方に謝ったり、遅れた分追加料金支払うと言うも「いいよいいよー、こういう事はたまにあるからねー」くらいで、朗らかに対応してもらえ、ジーンとくる二人。

 時間にして17時頃だったと思いますが、辺りは薄暗くなりはじめ駅前の商店街は店じまいをしています。当時忙しく働いていた僕らは早く家に帰れても20時。それもバタバタと仕事を終えて帰路につく生活と比較すると、夕暮れと共に仕事を終える生活が新鮮に見えたと同時に「本当はこういう生活が普通なんだよなぁ」と感じました。

 レンタサイクルで対応してくれたスタッフの優しさ、生活の一部として働く地元の人たち、そんな安曇野での光景を感じて「移住でもしてみたいな」と初めて思います。その日の夜はお酒を飲みながら妻と将来について話し、日本酒もどんどん進んでいったのでした。


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