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ユーフォルビアの魅力

 ビザールプランツといわれる植物の中でユーフォルビアは結構な地位を占めていると思う。そもそも世界じゅうに分布し、それぞれの地域に合わせて進化した植物なので形も千差万別。その「珍奇」な姿が人々に好まれているのだろう。
 アガベも種によってだいぶ見た目が異なるものではあるけれど、ユーフォルビアにはとてもかなわない。
 今回は我が家で「種から」育てたユーフォルビアを紹介します。園芸店などにはある程度形の出来上がった株が結構な値段で並んでいますが、種子は比較的安価で入手でき、また種類によっては個体差も楽しむことができるので趣味としてはかなり面白い部類だと思います。
 上の写真はホリダのモンスト(石化)株。種子からはなかなか得ることはできませんね。

噴火竜(ピグエリー)播種から3年目。今年は初めて花を付けそうです。採種できたらいいな。
九頭竜(イネルミス)これは二年目の株。花は3年目の株は咲きましたが種子は取れなかった。
下部は木質化して球形になりつつあります。
別の兄弟株。木質化したところが良くわかります。
皆さんご存じのホリダ。実生3年目。棘が一か所から一本です。
上の株と同時期播種の兄弟。棘が一か所から三本出ています。
購入株のハナキリンの近くで芽生えた幼苗を育ててみました。ハナキリンが種を付けているところは見ることができませんでした。
金輪際(ゴルゴニス)も3年を経過しようやく基部が丸くなってきました。基部から伸びる枝?の形が微妙に異なる他の株もあります。花は咲くのですがまだ採種できていません。
こちらも兄弟株ですが、調子が悪かったので先に地植えしてみました。すぐに緑色が濃くなって元気に水を吸っているようです。
逆鱗竜(クランデスティナ)。発芽から一年目ですが、すでに種を付けて周りに飛ばしています。この親株は購入株で3年目に花を付けましたがその後突然死してしまいました。幸いに数十粒採種できたのでそれを蒔いて発芽したものです。周りに兄弟株がありますね。
上記の種を保存しておき今年の年初に播種してみました。半年保存でも発芽率は良好でした。
勇猛閣(フェロックス)播種一年目。ようやく成長が本格化したところですが、下の方がすでに木質化してきているようです。
大纒(トライアンギュラリス)播種から三年目。二年目に大暴れして横枝を盛大に伸ばしましたがその冬に枝部分が枯死。反省したのか、成長がゆっくりになりました。基部はかなり太く丈夫になっています。
ご存じの飛竜(ステラータ)播種3年目。雌雄異株ということで、幼苗の時は全く見た目の異なる葉を展開していました。今はあまり違いませんが、花は咲くけど採種できていません。
同時播種の兄弟株。地下茎が大きくなっているのが楽しみです。
キリン冠(グランディコルニス)播種一年目。平べったい形状の茎の縁にトゲがでます。
別株の生長点付近。生育旺盛です。
同じくキリン冠(グランディコルニス)で入手した種子から育った株。播種二年目でこの大きさ。生育が極めて旺盛で種類を間違えたのか?茎の形状も異なります。
グラニティコラ。まだ芽生えたばかりの赤ちゃんですが生育は早ようです。
墨キリン(カナリエンシス)こちらも芽生え直後。でもすでに黒さが出てきています。成長は早いほうです。
銀角サンゴ(ステノクラーダ)播種半年以内。寒い時期は成長が鈍かったので思い切って温室内地植えとしたところ、すぐに緑の枝を伸ばし始めました。

と、ここまでいくつか紹介しました。他にも種子ではなく株を購入したものもいくつか育成していまして、できれば種子を採って、完全養殖を目指したい。できれば交配してあらたな魅力を作り出したいなんて夢も持っています。
 それでは、今日はこの辺で。

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