仕事中に膝の上にのせたいもの

猫を膝に乗せて仕事をしている人をえらく羨ましく思って生きている。文豪に始まって、画家、Pinterest、Tumblr。一度でいいから愛猫をブランケットにして文章をこねくり回したりコードをいじくり回したりしたいものだ。

そこで、試しに新しく買って届いたばかりでホヤホヤの本を胃のあたりに立てかけてパソコンに向かってみた。今日やらないと月末に困る仕事で荒ぶっていたが、のっかっている本のおかげか「まあ晩飯までにできたら上出来やで」と思い始めのんびりコチコチやっていたら、無意識のうちに文字数をクリアして編集まで完了していた。

猫のかわりに本をのっけて文章を書いているとか、多分もう救いようのないアホにしか見えない。猫だったら絵面的に良いだろうが、本…。

しかし新しい本のにおいや持った時の重量は、猫には代え難い独特の愛おしさがある。少し鼻にツンときて後に丸く香る紙のにおいと、注文カードを邪魔やなあと思いながら捨てられず本の終わりに挟む未練ったらしさすら良い。

今日届いた本にはAmazonの「ダメージ品」と書かれた付箋がページの後半に貼っつけてあった。しかも「破れ」とか「水濡れ」とかにチェックが入っているのではなく、「その他」欄に「ヘドロ」のコメントがボールペンで書かれていた。まさに異世界への扉。まあ問題なく読めるので、たとえヘドロの臭気に晒された本だったとしても返品はするつもりはない。

膝に乗せるのが猫だろうと異世界への本だろうと、〆切を快く思える人間になりたい。

池波正太郎大先生は〆切の2日とか3日とか前に原稿を出す仕事の鬼(平)だったそうだが、猫を抱えながら仕事をしている先生の写真も残っている。くそう。



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今日はええことありまっせ
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むんと

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