これから働く君へ〜生きがいを持って働くための三つの秘訣〜
○○ちゃんへ
お母さんはね、大学を卒業して新卒で入社した会社で働き始めたんだ。
あれからかれこれ23年。
お母さんね、就職して一日目から働くことに恋をしたんだよ。
以降失恋したり、両思いになったり振られたり復縁したりして、「働く」ことと寄り添い続けている。
この先どこまで続くかわからない人生。
だけど、できれば最後まで「働く」ことと添い遂げたいと思っているよ。
順調に行けばあと44年。できればまずは90歳まで働き続けたいな。
そのために今できる土台づくり。
それには三つの秘訣があると気づいた。
お母さんなりに気づいたこの三つの秘訣を○○ちゃんにいつか伝えられる日がくるかもしれない。
一つ目。
感謝
二つ目。
好奇心
三つ目。
楽しむ。
丸23年の仕事人生を通して学んできたことを振り返りつつ、今後の指針をまとめてみようと思う。
ここからは、お母さんが23年の仕事を通して気づいたことを棚卸ししつつ、未来の○○ちゃんにむけた生前遺書としてKindle出版に残しておこうと思うよ。
一つ目。
感謝。
実はお母さんはね、大学卒業直前に幼馴染の親友を自殺で亡くしたんだ。
前に○○ちゃんは
「お母さん、親友と友達の違いってなに?」って聞いたことがあったよね。
お母さんにとって、親友は心の奥底から、世界で一番大好きと思える相手だった。
だから、幼馴染の親友と小学校の転校で別れるとき、お母さん、もう一生親友をつくらないって決めたんだよ。
今でも友達はたくさんいるけど親友はいない。
親友というのは、人によって定義は違うかもしれないけど、お母さんにとっては一生に一人、出会えるか出会えないか、それだけ大事な存在だと思っているよ。
だから、これから、親友だって思えるお友達ができたら、お互いに大事にしてね。
話がずれちゃったね。
そんなにだいじな親友だったのに、お母さんはすっかりそのことを忘れてしまって、親友が本当に困っているときに、手を振り払ってしまった。
そして、親友は、自殺してしまったんだけど、お母さんが悲しかったのは、そのことじゃなくて、親友が本当は命をかけて、お母さんを助けてくれていたことに気づいてしまったこと。
それがまだわかいお母さんにはどうしても受け止められなかったんだよ。
そんなわけで、精神のバランスを崩してしまってね。
自分はおかしいのだとおそれ、隠し通してきたことがついに露見してしまった。
もう使い物にならないカタワものになったわたしはもうこの世ではつかいものにならず、欠陥品の烙印を押されたまま、残りの人生を余生としてすごすしかない。
23歳のお母さんにとって、それは受け入れ難い絶望感に襲われることだったの。
それなのに、就職して仮配属になった部で与えられた仕事を一日やってみて、心を無にして仕事に取り組めることがどれだけ有り難くて幸せなのかということに気づいたんだよ。
夢中になって黙々と仕事をすることが今振り返ってみるとマインドフルネス瞑想になっていたのかもしれないね。
過去にも未来にも囚われず、目の前の仕事に夢中で取り組むこと。
お母さんにとって、仕事はパズルで遊ぶに近い感覚があってね。
毎日楽しくてたまらなかったよ。
お母さんには、新しく会社でお友達もできた。
毎日、お互仕事が終わるころになると、今日空いてる?そうやって連絡をとりあってね。
お母さんにとって、働くこと、働かせていただくことに感謝しかないんだよね。
もう、使い物にならない。
誰にも必要とされていない。
役に立たないと思っていたお母さんに、居場所を与えてくれた。
そして、誰かに必要とされること、誰かの役にたてること。
だから、お母さんにとって、働くことは、生きる力を再び与えてくれた、本当に感謝しても感謝しきれないかけがえのないことなの。
***
働くことについて、今年Kindle出版を考えていました。
しかし、家族の入院などでバタバタしており、出版は少しハードルが高い。
でも、今の気持ちを言葉に書き起こして記録に残しておこう。
そんな感じで今日から4日にわたり、働くことへの思いをnote記事にまとめさせていただきます。
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