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2022年、熊本ローカルの音源まとめ

2022年が終わるまでに書き上げたかったのですが間に合いませんでした。2022年に何したかというとハトカネコさんと曲を作ったのと、看板を作りました。それくらいです。

今年の熊本ローカルのミュージシャンの音源
いいものが多かったと思います。正直残念なのは4JC RECORDSからもう少し出たら良かったなと思いますが、自分のものを含めていくつか紹介します。


1: yard rat/Fingerpost(2月)
4JC RECORDSからのリリース。アートブレイキーの時のライブは凄かった。忘れられない瞬間がありました。熊本のオルタナ/エモのくくりで行くと歴史的とさえ言える作品だと思います。元々4人も才人だったところに太一くんが参加して、なんか、強さを手に入れたような。まあなんかdisってるみたいに思われるかもしれませんがオリジナルメンバーの四人ってナード寄りじゃないですか。太一くんって、純粋な強さと推進力を持ってますよね。いえ、ナードも褒めてますからね。ナードからのコメントでした。ミックスマスタリングは鹿児島でされているようですがめちゃくちゃいい。こんなバンドができたらたのしいだろうなって思います。

https://music.apple.com/jp/album/fingerpost/1608203786

https://open.spotify.com/album/7dqFl27wwNkLZ6YTx0huRx?si=H3uAysH0QLKqevRhD8ToRg


2: タローキジウマ/フォークソングボーイボーイ(3月)
フォークでは個人的にいちおし。いい曲いっぱい入ってますけど、Vespaが一番好きですね。平成カバーしてくれて、あとパンティロックフェスティバルにも参加させてもらいました。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4/1610669364

https://open.spotify.com/album/3zrRgTFsZQPGYshcq6Z2bk?si=GfiWcWklTJa1SXzk-Y0h1A


3: 変寺/禅坊後円墳(1月)
これが一番早かったみたいです。1月1日リリース。粋な事をしますね。キジウマくんとマーシーくんの2ピースバンド。ライブレコーディング?まじで?っていう完成度、迸るソリッドでファンキーな疾走感。1stも面白かったですが更にすごくなっているとおもいました。こっちの方が勢いが好きです。一番好きな曲はラブレターフロムパナマ。

https://music.apple.com/jp/album/%E7%A6%85%E5%9D%8A%E5%BE%8C%E5%86%86%E5%A2%B3/1601580344

https://open.spotify.com/album/5QhJDZTvbs7lSCP3gqTHlT?si=KvCwAyxvTJu7nVXAPnHwgQ


4: Wendy York Stand/Experienced Resort(3月)
彼らには、度肝を抜かれたというと若干大袈裟なんですけど、想像の外から想像しなかったものがやって来た感じで、なんか、すごいなって思いました。異質なんですけど、好きです。あんまり通ってないと思うんですけど、マットビアンコなんかを思い出しました。つまりはラテンの要素とかエキゾチック感ってことなんだろうと思いますが、それをやっているのは明らかに新しい人の感性で、シティポップ、ダンスミュージック、ワールドミュージックのミクスチャーといった感じ。

https://music.apple.com/jp/album/experienced-resort/1627156791

https://open.spotify.com/album/3gjsRFGwj1tHFoFlv3fiVx?si=q84HvxmfToKD4MQAVUSCZw


5: 鳩化事件(田中事件&ハトカネコ)/フェイント e.p.(6月)
自分のやつです。遠隔地の人と一緒に曲を作ったのは初めてでした。ラップの人と一緒にやったのも初めて。リミックスしてもらったのも初めてです。素晴らしい人たちにラップ、リミックスでさんかしてもらいました。あと坂口恭平さんにMV作ってもらいました。この曲のフィーリング、これは思えば今年初旬の、あの冬の時期のフィーリングで、今出そう思ってと出ないような気がします。タイトル曲自体はチルアウトっていうかわかんないですけど、ハトさんのお陰でそんな感じになったと思います。あとハトさんのフロウはほんとに面白い。ネットラッパーの方々も異才揃い。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88/1630881400

https://open.spotify.com/album/31pxtMsPqcZUdhVhr7JVNN?si=7VJxxShgQiyoPkt4QLQKng


6: 宮崎真司/Light Colored
在熊プロギタリストとしてSeM Guitar Schoolを運営しながらジャズ/インプロヴィゼーションを主として活動し、ナバロやユーテロなどロックの箱にも出て活動を続けている宮崎くん。アコースティックアルバムを作るって言って何回も何回も場所を変え、録音機器の配置を変え、試行錯誤を繰り返してつくられたアルバム。穏やかな音の中にも1発録りの緊張感が終始感じられます。熊本の人でアコースティックギター一本オーバーダブなしのインストのアルバム作った人は他に知らないです。死ぬまでにやってみたい。田中事件企画のコンピにも収録されている"Ghost Peak"の別テイクも収録。アナログLPのみでの展開。

12inch LP 「Light Colored」通常盤 購入特典あり(通常盤) | S.E.M.W store


7: Mercy Woodpecker/LENS(8月?)
てらいの無い、真っ直ぐで繊細なギターロックで、自分のような捻くれた者や、多くのナバロ周辺のバンドマンは逆に通ってこなかった音楽かもしれないと思うんですが、ライブがめちゃくちゃよくて、音源もいいんですけど、ライブが下手したら音源より上手いんですよ。実物。めちゃくちゃクールだと思いました。先日のキッチンのイベントにて。見た目かっこいいのにインドア的な感じも、これ、本気のやつやなって感じで面白いです。今、演奏力ベースで言うと、飛び抜けた存在じゃないかと思います。

https://music.apple.com/jp/album/lens-ep/1638860909

https://open.spotify.com/album/0SN0HmLi35ICBVbZWXbb9k?si=hbJcFC7JSNKOiIqso0ZQMw


8:Shiki/Kaoru(4月)
あんまり今回のリリースは自分たちで押してなかったというか、いつのまにかリリースされていたような感じがあったので、シングルとしてサブスクに上がっていたことに今日気づいたような感じでした。多分ライブやタイアップの件や他の事で忙しかったんでしょう。とりあえずShikiとakariちゃんは一般的に言ってずっと良いので、なんというか、いつも通りだと思いました。白岳のCMで使用されていますね。テレビで見た時は驚きました。杉本くんのM-1リズムネタの動画はめちゃくちゃ面白かったです。

https://music.apple.com/jp/album/kaoru-single/1618474840

https://open.spotify.com/album/7MTrj5e00mLBknRzVVKzTI?si=tM8PMNNnSJ-AOTRqURD3og


9:響/Black Black(7月)
DTMには本当に疎くて、ボカロも全く通ってないので、くわしいことは全然わからないのですが、とにかく音楽の才能がすごいなって思いました。ギターを弾いて曲を作ったことしかないので、こう言う曲作りできるひとは尊敬します。なんか適当みたいな感想になってしまいますが、とりあえず凄いなと思うんです。大体ジャンゴでやっている人のようですね。ライブを見たことはまだありません。世代がかなり異なるので、共感できるところがあるかどうかはよくわからないのですが、ざわざわするような曲が多いですね。

https://music.apple.com/jp/album/black-black/1630890335

https://open.spotify.com/album/6gU7gLWkofzUU3eT00f4t3?si=m21mndOvTI6opuRS250-SQ


10: 宵のカオリーズ/1st album(5月?)
coby姉さんとtinpeiさんらによる昭和歌謡ロックバンドの1st album。みなさんそれぞれいろいろやってこられたメンバーで、その背景も幾らか知っているのですが、生き方から滲み出るものをかっこよさとして提示できる人間力を持った人たちだと思います。自分にはないものです。大体、ナードみたいな人はそう言うのには向いていません。大体駄目さが主に滲み出てしまうので。しかしながら、人間力を持った人たちが良い音楽をやっている場合、それは良いバンドになるでしょう。だから、みんな巻き込んでシーンを作るような存在にもなり得ると思います。cobyさんもtinpeiさんも尊敬しています。

宵のカオリーズ 1st | 半商店


11: THE KITCHEN/Atomic Chemistry(12月)
今時珍しいオレオレロックスターノリを90年代から現代に継承している稀有な男、KENTOくん率いるバンドの音源、プログレ色が増しました。プログレ色というか、彼はクイーンとかも好きなので、そういう、オペラ的な感じも考えているのかもしれませんが、一筋縄じゃいかない感じの曲構成が多くなっていて本当におもしろいと思います。マーシーみたいな透明感、全然ないですね。ドロっとしてますね。そんで俺らに着いて来いみたいなこと演奏と言葉で提示してくる。人によると思いますが自分はすごく好きですね。ことしの熊本のロックのアルバムでは1,2を争うくらいで好きです。

https://music.apple.com/jp/album/atomic-chemistry-ep/1657966182

https://open.spotify.com/album/6hidM6yG2qtWTVnEZxQ20n?si=U8CtHtXVTw6HUbTtgU3Nqg


12: Bell-Flower Jam/Scattered with The Wind(7月)
ことしはZeppに出たりもしてましたね。なんとなくここ2年くらいは活動しにくさを感じながらやっていたんじゃないかなと勝手に思っているのですが、3人とも、特にミッゾくんは音楽に熱くて優しい男なので、これからも続けて行って欲しいなと思ってます。3年前の、シャーロット、シロスト、キッチンでシーンが成立してた頃、楽しかったなと思うんですよね。3年経って、その頃のシーンは半分以上きえさってしまって、でも続けていかなければならないみたいな状況は、辛いところもあるんじゃないでしょうか。でもやっていけば続きますからね。

https://music.apple.com/jp/album/scattered-with-the-wind-ep/1634140492

https://open.spotify.com/album/4nHklNgBR5oSu5HNAPpp61?si=wgvmJuyaRQW1qP6RSkV0sw


13: ふたばたけし/みむめも
彼はかなりサイコパスだと思うんですが、すごくいいアルバムだと思います。フォークなら今年はタローキジウマのフォークソングボーイボーイとこのアルバムの2枚がよかったです。しかしネット上に情報がない。いま確認したらもうちょっとしたら、サブスクに上げるとのことです。パッと思いつくところでオススメ曲をあげるなら、「パラレルワールド人間」です。みむめもは「まぬけ」という意味だそうです。サイコパスですね。

https://youtu.be/RjkgKq0otus

シングルがあったのでそちらを載せておきます。
https://music.apple.com/jp/album/%E6%9C%9D%E3%81%8C%E6%9D%A5%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%A6-single/1612627328

https://open.spotify.com/album/1WMEWjlrz4g0YzSw6K7EzT?si=T18h22daRSuGKPxajrH_1A


14: tolive: -live-
大動脈解離で声を失い、そこからリハビリ、声帯の手術、さらなるリハビリを経て声を取り戻したチワワくんのハードコアパンクバンド、tolive。はっきり言ってマジで文字通り生命削っていると思うので心配しているくらいじゃあるんですが。。彼が大動脈解離になった日の前日は一緒にいたものとしてはね。。クラギッツのライブの翌日だったんですよね。
あの状態からこんなアルバムを出せるようにかるなんて、奇跡じゃないかな?と思います。本気で。めちゃくちゃかっこいいです。タケルくんのモヒカンはいつのだ!?って思いましたがそれも面白い。ミックスマスタリングは本人たちもちょっと予想してなかったような音になったのかな?とも思うのですが、個人的にはすごくかっこいいと思いました。チワワくんは酒控えた方がいいと思いました。田中事件が言うんですから間違いありません。

TOLIVE "~Live~" CD (Ltd.400, with OBI) - REVENGE RECORDS


15: 嘉悦なつ美/ぶわぶわになってる鞠のように
口琴の音入ってますね。のほくんプロデュース。面白いタッグだと思いますので無責任なこと言いますがこと組み合わせでミニアルバム分くらい作ってはどうでしょう。今年からフリーランスになった嘉悦さん。そこらへん興味はとてもあるので今度教えて欲しい。その辺も含めてクリエイティブでアクティブだなと思っています。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%B6%E3%82%8F%E3%81%B6%E3%82%8F%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B%E6%AF%AC%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB/1628069796?i=1628069799

https://open.spotify.com/album/5NmKHO1Af6J6AYg5jC4XxR?si=VmeahIDVSNiaTR9FqZ5vhA


16: Handelic/So much fun(7月)
制作ペースやばすぎ。昔から同い年のすごい人なので、やっぱすごいんだなって感じです。生活に根ざして、力の抜けた感じがとても半田くんらしいと思います。純粋で良い音楽です。

https://music.apple.com/jp/album/so-much-fun/1636249480

https://open.spotify.com/album/4zyhaeDC1FXOeAxy9lUoxU?si=_1XaEe8VSq-zp4o6PJ97yg


17: Solmo/The Sun(feat.東田トモヒロ)
シティポップ方面は正直ほとんどわからないのですが、良い音楽だなと思いました。特にベースの倉原くんという人は、ちょっと異質な感じの才能の人だなと思います。最近アフリカの人と音源出してたのも良かったですね。

https://music.apple.com/jp/album/the-sun-feat-%E6%9D%B1%E7%94%B0%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%92%E3%83%AD-single/1618270635

https://open.spotify.com/album/58S0YxoNrCmJsm6sFekl8X?si=2QOc2t7DRZaIn9v7xxDVTg

18: Yusuke Kurahara&Keegan Steenkamp/soup
これはすげえ良いなと思いました。あんまりそれ以上は言えませんがそう思いました。

https://music.apple.com/jp/album/soup/1657560339?i=1657560343

https://open.spotify.com/album/58urrnvdLxMq9nEW6pip9v?si=T_RhwvBfQXSc1Z2688MV3g


19: No Kidding/YOLO

クラゲニコールを始めるより前、hole trapというスカバンドがあって、そのバンドのボーカルの人がかなり長い事やってらっしゃるバンド、ジャンル的に関わることは多分今後もそうはないと思うのですが、すごくかっこいいと思いました。こんなのが2022年に年上のバンドマンから出るの正直びっくりしました。メロコアです。

https://music.apple.com/jp/album/yolo/1609219431

https://open.spotify.com/album/4cRR5zI8MB5Ea3tub3EPhJ?si=EkTX4kLzQhCoqKHrFPs3gg


20: 坂田飛鳥/つまり、愛の認識
ピアノ弾き語りでやってる坂田飛鳥くんのアルバム。いいポップスのソングライターだと思います。あまり絡みはありませんがまた多分どっかで会うこともあるでしょうきっと。

https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%82%8A-%E6%84%9B%E3%81%AE%E8%AA%8D%E8%AD%98/1615242072

https://open.spotify.com/album/3LSf659j8KsGFcWqnFlrjn?si=Lf6Z8mV0QVK6W7SONFrZKg

21: sniff/From now on-Might regret
デュビア、ヤードラットの太一くんと、Sunday Calm Sunsetの村山くんのバンド。凄まじく相性のいい二人じゃないかと思いますね。村山くんの丁寧で内向きな感じと太一くんのパワーがあって外向きな感じは。二人とも大学生としては異常なほどギター上手いですし。。どんだけバンド出てくるの?熊大ロック研?という流れの中最後に駄目押しで出てきたバンドだと感じています。若さ溢れてる。キラキラしてる。

https://4jcrecords.bandcamp.com/album/from-now-on-might-regret


22: ピカソフィッシュ/cyan, magenta, and yellow(10月)
2年くらい前から、良いバンドだなと個人的には思っていたんですが、多分私生活が忙しくてそんなに頻繁には活動できない、そんな感じだろうな思います。それでも県外でもちょくちょくやっているようです。ファクターでたまにやっているのをスケジュールで見かけた事は何度かあります。音源は佐藤ほうせい氏のレコーディング、だろうな、という音ですね。karte、キッチン、マーシーも同じ、やはり、あの感じの音質を志向するなら熊本では一択なんでしょうね。ブログを見たところ来年は今年より活動しそうな感じ。

https://music.apple.com/jp/album/cyan-magenta-and-yellow-ep/1648078770

https://open.spotify.com/album/0eTWTrzoigutXkln6mlXBx?si=qg56YjJsRz26mg-DyzXpbw

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熊本ローカルの身の回りだけで音源がこれだけ出てるんだもの、そりゃあCDも売れないわって思います。そういう時代ですからね。やりたきゃやるしかないのです。やりたいのでやります。

週末にライブしてると、他のライブハウスで知り合いがライブしてるなんて事は昔からたまにあったのですが、最近はたまにじゃないです。ほぼ確実に誰かと被ります。下手すると別々の場所で3箇所4箇所とかで被ってます。

これは自慢じゃないです。純粋に、長い間にミュージシャンの知り合いが増えました。ありがとうございます。いろんな縁には感謝しています。それによって正直ライブ被りとかについては悩ましい事も出てきてますが、やりたいなら、やって行きましょう。

では2023年もよろしくお願いします。


関係ありませんが2023年1月5日木曜日に、自主企画イベントをします。

実は2月に子供が生まれることになっておりまして、ライブをちょっと一旦控える事にしました。今年度の田中事件ソロはこれでおしまいになります。4月くらいからはまたやると思いますが、よかったら、1月5日木曜日、観に来てください。深居優治も宇宙サービスも素晴らしいですし、ニシジマオさんのバス停トークショー絶対面白いと思います。よろしくお願いします^_^

2023/01/05(THU)@熊本NAVARO
"事件騒宴vol.5"-お正月スペシャル-
ニシジマオ(宇宙サービス) のバス停トークショー×
深居優治『存在の耐えられない透明さ』レコ発ライブ

Live:
田中事件
深居優治(広島)
宇宙サービス(福岡)

talk show:
ニシジマオ(宇宙サービス) のバス停トークショー

OPEN19:00/START19:30
FEE:¥1500(+1DRINK ORDER)


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