【読書録・8】高橋哲哉『デリダ』あとがき

要約がしんどいので息抜き。記録しておきたい箇所のみ引く。

"まえがきにも述べたとおり、本書で与えられた紙幅のなかにデリダの重要テーマを漏れなく盛りこむことは私にはできなかった。デリダとハイデガー、デリダとフロイトないし精神分析、デリダと文学、芸術といったテーマは、それぞれがそれだけで優に一書を必要とする膨大な問題領域であり、ここではまったく立ち入ることができなかったし、デリダとレヴィナスの問題についても実質的な議論は他日を期さなくてはならない。一種の「正義」論としての脱構築にとって、言語と法を貫くもう一つの大きなテーマである「技術」についても、本来なら少なくとも一章を割くべきであったかもしれない。宗教論も本格的な議論はこれからである"

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