李国秀〜スポーツは世界を覗く窓〜

1957年神奈川県横浜市生まれ。16歳のとき読売サッカークラブに入団。1981年から横…

李国秀〜スポーツは世界を覗く窓〜

1957年神奈川県横浜市生まれ。16歳のとき読売サッカークラブに入団。1981年から横浜トライスターサッカークラブ(後の横浜フリューゲルス)に加入し、選手兼助監督として日本リーグ1部へと導く。桐蔭学園高等部サッカー部監督、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)総監督を務める。

最近の記事

U-20W杯 日本 vs イスラエル

サッカーはボールゲームである、と言う事を改めて 証明させられた。 日本は立ち上がりからボールを動かし、体も連動する素晴らしいゲームを展開していた。そこで前半終了間際に生まれた先取点で、決勝トーナメントが見えてきた。 後半、ゲ ームがどう進むのかに注目した。深く引いてカウンターを狙う日本、その戦術は1点差で勝っているチームの常套手段だが、ゲームコントロールする事の大事さを知らないのか 、怠ったことが肝だったと思 う。 イスラエルは15分過ぎ2人交代でゲームを積極的に進めよう

    • 李国秀 ベトナム 活気溢れる街ハノイ(3)

      LUVINAさんが手配された方に案内をお願いし、ハノイツアーを楽しませていただきました。 お湯が冷めないようにしてありました。優しさを感じます。 初日は到着が夜であり、そこからただ眠るだけでした。翌日とその次の日も、ゴルフのプレーは肌寒い気温の中でのものとなりましたが、残りの二日間は快適な気候とともに晴天に恵まれた素晴らしいハノイ旅行を楽しむことができました。 旅は行動であり、そこには何かのきっかけや、出会いがあります。 展示された戦車や空軍機に見るベトナム戦争の爪痕

      • 李国秀 ベトナム 活気溢れる街ハノイ(2)

        曇り空で小雨が混じっていますが、ゴルフに向かうことと致しました。車をお借りして、快適に移動することができました。 ゴルフ場の入り口からは何とも言えない高級感が漂っています。 コースは素晴らしく、レイアウトも興味深いものです。お風呂も写真を撮りたかったのですが、残念ながらできませんでした。間違いなくお勧めできます。 私の持論ですが、ゴルフ場はその国を反映する場所であると考えています。支払い方法やロッカールーム、食事方法、プレイヤーの国籍等からその国の特徴を読み取ることがで

        • 李国秀 ベトナム 活気溢れる街ハノイ(1)

          2023年3月に失効する私のANAマイル10万マイルを活用すべく、古くからの友人との会話の中で、彼がハノイに旅行するという話が出たことから、私は初めてのベトナム(ハノイ)へ向けて、22日水曜日の18時30分発ANA便に搭乗することになりました。 古くからの友人である平林君とは、約40年前に横浜トライスターサッカーチームで一緒にプレーした仲間です。数年前に再会し、当時のサッカー仲間達と一緒にゴルフを楽しんでいます。マイレージの予約は想定以上にスムーズに運び、安心しました。平林

          マッチレビュー:アーセナル vs マンC

          アーセナルvsマンC 2023年2月16日 4時30分 大人達が必死の形相。 観客席に向けたカメラが捉える表情はなんとも凄まじい。 当然グランド上の選手達も最後の血の一滴まで勝負にこだわった90分だった。 なんで、こんなゲームが出来るのか。この1試合に人生の全てを賭けてる。

          有料
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          マッチレビュー:アーセナル vs マンC

          ブラジルへの想い - 後編

          2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会も、読売新聞の解説者として6試合を現地で観戦した。グループリーグでのブラジル対北朝鮮戦が思い出される。 会場のエリス・パークは、ラグビーの南アフリカ代表を描いた映画「インビクタス(負けざる者たち)」を撮影した会場と聞いた(余談だが、治安に不安のあった南ア大会では、読売新聞が私の身を案じてホスピタリーシートを用意し、現地添乗員も手配してくれた)。 私の席は、ピッチを臨む大きな部屋の中にあり、そこでは軽食や飲み物に始まり、試合終了

          ブラジルへの想い - 前編

          中学1年生だった1970年に行われたワールドカップ(W杯)メキシコ大会が、私の人生を決めたと言えるだろう。決勝で、ペレを中心としたブラジル代表が、カテナチオで鳴らすイタリア代表を圧倒、4―1で退けた。 1点目は19分のペレのヘディングシュート。イタリアは37分にボニンセーニャがいったんは同点とするが、ブラジルは後半に入り、66分にジェルソンが勝ち越す。71分の3点目は、ペレが頭で落としたところに走り込んだジャイルジーニョ。圧巻は87分、右サイドバックでキャプテンのカルロスア

          キリンチャレンジカップ 日本代表―ブラジル代表

          2022年6月6日7:20p.m. @国立競技場 ●0-1(前半0-0) 【得点】(ブラジル)77分 ネイマール=PK タイトルのかからない試合でブラジルがどの程度本気でプレーするのかに注目した。積極的にゲームを進めるブラジルに得点シーンが生まれそうで、目が離せない立ち上がり。日本も右サイドのFW伊東(ゲンク)のプレーが光り、対抗していけそうだった。しかし、ブラジルの選手がボールを持つと、何をするのかワクワクするのに、日本の選手がボールを持つと、ハラハラする。この差はどこ

          キリンチャレンジカップ 日本代表―ブラジル代表

          UCL 準決勝2ndレグ レアル・マドリード(スペイン)vsマンチェスター・シティー(イングランド)

          2022年5月4日9:00p.m.(日本時間5日4:00a.m.) 2試合合計180分でも5-5で決着せず、延長戦にまでもつれ込んだすさまじい戦いは、延長前半のベンゼマのPKが決勝点となり、ホーム、レアルの勝利で幕を閉じた。 うまさ、賢さ、統一感、戦う姿勢、そして緻密なプレーが随所に散りばめられた試合に、勝ち負けを度外視して見入ってしまった。両チーム選手たちのドリブルでのコース取りや絶妙なスピードのパスなど、勝負を超えたところでのプレーに感嘆する。攻守にわたってのポジショ

          UCL 準決勝2ndレグ レアル・マドリード(スペイン)vsマンチェスター・シティー(イングランド)

          UCL 準決勝2ndレグ ビジャレアル(スペイン)vsリバプール(イングランド) 

          ビジャレアル(スペイン)vsリバプール(イングランド)  2022年5月3日 09:00p.m. (日本時間4日04:00a.m.) すさまじい戦いだった。そして終わってみれば2-3(2戦合計2-5)というのは、妥当な結果と言えるだろう。 ホームでのビジャレアル、その積極性は、立ち上がり3分の先取点から始まり、41分に追加点を取るまで続く。出足の良さ、寄せの速さでリバプールに主導権を渡さなかった。その戦いぶりは、なるほど強豪バイエルン・ミュンヘン(独)を破って準決勝まで勝ち

          UCL 準決勝2ndレグ ビジャレアル(スペイン)vsリバプール(イングランド) 

          UCL 準決勝1stレグ リバプール(イングランド)vsビジャレアル(スペイン) 

          4月27日 08:00p.m. (日本時間28日04:00a.m.) サッカーとは、何だろう。 試合とは、何だろうか。  スコア2-0、シュート数20―1という数字が示すように、リバプールが圧倒した試合だった。 私は小学校4年生でサッカーを始めた。 きっかけは、自宅の前が公園で近所のお兄さんたちがボールを投げるのではなくて足で動かしていたことだ。その中に入れてもらい、ボールを取りに行くのだが、触ることが出来ない。追えども追えども取れない。その悔しさを今でも思い出す。手で投

          UCL 準決勝1stレグ リバプール(イングランド)vsビジャレアル(スペイン) 

          UCL 準決勝1stレグ マンチェスター・シティー(イングランド)vsレアル・マドリード(スペイン)

          4月26日 8:00p.m.(日本時間27日4:00 a.m.) 壮絶なゲームは7得点が物語る。 シティーの1点目は、FWマフレズのクロスを2列目から上がったMFデブルイネがヘディング。2点目は左からデブルイネのクロスをFWガブリエルジェズスが得点。開始11分で2得点のシティーは、その後3点差にするチャンスが2度あったが決めきれず、試合を難しくした。 マフレズが角度のないところからシュートを放つが外れた場面で、グアルディオラ監督がすごい形相で「真ん中に味方がいただろう」と

          UCL 準決勝1stレグ マンチェスター・シティー(イングランド)vsレアル・マドリード(スペイン)

          Dさんからの10の質問にお答えします②

          6. サッカーというスポーツでしか学べない事は?横暴な質問に聞こえますが。 育成時は、規律でしょうか。 何で学校に行くのか? 社会参加する上で必要な時間だからだと思います。 何で子供を育てるのか? 親は先に旅立つが子供に自立した人生を歩んで欲しいからだと思います。  サッカーは複雑な競技ですし、単純な競技でもあります。 7. 試合巧者になるために必要な事は?試合は、発表会であると思います。 指揮官にとってもです。「自分が描くチームはこうだ!」と。 試合功者、それは

          Dさんからの10の質問にお答えします②

          Dさんからの10の質問にお答えします①

          1. 日本という国が世界に誇れる点は?我慢強さ 清潔 2. 日本という国が世界に見劣りする点は?こどもの国日本、大人の国イギリス。誰かが言ってました。 この言葉に頷く自分が居て、何くそ!と思う自分がいます。 3. 日本サッカーが世界に誇れる点は?15歳までは世界に誇れます。 4. 日本サッカーが世界に見劣りする点は?15歳からの積み上げ方(指導であり、環境)が理解できないようです。 プロが誕生し約30年だが、サッカー(スポーツ)の価値がなんたるかを議論しなければ浮上し

          Dさんからの10の質問にお答えします①

          UCL準々決勝 2ndレグ アトレティコ vsマンC 4月14日

          アトレティコの戦略とシティーの戦術、そんな戦いと言って良いゲームだった。女神はシティーに微笑んだ。 アトレティコはアウェーゲームでの90分とホームでの前半45分は、単に時間を進めたに過ぎない。シメオネ監督は180分で若しくはプラス30分で勝ち上がる事を考えたのだろう。 後半24分にカラスコ、パウル、コレアの投入は息を潜めたアトレティコの逆襲の始まりだった。そして37分のスアレス投入で一気に流れを引き寄せ、我々(観ている人達)にこの様な戦い方があったのか、と。 監督の戦略

          UCL準々決勝 2ndレグ アトレティコ vsマンC 4月14日

          Cさんからの10の質問にお答えします②

          6. サッカーにおける、時代が変わっても、変わらない大切なものとは?〜10年後のサッカーに対応できる選手育成方法とは〜 正しい事とは何でしょうか? 私はボールを失わない事が重要と考えます。 そしてサッカーを通して大人に褒められる、認められる事は10年後もその先も一緒だと考えます。 技術 賢さ 強さ 社会性 7. 選手のインテリジェンスを伸ばすには?〜例:南野選手に足りないものとは?〜 ティーチングとコーチング? 良い選手とは?これが明確でないと話の辻褄が合

          Cさんからの10の質問にお答えします②