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偵察隊に網は通用せず ゆずの木の棘ではどうか サルヒト合戦の図

まだ青い次郎柿を猿たちが狙っている。

一週間前に3〜4個かじられて木の下に捨てられていた。
半ば食べられてもいいと思っていたが、捨てられた柿を見てガックリした。
子どもの頃よく食べていた庭先にある100歳を超える甘柿は、毎年ひとつ残らず猿にやられてヒトさまの口に入ることはもう無い。
裏庭の小さな次郎柿まで傍若無尽にやられたのではたまらない。
ダメもとで、木の周りをネットで囲んで防御しておいた。

お昼時、裏山で猿たちが騒いでいた。
ふと見ると次郎柿のネットの中に小猿らしき姿がある。
それ以外に二匹の猿もいた。
大声で怒鳴ったらまだ青い次郎柿を手にして逃げていった。

こうなるとますます悔しくなる。
近くにあるゆずの木は毎年被害がない。
あの鋭いゆずの木の棘が効果あるかもしれない。
そう思い、ゆずの木から数本、長めの枝を切って柿の木の数ヵ所に配置した。
棘を恐れて近づかないかもしれないが、あまりガードを固めるとわたしが近づけない。

サルヒト合戦は柿が美味しくなるまでまだまだ続きそうだ。
なにしろ食べごろになると、家人の隙を見つけて、ボス猿を先頭にして一瞬で柿をもぎ取って行くのだ。
正直言って、このサルヒト合戦に勝てる気はしない。
市街地に猿が出るとテレビニュースなどで大騒ぎするが、そんな暇があったら田舎の現実を報道してほしい。
最近では金網の檻の中で農作物を作るヒトたちも出てきたほどだ。
わたしにはとても檻は作れない。おサルさんのために次郎柿をつくるから、なんでもいいから「サルの恩返し」がないものだろうか。

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