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詩を詠んでみよう

ボックスシートの斜め前
ぽつりときこえた「さようなら」
つぶやくきみの声隔て
「2人でいたい可能なら」

きみと過ごしたときでさえ
夕方には散る沙羅の花
背後に佇むきみめがけ
"ぼくたち一緒に行こうね"

気がつくと満点の星
かれを救ったらしい
きみの姿はない

きみがおぼれた、ときいた
ぼくをみててくれたらいいな
ぼくは1人じゃない

ぼくは1人じゃない。



宮沢賢治『銀河鉄道の夜』から。
朗読する裏で音楽を流したいですね。曲の大枠から創ってみているので、それものちのち。

この詩、「ソネット」と呼ばれる形式に着想を得ています。詩を詠むにあたって、色々調べました。1口にソネットと言っても色々な形式があります。主にシェイクスピアの確立した種類のソネットは4行詩2連、3行詩2連の14行の詩であること、ABAB ABAB CCD EED の形で脚韻を踏むこと、1,2連と3,4連とで韻律や構成などを大きく変えること、などが主なルールとされています。元々は英語の詩形なのでRhymeとRhythmなどもう少し様々な決まり事がありますが。この詩はあくまで着想を得ただけですので第2連の最後に韻律を無視した引用文を挿入したり第4連の最後の1節をリピートしたり定型を崩したりしてはいます。

高校の授業内のある発表で朗読するために詠んだ詩ですし私自身全くの初心者なので詩などを専門としている皆様からしたらツッコみたいところは多々あるでしょうがお手柔らかに。

このnoteでは今後不定期でこんな詩や音楽、ちょっとした書き綴りなど残して行こうと思います。拙い文章ですが何卒。

では。

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