歩みを止めるな
二日酔いと乗り物酔いが重なり、朝、駅のベンチで蹲ってしまったのだが、その時、頭の中をよぎったのが「歩みを止めるな」の言葉だった。
蹲っていても気分は一向に良くならない。
それならば、職場にたどり着く上でも歩みを止めるわけにはいかない。
お腹の中をかき回されるような気分を抱えたまま、また、歩きながら、これは体調の悪いときだけでなく、どんな時にでも言えることだなと考えた。
休息、休養を取ることも勿論、重要だが、何か目的、目標がある時は歩みを止めた場合、当然、到着、達成は遅延する。
そして、何よりも一旦、立ち止まってしまうと自分の戦う意志が萎えてしまい、再び奮い立たせるのに時を要してしまう。
困難で辛い状況の時ほど、歩みを止めたいが止めたくない。
そして、何よりも自分の意志の火を燃やし続けたい。
甘美なる眠りは死した後の為取り置き進まん意志の道をと
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。