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バースデー・ワンダーランド

原恵一監督の「バースデー・ワンダーランド」を週末に家族で観た。

この監督の作品は初めてみるものだと思っていたら、以前、「 河童のクゥと夏休み」を観ていたことを後から知った。(世間ではクレヨンしんちゃんの劇場アニメが有名らしいが、観たことがない)

物語の構造としては、美女と野獣プラス、オズの魔法使いなどに代表される、行きて帰りしヒーローズジャーニーで固められた秀作であった。

物語が終わった後のエンドロールの余韻がとても良く、何回も繰り返し見てしまった。

ネタバレとなるのだが、主人公の母親も以前、同じ様な旅をして、帰ってきたことがそのエンドロールで分かるのだ。

エンディングの歌もまた、よかった!

miletという女性シンガーの歌で「THE SHOW」

地味ではないが、派手でもない。

面白いといよりも、温かい、そんな映画であった。

仰々しくバカのひとつ覚えの様に騒ぎたてるアニメや映画が氾濫するこの頃であるが、こんな滋味深い作品がもっと増えてくると温かで、風通しの良い世になるのではないかと思えてくる。

THE SHOW

あんなにふつうに見えてた世界も
今は違って見えるの どうしてかな
心はずっと変わらないでいて
言葉にしないだけ 心は不安で飛びまわる
このまま子供でいたいわけじゃない
わからない それでも光を目指して
あんなにふつうに見えてた世界も
今は違って見えるの どうしてかな
時間の海を泳いでいくの
安心してたいわけじゃない
今を生きてる意味だってわからないけど
わたしの心と生きていきたいの
いつになっても
特別じゃなくたって
私が示す道しるべ
優しい気持ちでただいたいだけ
わかってる 涙が止まらないときでも
ねえ恋も仕事も結婚も遊びもなんで
楽しそうじゃないんだろう?夢を見ていたい
好きな絵を描いて好きな色を塗って
案外簡単じゃなくってきっと何度も泣いたって
生きていたいの本当の美しさ 探しながら
いつまででも… どこまででも…
今まで私が見たこともないくらい
苦くて、みにくいものだってきっとあるでしょう?
それでも私が信じたいものは
明日なにが起こるかも
今を生きてる意味だってわからないけど
私の心と生きていきたいの
いつまででも
言葉じゃない 力じゃない この心で
誰かを守れる人になるの
歩いていく 歩いていく 迷路の中
いつまででも
歩いていく 夢を追いかけ 迷路の中
どこまででも




人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。