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西武信用金庫

現在のマイナス金利の状況下の中、預金金利を引き上げ、貸出金利を下げているという稀有な銀行があるということを知り、碓氷悟史「西武信用金庫はお客様を絶対に支援する」を読んでみた。

著者はアカウンタビリティ(説明力・説明責任)の第一人者と言われているわりには、その能力が優れているかは甚だ疑問であったが、西武信金が注目を浴び、急成長を遂げてきた背景には元理事長の落合寛司の力によるところが大きいことは分かった。

残念ながら、今年になり不正融資が発覚し、引責辞任ということでトップの座から、退いた氏ではあるが、組織の意識と行動改革を促した功績は否定されるものではないだろう。

また、何よりも地域の中小企業と金融機関の在り方の新たなモデルケースを構築したことは瞠目に値する。

融資先への支援など、外部から見れば当然ともいえる行動なのだが、資金をただ貸し付け、回収するだけのサイクルを単純に回しつつけてきた多くの金融機関にとって、西武信用金庫のやり方はまさに革新的であったのだろう。

幸い近所に出店していたのだ、近々、顧客として訪れてみたいと思う。

銭とカネ使いて回せ世の為に 徳と幸せ貯めよ増やせよ

人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。